低ザクセン語
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

「低ザクセン運動」が国内外での正当性を獲得した事は独立派にとっての大きな後押しとなった[5]

現在のところ低ザクセン語が公用語とされているのは、ニーダーザクセン州シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州自由ハンザ都市ハンブルク自由ハンザ都市ブレーメンで、北ドイツの大部分を含んでいる。しかし一方でザクセン=アンハルト州ブランデンブルク州などは非低ザクセン語圏と低ザクセン語圏の双方にまたがっているためか、1999年の保護対象からは除外されている。
文学的地位

方言に留め置かれている言語が国際的認知を得て、文語としての地位を確立するにはその言語独自の文学が不可欠である。低ザクセン語も例外ではなく、詩人クラウス・グロート、フリッツ・ロイターらが盛んに低ザクセン語の方言文学を製作し、高い名声を獲得している。ただし前者はホルシュタイン語、後者はメクレンブルク語で執筆しており、必ずしも同じ形の文章という訳ではない。こうした事が低ザクセン語もまた一つの言語たりえるかどうかという問題点を示している。
方言低地ドイツ語の方言図プロイセン地方を除き、低地地方を含んだもの

低ザクセン語(Niedersachsisch)

1.シュレスヴィヒ語(Schleswigisch)

2.ホルシュタイン語(Holsteinisch)

3.北低ザクセン語(Nordniedersachsisch)

3-1.ハンブルク語(Hamburgisch) - ハンブルクを中心に話される言語。


4.オストフリース語(Ostfriesisch) - 低ザクセン語の東フリースラント方言であり、東フリジア語 (Saterfriesisch/Saterlandisch) とは異なる。

5.オランダ低ザクセン語(Nedersaksisch) - 低ザクセン語のうち、オランダ領内で話されるウェスタークワーティア語等の諸方言。低フランク諸語に含まれる狭義のオランダ語とは区分される。

6.ヴェストファーレン語(Westfalisch)

7.オストファーレン語(Ostfalisch) - 発音に関してはハノーファー都市部の発音が最もドイツ語の標準語に近いとされる。

(番号は右下の地図に準拠)
脚注[脚注の使い方]^ 亀井孝河野六郎千野栄一編著、『言語学大辞典セレクション・ヨーロッパの言語』三省堂、1998年、275頁。
^ a b エスノローグ ドイツにおける諸言語の項目より ⇒低ザクセン語
^ a b 亀井孝・河野六郎・千野栄一編著、『言語学大辞典セレクション・ヨーロッパの言語』三省堂、1998年、282頁。
^ Sanders, W: "Sachsensprache ? Hansesprache ? Plattdeutsch. Sprachgeschichtliche Grundzuge des Niederdeutschen, Gottingen 1982
^Institut fur niederdeutsche Sprache - Zeitschriften Archived 2007年1月18日, at the Wayback Machine.

関連項目

地方言語

ドイツ語

ドイツ人

ニーダーザクセン州

ザクセン人

オランダ低ザクセン語

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}低地ドイツ語版ウィキペディアがあります。

Ethnologue report for language code nds (英語) - エスノローグ

LL-Map

MultiTree










ゲルマン語派
祖語

ゲルマン祖語

東ゲルマン語群

ゴート語

クリミアゴート語


ヴァンダル語(英語版)†

ブルグント語(英語版)†

北ゲルマン語群

ノルド祖語

古ノルド語

デンマーク語

ノルウェー語

ブークモール

ニーノシュク


スウェーデン語

アイスランド語

フェロー語

グリーンランドノルド語

古ゴットランド語

ゴットランド語

ノルン語

西ゲルマン語群

古ザクセン語

古フランク語

アングロ・
フリジア語群


ジュート語†

ヨーラ語(英語版)†

フィンガリアン語(英語版)†

英語

古英語

中英語

近代英語

初期近代英語

後期近代英語


現代英語

イギリス英語

アイルランド英語

スコットランド英語

アメリカ英語

カナダ英語

オーストラリア英語

ニュージーランド英語

インド英語

フィリピン英語


スコットランド語

フリジア語

古フリジア語

西フリジア語

北フリジア語

東フリジア語


ドイツ諸語

標準ドイツ語

アメリカ・ドイツ語

低地ドイツ語


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:34 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef