2004年に劇場公開された『DEAD LEAVES』で監督デビューを果たす[5]。
2007年、『天元突破グレンラガン』でテレビ作品を初監督[2]。同作は第11回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、および東京国際アニメフェア2008 第7回東京アニメアワードのテレビ部門優秀作品賞とキャラクターデザイン賞を受賞[6][7]。また今石自身も同作の演出で第12回アニメーション神戸の個人賞を受賞した[8]。
2011年8月、ガイナックスを退社して同僚だった大塚雅彦・舛本和也と共同でアニメ制作会社TRIGGERを設立[9]。以降、同スタジオ作品の監督などを務める[3]。 斬新な手法・発想を用いた意欲的な作品を次々に発表し、海外からも注目を集めるクリエイター[10]。トリッキーかつパワフルな作画でアニメーターとしても高い実力と人気を誇る[2][10]。 2000年代以降の日本アニメで多く見られる、現実に即した写真と見間違えるような背景や人間の身体的な癖まで描こうとするリアル志向のアニメーション表現に対し、写実とは異なるアニメならではの表現を模索している作家の一人[11]。 独特なパースで迫力のあるアクション表現を行なってきたアニメーター、金田伊功の熱心なフォロワーとして知られる[11]。ほかに影響を受けたアニメーターとして、山下将仁、ピーター・チョン、芝山努、小林治、近藤喜文、百瀬義行、森本晃司、田村英樹、上妻晋作、板野一郎、摩砂雪、庵野秀明、井上俊之、北久保弘之、大張正己、磯光雄、沖浦啓之などの名前を挙げている[12][13]。 海外のアニメや実写作品のアートブックに収録されているコンセプトアートのようなデフォルメされた抽象的な絵を好む[5]。 アメリカン・コミックスに対して、父親が海外出張で買ってきた『スパイダーマン』と『ファンタスティック・フォー』がきっかけで関心を持つ[10]。その後、大学生の頃に海外コミックが輸入販売されるようになったことで興味が再燃し、それから少しずつ買い集めるようになった[10]。コミック版のハルクバスターのフィギュアを見てから、アメトイ(アメリカの玩具)にも興味を持つようになった[10]。一緒にコミコンに行くアメトイ仲間のコヤマシゲト、若林広海とはGEEKBOATという同盟を作っている[注 1]。 好きな映画に、『ターミネーター[1]』『県警対組織暴力[14]』『ワイルド・スピード MEGA MAX[15]』、そして初期のジョン・ウー、ロバート・ロドリゲス、スティーブン・ソマーズの作品を挙げている[16]。 同人サークル「インクボトル」の主催者でもあり、その際、志宇舞というペンネームを用いている[注 2]。
人物・作風
作品リスト
監督作品
テレビアニメ
2007年
天元突破グレンラガン(監督・絵コンテ・演出・メカ作画監督・作画監督補・原画・アイキャッチ・OP絵コンテ/原画・ED絵コンテ)