代議院(だいぎいん、イタリア語: Camera dei Deputati)は、イタリア共和国の議会を構成する議院のひとつで、下院に相当する。任期は5年。 2017年10月、ポピュリズム政党である「五つ星運動」が過半数を制する事態が懸念されたことを背景に、プレミアム制を柱とする選挙制度は廃止され、小選挙区比例代表並立制に改正された。また、2020年に実施されたイタリア共和国憲法第56条、57条、59条の改正で、定数が630(国内選挙区618、国外在住者選挙区12)から400に削減された[1]。 小党乱立の事態を避ける目的で、選挙の結果第1党が過半数を獲得できなくても自動的に過半数勢力を与える制度。まず政党及び政党連合の全国得票で配分議席(ヴァッレ・ダオスタを除いた26選挙区617議席)を決定するが、最多得票政党(または候補者名簿連合)の獲得議席が340議席に達しなかった場合、340議席を配分される。残りの277議席を2位以下の政党及び政党連合にヘアー式最大剰余方法で配分する[2]。
選挙制度
旧選挙制度(2005-2017年)
拘束名簿式比例代表制 - ヴァッレ・ダオスタ州選挙区・国外在住者選挙区を除く26選挙区
議席を得るためには単独政党で全国平均[注釈 7]得票率4%以上、政党連合は得票率10%以上且つ構成政党の少なくとも一つの政党得票が2%以上であることが必要[2]。
単純小選挙区制 - ヴァッレ・ダオスタ州選挙区
非拘束名簿式比例代表制 - 国外在住者選挙区
プレミアム制
代議院選挙
第1回 - 1948年4月18日
第2回 - 1953年6月7日
第3回 - 1958年5月28日
第4回 - 1963年4月28日
第5回 - 1968年5月19日
第6回 - 1972年5月7日
第7回 - 1976年6月20日
第8回 - 1979年6月3日
第9回 - 1983年6月26日
第10回 - 1987年6月14日
第11回 - 1992年4月5日
第12回 - 1994年3月27日
第13回 - 1996年4月21日
第14回 - 2001年5月13日
第15回 - 2006年4月9?10日
第16回 - 2008年4月13?14日
第17回 - 2013年2月24日?25日
第18回 - 2018年3月4日
第19回 - 2022年9月25日
関連項目
元老院 (イタリア)
モンテチトーリオ宮殿
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 議長就任に伴い、党籍離脱中。
^ ヴェルデ・エ・ポポラーレ党(1議席)を含む。
^ 新イタリア社会党(1議席)および「南の向こう」(1議席)を含む。
^ イタリアとともに
^ 連帯民主主義党(1議席)および民主中央党(1議席)を含む。
^ 緑のヨーロッパ(5議席)、イタリア左翼党(4議席)、進歩党(1議席)、無所属(1議席)からなる会派。
^ 小選挙区と在外選挙区は除く。
出典^ “Italians back referendum to reduce size of Parliament by a third”. ABC News. ABC. (2020年9月22日). https://www.abc.net.au/news/2020-09-22/italians-vote-to-dump-a-third-of-parliamentarians/12688792 2020年9月24日閲覧。
^ a b 国立国会図書館政治議会課 三輪和宏<資料>諸外国の下院の選挙制度 (PDF) 、国立国会図書館『レファレンス』2006年12月号
外部リンク
⇒La Camera dei Deputati(公式サイト)(イタリア語)
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