諸元仮面ライダースカル
身長205 cm
体重110 kg
パンチ力2 t
キック力6.5 t
ジャンプ力ひと跳び45 m
走力100 mを6.3秒
荘吉がロストドライバーとスカルメモリを使用して変身する仮面ライダー。Wのプロトタイプ的存在でもある[17][18]。変身時はWと同様に風が巻き起こる。
骸骨を模した顔を持ち、白い帽子とボロボロの白いマフラーを身に着けている。帽子は変身前に被っているもので、変身時に一度帽子を外し、変身後に再び被り直す。帽子の陰には「S」字の傷状のラインがある。顔の部分のみ変身解除することも可能。Wとは違ってセントラルパーテーションがブラックアウトされ、ブレスとアンクレットは骨、胸は肋骨をモチーフとしている[19]。
総合的なスペックは特別高いわけではないが、変身する荘吉自身の卓越した身体能力・戦闘技術と強化された骨格を中心とした体が相まって極めて高い戦闘能力を発揮し、幹部クラスドーパントとも華麗な戦闘を繰り広げている他[20][21]、スカルメモリの「骸骨の記憶」がロストドライバーによって極限まで高められており、それを元にした高い身体能力・持ち前の格闘術を活かした格闘戦、専用武器スカルマグナムを使用する銃撃戦を得意とする。テレビシリーズの続編でもある漫画作品『風都探偵』では、荘吉が変身中、血肉が通わず、冷たい死体のような肉体になっていることが判明している。
決め台詞は戦闘開始時に右手を相手に向けながら発声する「さあ、お前の罪を数えろ!」。この台詞は荘吉の死後は翔太郎に受け継がれている。
本編開始の時点で荘吉は故人になっているため、本人が登場するのは『ビギンズナイト』の回想シーンと『オーズ&ダブル feat.スカル』の『スカル メッセージforダブル』のみである。『ビキンズナイト』ではダミー・ドーパントが擬態した偽者が登場。『MOVIE大戦2010』では士がライダー大戦の際に所持していたライダーカードで「別の世界」のスカルが出現した。テレビシリーズ第13話では都市伝説のイメージ場面(骸骨男と呼ばれている)で登場。『運命のガイアメモリ』で翔太郎の前に現れたスカルは彼が思い描いていたイメージとされ[22]、フィリップの気持ちを翔太郎に気付かせた後、彼の前にロストドライバーを置いて消滅した。
脚本の三条は、荘吉は生身の状態でも超人のため、仕事にガイアメモリを使わないことをポリシーとしていた荘吉が限度を超える事態が起こってスカルに変身することから、スカルを探偵の仕事ではなく悪を制裁するモードに入ったということとしている[10]。
デザイン上アンテナの数がWが「2」、アクセルが「1」をコンセプトとしているのに対し[23]、スカルは「0」をキーワードとしている[24][17]。胸部ボーンプロテクション[25]の模様は肋骨を表している[26]。Wと戦う骸骨のライダーということから、悪役のライダーのつもりで描かれたという[27]。
髑髏同様、当初からアンテナがないことが決め事とされていたため、帽子を被せるというアイデアに繋がり、実物の髑髏を意識して逆スラント形状を多用し、頭が抉られているように処理されている[28]。帽子は衣装部が用意した荘吉のものを基に新規造形されている[29]。
変身ポーズは沢田研二をイメージしている[30]。
ツール
ロストドライバー
メモリスロットを右側モノスロットのみに備えたジョーカーの物と同様のメモリドライバー。純正化メモリ専用に特化したダブルドライバーのプロトタイプにあたり、『オーズ&ダブル feat.スカル』の『スカル メッセージforダブル』にてスカルメモリと共にシュラウドから得た物である。そして同様にベルト右側にはマキシマムスロット[注釈 15]が装着されている。漫画作品『風都探偵』では、『ビギンズナイト』の際のタブー・ドーパント戦で激闘の末に破損し、使用不能になったことが明かされている。
撮影用プロップはダブルドライバーの改造[31]。
スカルメモリ(S / 黒[注釈 16])
骸骨の記憶を宿したWの所有するガイアメモリのプロトタイプ。Wのソウルメモリと同様にプラチナ端子を持つ。骨格を中心に人間の身体組織を強化し、身体能力を極限まで引き出すことが可能[18][32]。ロストドライバーに装填して展開した際の角度に合わせて、ガイアディスプレイのイニシャルが右斜めに描かれている。漫画作品『風都探偵』では、『ビギンズナイト』でガイアタワーの中心であるカプセルに閉じ込められたフィリップを救い出すためにメモリの効果で侵入することに成功するが、その直後に消滅していることが明かされている。
スカルマグナム
スカル専用のエネルギー光弾銃[33]。トリガーマグナムのプロトタイプで、全体的に黒一色となっているが、ボディサイドの反動抑制装置であるスカルスタビライザーは赤の横倒しになった「S」字状のディテールが認められる[32]。トリガーマグナムとは異なり、マキシマムドライブの発動時以外でも常に銃身をマキシマムモードにしており[注釈 17]、連射は行わない。これは荘吉の「一撃必殺」の信条に基づく[34]。また、スカルメモリ未装填の状態でもタブー・ドーパントのエネルギー弾を相殺するほどの威力を持つ。スタッグフォンなどのメモリガジェットを上面後方のガジェットマウントに合体することで、攻撃にバリエーションを持たせることも可能だが、実際に使用されることは無かった[34]。