仁川広域市
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2014年には、仁川アジア大会が開催されたが、仁川広域市は莫大な負債を抱えている中で、韓国政府の反対を押し切って誘致したものの、直前まで「開催を返上する」と韓国政府と揉めた経緯がある。

プロ野球チームのSSGランダースプロサッカークラブ仁川ユナイテッドFC、プロバスケットボールチームの仁川電子ランドエレファンツ、プロバレーボールチームの大韓航空ジャンボスなどのプロスポーツチームの本拠地となっている。
歴史

先史時代から人が住み、仁川を始め永宗島・江華島で新石器時代及び青銅器時代の遺跡が発掘されている。 特に江華島の三郎城と塹城壇は古朝鮮とかかわる遺跡である。百済の始祖伝説によれば、仁川は沸流が建国した彌鄒忽の都だった。仁川はもともと百済に属したが、5世紀以降は高句麗統一新羅の領土となり、買召忽と呼ばれていた。

統一新羅の景徳王の時に名称が変更されて仁川は邵城県、富平は長堤郡、江華島は海口郡、甕津郡は鵠島と呼ばれた。高麗時代、仁川は王室と深い関係を結び、慶源郡・仁州・慶源府に昇格した。江華島は940年に県が設置された後、1232年にはモンゴル帝国の侵略に抵抗するため開京の都を移したところである。李氏朝鮮時代、慶源府は1392年に仁州、ついで1413年に仁川郡と改称されて仁川という名前が初めて登場した。海岸の湊は済物浦と呼ばれる。

近代開国期に仁川は丙寅の役・辛未洋擾などで外国艦隊と交戦し、日朝修好条規によって1883年開港したため西欧の文物が仁川港を通じて流入した。1882年には済物浦沖の米軍艦上で米朝修好通商条約が調印された。条約港として発展し、日本統治時代に仁川府(当時の読み方、じんせんふ)が設置され、1949年に仁川府は仁川市と改称した。 1950年9月、国際連合軍仁川上陸作戦を敢行し、朝鮮戦争の戦局を挽回した。

1910年10月1日 - 1910年8月19日の韓国併合の前の仁川府の管轄区域を維持するという総督府令を発表。

1914年4月1日 - 仁川府を分割し、仁川港周辺の区域を新たな仁川府として指定する。農村部は富平郡と合併し、富川郡として編成。

1936年 - 富川郡多朱面・文鶴面の各一部を編入。

1940年4月1日 - 富川郡文鶴面・南洞面・富内面・西串面を編入。これに合わせて町名を設置。
朝鮮総督府令第40号

朝鮮総督府令第40号
旧行政区域 (富川郡)新行政区域 (仁川府)
文鶴面官校里、文鶴里、???、青鶴里、延寿里、東春町、間石里、九月里元町、文鶴町、舞鶴町、青鶴町、延寿町、東春町、木越町、鄭志町
南洞面万寿里、長寿里、雲宴里、西昌里、???、桃山里、???、論?町、古桟町万寿町、長寿町、雲宴町、浪速町、寿町、新桃山町、五宝町、論?町、日向町
富内面十井里、大井里、山谷里、清川里、???、???、後井里、葛月里、馬墳里、???、九山里大島町、昭和町、白馬町、川上町、曙町、東雲町、三笠町、吉野町、明治町、香取町、伊藤町
???、???、鵲田里、???鵲田町
???、??大正町
西串面佳亭里、佳佐里、黔岩里、???、???、公村里、白石里、始川里、新?里、深谷里、連喜里、??千代田町、浅間町、瓜生町、村上町、李家町、黒田町、雲揚町、春日町、玄武町、日進町、井上町、久水町


1949年8月15日 - 仁川府が仁川市に改称。

1963年1月1日 - 富川郡永宗面の一部(紫燕島)を編入。

1968年1月1日 - 中区東区・南区・北区を設置。(4区)

1981年7月1日 - 京畿道仁川市が仁川直轄市に昇格。(4区)

1988年1月1日 (6区)

北区の一部区域を分離し、西区を設置。

南区の一部区域を分離し、南洞区を設置。


1989年1月1日 (6区)

京畿道金浦郡桂陽面が北区に編入。

京畿道甕津郡永宗面・龍遊面が中区に編入。


1995年1月1日 - 仁川直轄市が仁川広域市に改称。(8区2郡)

京畿道江華郡甕津郡を編入。

京畿道金浦郡黔丹面が西区に編入。

北区が富平区桂陽区に分離。

南区の一部が延寿区として分離。


2014年 - アジア競技大会アジアパラ競技大会開催。

2018年 - 南区が弥鄒忽区に改称。(8区2郡)

2026年7月1日(予定) - 行政区域改編[5]。(9区2郡)

中区の島嶼部が永宗区として分離。

中区の残部・東区を済物浦区に改編。

西区の一部が黔丹区として分離。

2022年8月31日に仁川市が発表した9区2郡への行政区画再編推進案によると、中区と東区を「済物浦区」と「永宗区」に再編し、西区の京仁アラベッキル以北の地域を「黔丹区」として分区する計画があり、2024年1月に国会での「仁川市済物浦区・永宗区および黔丹区設置等に関する法律」の通過により、2026年7月1日に実施する予定である[5]。また、南洞区を分区する計画もある[6]
仁川広域市の自治体

仁川広域市には8区が設けられているほか、2郡が含まれている。読みと各種表記は大韓民国の地方行政区画を参照。行政区域図
区部

桂陽区 ケヤンく (???)

弥鄒忽区 ミチュホルく (????)

南洞区 ナムドンく (???)

東区 トンく (??)

富平区 プピョンく (???)

西区 ソく (??)

延寿区 ヨンスく (???)

中区 チュンく (??)

郡部

江華郡 カンファぐん (???)

甕津郡 オンジンぐん (???)
松島新都市 延寿区
行政

市長:
朴南春(???、パク・ナムチュン、任期:2018年7月1日?現在)民選7期。国会議員を連続2期(19?20代)務めた。

民選6期:劉正福(???、ユ・ジョンブク。任期:2014年7月1日?2018年6月30日)

民選5期:宋永吉(???、ソン・ヨンギル。任期:2010年7月1日?2014年6月30日)

民選4期:安相洙(???、アン・サンス。任期:2006年7月1日?2010年6月30日)

民選3期:安相洙(???、アン・サンス。任期:2002年7月1日?2006年6月30日)

民選2期:崔箕善(朝鮮語版)(???、チェ・ギソン。任期:1998年7月1日?2002年6月30日)

民選1期:崔箕善(???、チェ・ギソン。任期:1995年7月1日?1998年6月30日)

出所:仁川広域市ホームページ「 ⇒???? 」(歴代市長)。民選前も含めた仁川市の歴代市長については仁川広域市長を参照。

市議会:40議席(地域区36議席+比例代表4議席)地域区は小選挙区制
出典: ⇒????(議会沿革)

党派別議席数(2022年6月1日)合計党派別内訳
国民の力共に民主党
合計402614
内訳地域区362412
比例代表422
出典: ⇒???????(仁川広域市議会)の ⇒????(議員紹介)。2018年7月14日閲覧

2012年の時点で、典型的な箱物行政と月尾銀河レールのような安全性の問題により開業の目処が経たない公共事業など杜撰な開発が祟り、市の予算に対する負債比率は39.8%にまで達し市の財政は完全に破綻し大きな社会問題となっており[7]、市の抱える負債は韓国の自治体では最悪の水準にあった。
地理


摩尼山

2011年現在、市内には151島があり、有人島が39島、無人島が112島である。北方限界線に近い旧黄海道の「西海五島」(白?島大青島小青島延坪島、隅島)も含まれる。島部の面積は292km3と市域の28%を占める。

江華島

実尾島

永宗島

気候

最高気温極値は38.9℃(1949年8月16日)、最低気温極値は-21.0℃(1931年1月11日)、過去最深積雪43.8cm(1922年3月23日)である。

仁川広域市(仁川気象台)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年


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