プロダクションエム・スリーでの先輩にあたる堀勝之祐から勧められたことをきっかけに、1970年代は意欲的に声優の仕事にも取り組む[12]。『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのデスラー総統役[9]が当たり役かつ出世作となったほか、多数の外画吹き替えにも出演したが、あくまでも声優業を行う理由は「稼ぐため」で俳優への志は強く、当時の伊武にとって声優活動は本意ではなかったという。
1976年末頃、ラジオで知り合った小林克也からラジオ番組への出演を持ちかけられる。これがラジオ大阪の桑原茂一プロデュースの番組「スネークマンショー」で、この中での小林との掛け合いによる過激で当時のタブーギリギリの内容のコントがリスナーや放送業界内でも評判となった。この番組は後にTBSラジオほかJRN系列で全国ネットとなり、さらにYMOによってコントがレコードに収録されるに及んで音楽業界にまで一気に知名度が上がった。
1982年『ウィークエンド・シャッフル』で映画デビューを果たす[9]。
2002年10月?2009年3月にはラジオ番組『JET STREAM』の機長(パーソナリティ)を務め、初代パーソナリティ城達也のスタイルを踏襲した語り口で好評を博した。なお伊武は当番組担当前に「スネークマンショー」において、本番組のパロディとして、「JET STRIP」のパーソナリティ“欲情達也”を演じた経験がある。 俳優としては悪役や腹黒い役で名を馳せたが、コミカルな役柄もこなしている。 趣味・特技は一人でフラッと旅をすること、レコード鑑賞、酒[4][13]。 現在の「雅刀」という芸名の由来は、声優の井上瑤から伊武雅之時代に「名前の最後の字を2画の字にするといい」とアドバイスを受けたことによる[14]。「刀」は時代劇にも将来出演したいことからちょうどいいと選んだという[3]。 3人兄弟の長男で妹が2人いる[6]。既婚者で娘がいる[13]。 俳優業が活動の主体になってからは、声の仕事(持ち役の再演など)で代役が立てられることがある。ただし、2009年のインタビューにおいて「(オファーが)来たらやりますよ。でもギャラが高いと思われているから(笑)。こないんじゃない?」と語るなど、依頼があれば引き受ける姿勢であることを明かしている[15]。そのほか、『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』のデスラーは自身の原点であるという理由もあり基本的には続投している[16]。 リメイク等で他の声優陣も総入れ替えされた作品はこの趣旨から外れるため、この表には記載しない。 後任・代役キャラクター名概要作品代役の初担当作品
人物
代役・後任(声優)
菅生隆之サム・グルーム『警察医サイモン・ロック
大木民夫藤堂平九郎『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』PS版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』
若本規夫デスラー『特打ヒーローズ 宇宙戦艦ヤマト タイピング波動砲』
石塚運昇ANA「旅割」CM
高瀬右光ルーク・バスケット『刑事コロンボ 白鳥の歌』VHS追加収録部分
ジョナサン『刑事コロンボ 秒読みの殺人』
楠大典ジム・ストリート『特別狙撃隊S.W.A.T.』DVD追加収録部分
岩川拓吾ユリアス『エアポート'75』※フジテレビ版Blu-ray追加収録部分
金光宣明ウルトラマンジョーニアス『ザ☆ウルトラマン』『ウルトラマンフェスティバル2019 ライブステージ』
出演(俳優)
テレビドラマ
高校生時代(1967年、NHK名古屋) - 生徒 役
特別機動捜査隊(NET)
第483話「俺は三船刑事だ」(1971年) - 辰夫 役
第560話「放浪への脱出」(1972年) - 道夫 役
第587話「雑草のような女」(1973年) - 古川勝己 役
忍法かげろう斬り 第23話「復讐の女豹」(1972年、関西テレビ) - 忍者 役
ライオン奥様劇場「隣人戦争」(1979年、フジテレビ) - 住人 役
金曜日の妻たちへII、男たちよ、元気かい?(1984年7月、TBS) - 佐野一朗 役
名門私立女子高校(1984年11月2日 - 1985年1月25日、日本テレビ) - 鹿園圭一郎 役