仮面ライダーアマゾン
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そんな彼も、岡村まさひこ少年やその姉・りつ子、かつて仮面ライダーXまでの仮面ライダーとともに悪の組織と戦った立花藤兵衛、ゲドンを裏切ったモグラ獣人といった仲間に支えられていく。

十面鬼は第2の離反者・獣人ヘビトンボがアマゾンと共闘したこともあって倒され、ゲドンは壊滅する。しかしヘビトンボはより強大な新組織・ガランダー帝国の尖兵だった。十面鬼が所持していたもうひとつのインカの秘宝「ガガの腕輪」は帝国の支配者・ゼロ大帝の手に渡り、アマゾンの戦いはなおも続く。

激しさを増すガランダー帝国の攻撃にモグラ獣人が命を落としたものの、アマゾンはゼロ大帝を追い詰める。大帝の逆襲によってアマゾンは窮地に陥るが、ギギとガガ、2つの腕輪が合わさることで生まれた力で勝利する。アマゾンはまさひこたちに別れを告げ、南米行きの船で日本を発つのだった。
登場人物
アマゾン / 仮面ライダーアマゾン
本作品の主人公で、本名は山本 大介(やまもと だいすけ)。23歳の日本人であり、生後まもなく、飛行機事故によって、アマゾンで両親と共に遭難。両親は亡くなるが、自身は南米のアマゾン奥地で野生の動物たちに囲まれて育った。父の友人である高坂教授によると亡き父親の面影があるとのこと。バゴーの改造手術により、ギギの腕輪も移植され、バゴーの与えた催眠暗示に従い、高坂に会うために生まれ故郷の日本を訪れ、仮面ライダーアマゾン=アマゾンライダーとして、ゲドンと戦う。大自然の中で動物とともに育ったために当初はほとんど言葉を話すことができなかったが、ストーリーが進行するに連れ、さまざまな言葉を覚えていく。第13話以降は、まさひこの特訓を受けたことで流暢な日本語を話せるようになった。素朴かつ素直、そして活発であるうえに感情表現も直接的で文明に慣れておらず、周囲の人間との誤解から一時は
ホームシックにかかり、ゲドンとの戦闘を放棄して南米に戻ろうとしたこともある。ジャングル育ちゆえ、薬草の知識が豊富であり、草笛が得意。従来の仮面ライダーと違って変身前でも高い格闘能力を誇り、変身せずに獣人を敗走させたこともあり、腕力は中型オートバイを持ち上げて運ぶほどである。仲間が傷つくことを極度に嫌い、特にモグラ獣人を殺害したキノコ獣人に対する攻撃は壮絶なものであった[ep 1]。ガランダー帝国を壊滅させた後は、白いスーツを着て南米アマゾンへと帰った。高坂博士の知人であった立花藤兵衛、高坂博士の甥・まさひこや姪・りつ子からは「アマゾン」と呼ばれており、大介自身も自分の本名を忘れてしまっていたため、周囲からそう呼ばれるままに自身のことを「アマゾン」と称し、オープニングクレジットでも「アマゾン / 仮面ライダーアマゾン」となっていた。本名の山本大介が用いられていたのは、本作品では第1話・第2話冒頭のナレーションと当時の幼年誌などの誌上のみである。初めて「仮面ライダーアマゾン / 山本大介」とクレジットされたのは、次作『仮面ライダーストロンガー』客演時であり、特番『全員集合!7人の仮面ライダー!!』も同様であったが、そう呼ばれることはなかった。『不滅の仮面ライダースペシャル』では立花藤兵衛、『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』では風見志郎(仮面ライダーV3)に本名を知られていた。

石森によるキャラクターデザインでは全身に傷があり、『漫画版仮面ライダー』の本郷猛と同様に改造手術の痕が浮かび上がるという設定であった[4]。放送開始前の撮影会ではバミューダ状のパンツ姿であった[5][6]。当初は第7話から普通の洋服を着るという展開が予定されていたが、番組当初のキャラクター性が人気を得たため、そのまま裸に近いままとなった[1]

立花藤兵衛
アマゾンの協力者で、
ジャングラーの製作者。詳細は「立花藤兵衛」を参照
岡村姉弟
高坂教授の姪と甥。岡村姉弟の苗字は、過去の出版物では高坂と表記されることもあったが[7][8]、これは漫画版の設定であり、テレビ版で苗字に言及される際は「岡村」となっている[注釈 1]
岡村 まさひこ(おかむら まさひこ)[C 1]
来日したアマゾンと最初に友達になった、城南小学校2年生の少年。年齢の割に頭がよく、文明を知らないアマゾンに日本語や日本の風習を教えた。少し生意気なことを言う時もあるが、正義感は強く、獣人も恐れない勇気を持つ。
岡村 りつ子(おかむら りつこ)[C 2]
まさひこの姉。当初は無茶をするまさひこを心配するあまり、戦いに巻き込むアマゾンのことを敵視し、第2話ではアマゾンを罵倒して彼の心を傷つけてしまう。しかし、アマゾンの人柄に触れ合ううちに少しずつ心を開くようになり、第9話でカニ獣人の魔手から救われてからは完全に打ち解け、それまで腰蓑1枚しか身につけていなかったアマゾンに、「日本の冬は寒いから」と上着を贈る。

りつ子がアマゾンに完全に心を開く第9話などは『東映ヒロインMAX』vol.2、59頁のヒロインベストエピソードにも掲載され、高評されている。

長老バゴー
第1話に登場。南米アマゾンの大密林の奥深くに隠れ住んでいた、古代インカ帝国の末裔の一族の長老。インカ文明の秘密を狙う十面鬼によって一族は殺され、自身も瀕死の重傷を負う。しかし、死の直前にアマゾンを仮面ライダーアマゾンに改造して、ギギの腕輪を託し、高坂と会うように催眠暗示を与えて絶命する。
高坂教授
アマゾンの父の山本教授の親友
[10]。バゴーとの親交もあり、ゲドンの存在を教えられていた。ゲドンと戦う力を持つアマゾンが来日したことを知り、彼に協力しようとしたのも束の間、クモ獣人に殺害されてしまう。
モグラ獣人
第5話から登場。鼻先が花のように開いている
[注釈 2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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