仮面ライダー×スーパー戦隊_スーパーヒーロー大戦
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敵側では、『仮面ライダーディケイド』に登場した大ショッカーに加え、歴代スーパー戦隊の敵が結託した大ザンギャックが登場。『仮面ライダーV3』のドクトルG、『超電子バイオマン』のシルバを中心に、両シリーズで登場した怪人たちも多数再登場している。『電子戦隊デンジマン』と『太陽戦隊サンバルカン』の敵役だったヘドリアン女王を「ヤング・ヘドリアン女王」として名のある女優を敵役にする案もあったが、大勢のヒーローが集まって女性キャラを倒すのは見え方が良くないということから没となった[5]
あらすじ

地球の平和、そして人々の自由と笑顔を守るために日夜戦い続けるスーパーヒーロー、それが仮面ライダーとスーパー戦隊。

西暦2012年4月、彼らに突如として大事件が襲い掛かる。門矢士 / 仮面ライダーディケイドが歴代ライダーの悪を束ねた大ショッカーの大首領としてゴレンジャーを始めとした全てのスーパー戦隊たちを倒し始め、また時を同じくしてキャプテン・マーベラス / ゴーカイレッドもまた、歴代戦隊の悪が結集した大ザンギャックの大帝王を名乗り1号を始めとした全ての仮面ライダーたちに攻撃を仕掛け始めたのだ。

如月弦太朗 / 仮面ライダーフォーゼは月面で仮面ライダー部の仲間たちとともに遊んでいると、地球へと向かう無数の流星群を目撃する。それはゾディアーツでは無く、ギガントホースを旗艦とする大ザンギャックの艦隊だった。天ノ川学園高校の生徒たちを無差別に襲い始めた大ザンギャックを止めるために戻った弦太朗はマーベラスと相対し、その強さに圧倒される。さらに、加勢に現れた朔田流星 / 仮面ライダーメテオがライダーハンター・シルバの銃撃を受けて倒れ、マーベラスに斬られて消滅する。そして、フォーゼもギガントホースの攻撃を受け、一時撤退する。駆けつけた海賊戦隊ゴーカイジャーの面々は、変わり果てたマーベラスの振る舞いを目の当たりにして驚愕するが、マーベラスは「ディケイドが戦隊を襲うからだ」と言い残して去る。

一方、桜田ヒロム / レッドバスターを始めとする特命戦隊ゴーバスターズは、メタロイドとは異なる謎の生命体たちに市民が無差別に襲われていることを受け、出動する。街中で暴れていたのは、ドクトルGが指揮する大ショッカーの軍勢だった。彼らの前に、大首領として現れた士は圧倒的な力でゴーバスターズを追い詰める。両者の戦いのさなか、ことの真偽を確かめに来たゴーカイジャーは「マーベラスがライダーを襲うからだ」と語る士に倒され、ジョー・ギブケン / ゴーカイブルーとドン・ドッゴイヤー(ハカセ) / ゴーカイグリーンだけが辛くも難を逃れる。そしてゴーバスターズもスーパークライス要塞からの攻撃を受け、一時撤退する。

大ザンギャックは、泉比奈と行動を共にする火野映司 / 仮面ライダーオーズを次の標的に定め、駆けつけたダブルバースもろとも倒そうとする。戦闘を部下に任せて傍観していたマーベラスは、どこからか現れた海東大樹 / 仮面ライダーディエンドに目的を問いただされ、ライダーを滅ぼすことで「宇宙最高のお宝」を手に入れるのだと明かす。乱戦の果てにオーズとダブルバースは倒れ、さらに比奈まで襲われるのを見た海東は、とっさに彼女を連れて大ショッカーのスーパークライス要塞に逃げ込む。要塞内では、士が天装戦隊ゴセイジャーを狙うよう軍勢に指示していた。海東の侵入を察知した士は戦隊討伐への参加を要求するが、海東は誘いを拒み、比奈とともに脱出する。

大ショッカーの追っ手から逃げる海東と比奈は、仲間を喪って打ちひしがれていたジョーとハカセに鉢合わせる。追っ手が標的をジョーたちに替えるのを見た比奈は、海東を促して彼らを助けさせる。しかしジョーは、マーベラスへの信頼と仲間を奪われた怒りから、仮面ライダーだとわかった海東に食ってかかる。ハカセはジョーをなだめ、まずは一連の出来事の原因を探ることが重要だと説く。彼らは大ショッカーが次の目標としていたゴセイジャーの元におもむくが、時すでに遅くゴセイジャーは彼らの目の前で倒されてしまう。激高して大ショッカーの軍勢に切り込んだジョーが窮地に陥ったとき、マーベラスが現れて彼を救い、「戦隊が生き残るためにはライダーを滅ぼすしかない」と語る。その一方で、大ショッカーを率いていた士もまた「ライダーが生き残るためには戦隊を滅ぼすしかない」と述べる。混乱するジョーたちに「真相を知っているのはアカレンジャーだけだ」と言い残したマーベラスは、士と激しい打ち合いを始める。海東やジョーたちは撤退し、士とマーベラスもまた一騎討ちの末にその場を退く。

ハカセはアカレンジャーがすでに倒されていることに当惑するが、一計を案じた海東が時の列車デンライナーを呼び寄せ、一同は過去の時代に向かう。存命中のアカレンジャーは彼らの話を聞き、戦隊とライダーの争いを止めることを快諾する。ところが、海東たちに同行して2012年にやってきたアカレンジャーは突如として前言を翻し、生き残っていた戦隊とともに1号率いる仮面ライダーたちと戦い始める。両ヒーローが次々と倒れていく光景に愕然とする一同の前で、仮面ライダー1号の正体が士であり、アカレンジャーを装っていたのは過去にタイムスリップして、ゴーカイチェンジしていたマーベラスであることが明らかとなる。2人とも、決戦に際して残る人員をまとめ上げるために、仲間の信頼を利用したのだ。裏切りに怒るジョーはマーベラスに、不快さをあらわにした海東は士に、それぞれ切り捨てられる。事態を見守ることしかできない比奈とハカセを残して、士とマーベラスは相打ちとなる。

2大ヒーローがほぼ全滅した有様を見たドクトルGは哄笑すると、ライダーと戦隊が共存できないというのは嘘だと告げ、すべてはショッカー・ザンギャック連合の謀略だったと明かす。ドクトルGとシルバは互いの持つ割符を組み合わせることで、スーパークライス要塞とギガントホースを合体させて最強最悪の最終兵器ビッグマシンを生み出そうとするが、不意に起き上がった士とマーベラスの銃撃に阻まれる。悪の勢力が何事かを企んでいるのを察知していた士たちは、あえてだまされた振りをして闘争を演じていたのだ。そして、倒され消滅したと思われた者たちは、みな時空の狭間に送り込まれただけで無事だった。さらにそこへフォーゼとメテオ、そしてゴーバスターズも駆けつける。ショッカー・ザンギャック連合の怪人たちは、集結したライダーと戦隊によって次々と蹴散らされていく。巨大化して暴れまわるワルズ・ギルとアクドス・ギルには、ゴーバスターズがゴーバスターオーで立ち向かう。

乱戦のさなか、苦笑しただけでマーベラスを受け入れたジョーと異なり、友情をもてあそぶようなあまりにも酷い作戦を執った士とマーベラスをどうしても許せない海東は、自らの手で割符を完成させてビッグマシンに乗り込む。錯乱状態になった海東は善悪の区別なく攻撃を加え、ギル親子を一蹴してゴーバスターオーをも追い詰める。操縦席から投げ出されて、ダメージを負ったイエローバスターに代わってフォーゼがゴーバスターオーに賢吾が持ってきた2つのアストロスイッチを持って乗り込む。かつての戦いで、仮面ライダーなでしこから貰ったロケットスイッチスーパー1を使ってロケットゴーバスターオーを誕生させ、2大ロボの戦いは宇宙に舞台を移す。シルバが滅び、ドクトルGが鳴滝の正体をさらして去ったことで、地上の戦闘には決着がついた。ゴーバスターオーはフォーゼの新たなスイッチであるドリルスイッチスーパー3の力でロケットドリルゴーバスターオーへと変化し、2大ヒーローの力を合わせた巨大ロボが放つ戦隊ライダー宇宙キックを受け、ビッグマシンは爆散する。

こうして戦いは終結し、スーパー戦隊と仮面ライダーの間に確かな友情が結ばれた。それこそがマーベラスの語っていた「宇宙最高のお宝」なのだった。重傷を負いながらも奇跡的に生き延びた海東に士は手を差し伸べるが、海東は悪態をつきながらそれに背を向ける。しかし去り際には、ジョーと小さな笑みを交し合い、現役ヒーローである、フォーゼとゴーバスターズはこれからも地球の平和を共に守り続けていくことを誓い合う。
登場人物

本作品オリジナルのキャラクターのみ記述する。門矢士 /仮面ライダーディケイドについては「仮面ライダーディケイド (キャラクター)」を参照海東大樹 / 仮面ライダーディエンドについては「仮面ライダーディエンド」を参照『仮面ライダーフォーゼ』の登場キャラクターについては「仮面ライダーフォーゼ#登場人物」を参照『仮面ライダーオーズ』の登場キャラクターについては「仮面ライダーオーズ/OOO#登場人物」を参照『仮面ライダー電王』の登場キャラクターについては「仮面ライダー電王の登場キャラクター」を参照『海賊戦隊ゴーカイジャー』の登場キャラクターについては「海賊戦隊ゴーカイジャー#登場人物」を参照『特命戦隊ゴーバスターズ』の登場キャラクターについては「特命戦隊ゴーバスターズ#登場人物」を参照
敵組織

本作品では、歴代の仮面ライダーとスーパー戦隊が戦った敵勢力が、それぞれ手を組んで大組織を結成しているという設定となっている。

当初は「ライダーと戦隊のどちらが滅ぼさないともう片方は消滅する」という事態を防ぐために、両組織が互いにライダーと戦隊の全滅を目的に戦いあっていたが、実際は両組織がそれぞれの潰し合いを狙い、門矢士とキャプテン・マーベラスを組織の頂点として君臨させることで、それぞれの要塞を合体させる「ビッグマシン計画」の完成を目論んでいた。

もっとも士とマーベラスにはその目論見は最初から見抜かれており、彼らが組織の頂点の座に就いたのも、両組織の企てを暴くための一環にしか過ぎなかった。両組織が本性を表した後はショッカー・ザンギャック連合としてライダーと戦隊との決戦に臨んだ。
大ショッカー
歴代仮面ライダーが戦った悪の組織が大同団結した大組織。過去にもライダーたちと何度か戦い敗退したが、門矢士 / 仮面ライダーディケイドを再び大首領とし、クライス要塞を本拠としてスーパー戦隊の全滅を狙う。組織自体の幹部や構成はあまり変わらないが、新たにグリードとヤミードーパントジェネラル・シャドウなど新規加入者が加わっている。組織のシンボルマークは『ディケイド』登場時の「DCDの文字を刻んだ双頭の鷲」から、初代ショッカーの「地球を鷲掴みする鷲」となっている。
副首領[6]


ドクトルG / カニレーザー

大幹部


アポロガイスト

十面鬼ユム・キミル

ジェネラル・シャドウ

シャドームーン


ジャーク将軍

ドラス

ン・ダグバ・ゼバ

地のエル


アークオルフェノク

ジョーカー

ヌリカベの武者童子

グリラスワーム


バットファンガイア

アリゲーターイマジン

ウェザー・ドーパント

メズール


大ザンギャック
海賊戦隊ゴーカイジャーが倒した宇宙帝国ザンギャックを中心に、アリエナイザーから悪しき魂までの歴代スーパー戦隊の敵勢力が大同団結し構成された大軍団。


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