仮面
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そうした面のていねい語(@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}幼児語[要検証 – ノート])がお面であり、現在でも祭礼などの際に大道で的屋子供向けにさまざまなキャラクター物を販売している。

このように、面・仮面・覆面などはすべてマスクではあるが、日本においては用法に微妙な差がある。
仮装用マスク政治家のマスクをかぶって集会に出かける人々(2008年米共和党大会)覆面レスラー(オスカー・グティエレス

以下に、こうした演劇・芸能等に用いられるものではない仮装用マスクの実例などを述べる。

いわゆるパーティーグッズとしての仮装用マスク(変装マスク)はゴム(軟質プラスチック)製(en:Latex mask)で、動物や架空または実在の人物の顔を模して作られたものが多い。頭全体を覆う(頭からかぶる)タイプでは、目・鼻・口などの部分に穴が開いている。種類としてはウマ狼男フランケンシュタインが人気があるという。また、政治政治家を批判するPR活動のときに、その政治家の顔を模したマスクが用いられることがある(en:Richard Nixon mask)。これらのマスクで著名なのは米国ドンポスト社(en:Don Post)や日本のオガワゴム製のものである。ドンポスト社では政治家や前述のフランケンシュタインなどのユニバーサル映画モンスタースター・ウォーズ・シリーズなどのキャラクターマスクを商品化していた。また、これらは頭からかぶるため「かぶりもの」とも俗称される。言葉のニュアンスとしては仮面とも覆面とも言いがたく、仮装用マスクとしか言いようがない。ゴム製のものも多くラバーマスクとも呼ぶ。

ドミノマスク / 女王様マスク(en:Domino mask)と呼ばれる目など顔の上半分のみを覆うアイマスク状の仮面も、SM用途に限らず現代では仮装やパーティーグッズとして広まっている。フィクションでは『バットマン』の登場人物のロビンの着用例が挙げられる[3]チョウを模した形状の場合はバタフライマスクとも呼ばれる。古くは仮面舞踏会が挙げられ身分や素性を問わず男女が交遊できたという背徳的な雰囲気から用いられるようになったと推測される。ヴェネツィア・カーニバルではこれ以外にも顔全体を覆い隠すものも複数種で用いられておりヴェネツィアマスクとも呼ばれる(en:Carnival of Venice#Types of masks)。

ジョークグッズのひとつとして、の下にヒゲをつけ、それをメガネと組み合わせたものも鼻マスクと呼ばれているが、医療用の鼻マスクとは異なる。ひげメガネ、鼻メガネともいうが、ヒゲ無しのものや眉毛だけ付いたものもある。また、本来「鼻メガネ」(鼻眼鏡)はツル無しメガネの総称である。

江戸時代の日本において、大道芸商品宣伝販売を行う際に「百眼(ひゃくまなこ)」と呼ばれるアイマスクが用いられたことがある。長方形の紙に眉毛などを描き、目の瞳部分のみをくりぬいたもので、その表情のおかしさから人気を呼び、のちに当時の先進的な演劇であった歌舞伎にも取り入れられた。また、博多仁和加では同様の「半面」を現在でも用いており、二◯加煎餅の意匠としても知られる。これも一種の仮装用のマスクである。

アフリカの仮面ナイジェリアイジョ族の仮面

アフリカ大陸では、それぞれの地域に住む部族が、祭祀のために、それぞれ独特の仮面を作ってきている。これらの仮面は、大陸の各国が離合集散を繰り返してきていても、しばしば国境線を超えて、以前からの部族社会が各地で生き残っていて、独特の仮面を維持している。その多くは美術的にも高く評価されている。

しかし、これらアフリカの仮面については、ヨーロッパ(とくにフランスや英国)や米国(たとえばアイオワ大学)[4]で研究や紹介が行われている[5]ものの、日本では、ほとんど紹介されていない[6][7][8]
インディアンの仮面治療

北アメリカインディアン(ネイティブ・アメリカン)の多くの部族では、仮面には呪術的な強い力=霊力があると考えられており、シャーマン(=医者)が仮面を被って病気の治癒を祈祷する「仮面治療」(=医療)が一般的に行われていた(いる)。そもそも、病気と言う物は、「魂の抜けた状態」と考えられており、「悪霊の仕業」か「悪い呪術師の呪い」によって起こると考えられていたからである。また、儀式で病気を治す仮面の呪術団(仮面団)が存在し、病気を治してもらった者は、仮面団に加わり、治療の手伝いをする義務があった。
著名なマスク

デスマスク」、「ライフマスク」の項を参照のこと。

日本面 - 伎楽面能面おかめひょっとこ狐面

ツタンカーメンのマスク(世界で最も知られた芸術作品・デスマスクの一つ)

ネイティブ・アメリカン・マスク

ガイ・フォークス・マスク - 映画『Vフォー・ヴェンデッタ』(2005年)以降、アノニマスなどに見られるように、ガイ・フォークスの仮面はある種の抵抗運動のシンボルとなっている。節「影響」を参照。

博物館

Museo Nacional de la Mascara
(英語版) - メキシコ国立仮面博物館

Second Face: Museum of Cultural Masks - オンライン博物館

International Carnival and Mask Museum - ベルギー、バンシュの博物館

Museo delle maschere mediterranee(イタリア語版) - 地中海マスク博物館の意。サルデーニャの民族学博物館。

日本


日本仮面歴史館

アフリカ仮面美術館

イベント

rabaul mask festival - 毎年、パプアニューギニアのラバウルで行われる全世界の仮面が関わるも催し
[9]

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 青森県八戸市是川石器時代遺跡・縄文時代中期前半(5300-5100年前)の土面が日本最古とされ、それまで国内最古とされていた徳島市矢野遺跡の土面を千年さかのぼる。読売新聞2021年11月13日土曜日付。

出典^阿高黒橋貝塚」も参照。
^ 設楽博己『顔の考古学 異形の精神史』吉川弘文館、2021年。pp.2-3.
^ “Comics in Crisis: So Many Masks”. 2017年5月28日閲覧。
^http://www.uiowa.edu/~africart/
^http://www.zyama.com/index.htm
^ 『青淵(せいえん)』 (渋沢栄一記念財団)、2007年12月号 (705号)
^ 『青淵』(渋沢青淵記念財団)、2005年5月号
^http://shima3.fc2web.com/african-masks.htm
^ 仮面 著者:林勲男 2006年6月15日刊行 サイト:国立民族学博物館

関連項目ポーランドの野外演劇での仮面



仮面劇

ルチャリブレ

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