2018年4月から6月に京都造形芸術大学・東京藝術学舎で開かれた全五回別々の講師が来る社会人向け「ヌードを通して、芸術作品の見方を身につける」という公開講座を受講していた39歳の美術モデルの女性が、5月15日の第3回ゲスト講師会田の講義も受講した。女性は、これが大学の授業なのかと激しい衝撃を受け、急性ストレス障害を発症、「作家の作品の是非ではなく、環境を作り出したことが問題だ」「大学は、セクハラ禁止のガイドラインをもうけており、公開講座を運営するにあたっても、セクハラ対策をすべき」「作家の作品の是非や、セクハラ言動そのものでなく、そうした環境を作り出したことに問題があった」として、大学側を提訴した。これに対し、会田は「僕は芸術が『落ち着いた文化教養講座』の枠に押し込められることへの抵抗を、デビュー以来大きなモチベーションとしてきた作り手だ」
とツイッター上で反論した。また、女性は男性器が露出した作品を何枚も拡大して見せる第5回目の鷹野隆大の講義に関しても、自分自身が過去に露出狂に遭遇した経験を思い出すとして、問題だとした。鷹野は、講義に当たって、これから見せる作品に男性器が写ったものがあるが、見たくない人は挙手すればその写真は省くと事前に通告したが、誰も挙手しなかったため、見せたと弁明した。女性は裁判の焦点は、あくまでも会田の作品が芸術か、わいせつかという視点ではなく、大学側の企画・運営責任の追及にあるとしている。大学を運営する学校法人「瓜生山学園」に対して、慰謝料など計約333万円を求める訴訟が起こされた[1][2]。判決は2020年12月4日、東京地方裁判所(伊藤繁裁判長)にて言い渡され、約35万円の賠償を命じた[15]。(出典:[20])
個展・二人展
「絵は四角くなくなくてもよい」(谷中フルフル