その時代ごとに可能な技術を用いて研究を行い、たとえば以前は血液成分分析を使って、脳診断ができる時代になってからはそれも利用し、もちろん当人の自己申告も記録し、また研究者が研究対象となった人々と接触し聞き取りも行った[4]。脳画像診断や、遺伝子検査も追加したのである[5]。
ハーバード大のStudy of Adult Developmentの責任者のRobert Waldingerによると、この75年以上におよんだ研究によって判ったことは、特にあるひとつの要素が、残りの要素群を超えて、人生の後期に大きく作用している、という事実である[4]。結論は、一言に尽きる[4]。質の良い人間関係こそが、人間をより幸福にし、より健康にする、ということである[4]。(あくまで人間関係の質が大切なのであって、友人・知人などの数の多さでもないし、自分が勝手に思い描く理想像に近い恋人がいるかいないか、ということでもない[4]。あくまで人間関係の質である。)
出典[脚注の使い方]^ a b c 『デジタル大辞泉』「人生」
^ 飯田史彦『人生の価値: 私たちは、どのように生きるべきか』PHP出版、2003年。ISBN 4569660401。
^ a b 飯田史彦、吉田武男『スピリチュァリティ教育のすすめ: 「生きる意味」を問い「つながり感」を構築する本質的教育とは』PHP研究所、2009年。
^ a b c d e f g This 75-Year Harvard Study Found the 1 Secret to Leading a Fulfilling Life
^ a b c d e STUDY OF ADULT DEVELOPMENT
関連項目
「人生」を含む記事名一覧
人生の意義
寿命
人間
人生相談