イヌは人類と暮らしてきた歴史が長く、最初から人に飼われているイヌ[注釈 2]は人に対して忠誠心や愛情を示すので、それを利用して使役犬として使われる。
盲導犬は視覚障害者を安全・快適に誘導する仕事を行い、聴導犬は聴覚障害者の代わりに音を聴き生活に必要な音が聞こえたら主人にタッチしてそれを知らせその音の場所に誘導する。
なお、猿も介助猿という形で用いられることがある。
帰巣本能を利用伝書鳩
伝書鳩は、帰巣本能(住み馴れた自分の巣に戻る性質)を利用し手紙類を届けるのに使われた。あらかじめ旅などに伝書鳩を連れてゆき、手紙を自宅(や本部)に届ける必要が生じた時に鳩の足に小さな手紙をつけて空中に放った。高確率で帰巣するが、あまりに長距離の場合や、悪天候の場合、また途中で攻撃的な鷹や鷲が多い地域があると襲われるなどして、帰巣に失敗することもある。現在では、手紙運搬の実用で使われることはほぼ無いが、伝書鳩を使ったレース(競技)が行われている[3]ので主に競技用に飼われている。
木に登る性質を利用ココナッツを採るサル
タイ王国のサムイ島では、木の上のココナッツを採るのに猿が使われている。 ヤギが草をはむ性質を利用し除草に使うことも、ミツバチが蜜を集める時に花粉をめしべにつける性質を利用して、農家が栽培する植物の受粉に意図的に使うことや、合鴨が昆虫をとらえる性質を利用し合鴨農法を行うことや、牧畜の糞の処分に糞虫を使うことも、使役動物として使っていることになる。 サーカスの伝統的で典型的な見せ物だった馬の曲芸(現在は動物愛護の観点からほとんどの国で規制されている)、大道芸の熊使い、猿回し、ドッグショーなどは、あらかじめ動物に訓練を施しておいて、芸を人に見せる仕事をさせるものである。 ソ連の宇宙犬は人の身代りとして使われた使役動物といえる。 対戦車犬は、悲惨な仕事をさせられた例である。
他
脚注^ 「 ⇒ハイビジョン特集 イルカと生きる?ミャンマー・大河に息づく伝統漁?」(NHKデジタルBSハイビジョン、2008年4月27日)
^ ⇒Pigeon Search and Rescue Project (PROJECT SEA HUNT) U.S. Department of Homeland Security
^ ⇒[1]
^ 稀な例ではあるが、野生のイルカと人間が協同して魚を追い込む漁法が、イラワジ川などで行われている。
^ 生まれた時から野良犬として育ったイヌは、人に対して警戒心が強く、人に対する忠誠心は基本的に無い。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、使役動物に関連するカテゴリがあります。
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