人生ゲーム
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紙幣の色は通貨単位に関わらずメインシリーズとほとんど共通(倍率等が違う場合もある)となっているが、一部作品では別の色をあてがっていることもある。

紙幣の色金額通常版平成版M&A
金100万ドル[6]
薄紫50万ドル[7]5000億円
白10万ドル1億円1兆円
緑5万ドル5000万円1000億円
薄茶1000万円
黄2万ドル500億円
水1万ドル500万円100億円
濃桃100万円
橙5000ドル50万円50億円
薄桃1000ドル10億円
薄黄500ドル[8]10万円[9]

約束手形
借金の証として発行する証券。銀行から借りる場合は約束手形1枚と、同額の現金を受け取ることになる。返済はいつでも可能だが、作品によって同額返済の場合と利息(1割程度)が必要な場合がある。また、いずれも決算日まで持っていた場合は通常よりも多く利息を取られる他、ゲーム終了時に持っていた(所持金がマイナス)場合はゴールとみなされず、後述の開拓地行きとなる場合がある。色は赤色(平成版では白字に赤文字)で、単位は1枚2万ドル(一部では1万、平成版では1枚1000万円、一部シリーズでは100万円の約束手形もあり)。
株券
ゲーム中には株を購入できるマスがあり、代金を支払うことで株券を購入できる。株券を持っている場合、一定のマスに止まることや、「株相場を張る」といったマスに止まり、相場を張ることで、収益・損失が発生する。また、ゲーム終了時には資産として一定額で換金される。
保険証券
「自動車保険」「生命保険」「火災保険」などが存在する。ゲーム中一定の場所で代金を支払うことで加入し、証券を受け取れる。ゲーム中それらの損害が発生し、保険が適用される場合は支払が一定額免除されたり、保険金が下りる場合がある。作品によって一度加入すれば失効しない場合と、保険金が下りた場合は失効し、再加入が必要な場合がある。また、基本は掛け捨てとなっているが、生命保険のみゴール直前に「生命保険満期」のマスがあり、ここを通過すれば満期として一定額で払い戻される(一部作品では条件あり)。
職業カード

プレイヤーの職業を表すカード。カードには職業を表すイラスト給料日1回あたりの給料、その他ステータスなどが記載される。このカードを所持していない場合は「フリーター(プーちゃん)」とみなされる。

プレイヤーが就ける職業はビジネスマン先生タレント医者スポーツ選手政治家など身近なものであったり、その時々の憧れの職業が選ばれている。各バージョン発売時の時世によって種類も変わり、ショップ店員弁護士漫画家といった物も追加されている。平成版では現代情勢を皮肉るためか、サラリーマンが「一般企業」「電力会社」、スポーツ選手が「野球選手」「力士」「騎手」と細分化されていたり、「ビデオ女優」「ヤッちゃん」といったアングラな職業も入っている。

職業は所定のマスやイベントによって「ランクアップ」となり、ビジネスマンであれば「部長」、先生であれば「校長先生」のように格が上がり、その分給料も増額される。平成版では別途「ランクボード」が用意されており、職業ごとに5?50段階に分かれて給料が決められている。

また、コラボ版では登場するキャラクターや人物が職業代わりとなったり、その作品内に登場する職業が登場する場合がある(ポケットモンスター版では「ポケモン博士」「ロケット団」など)。
ルール・ゲームの流れ
スタート・就職
ゲームスタート時に各プレイヤーのコマの色を決定後、スタート時の所持金(任意で保険に入ることも可能)を受け取り、ルーレットで一番大きい目を出した人から順に進んでいく。最初のエリアでは主に就職マスが設定されており、止まったマスに定められた職業になる場合は「就職」となる。ただし、原則として1つの職業につき1人のみなれる(ビジネスマンなど複数人就職できる職種もあり)ため、早い者勝ちである。就職マスを過ぎた場合は「フリーター」として世に出ることになる。
給料日
給料日のマスを止まるか通過した際には銀行から職業に応じた給料を受け取れる。ただし、フリーターやタレントなど仕事量が一定でない職業に関しては、そのスタイルを反映させるため「ルーレットを回して出た数×一定額」が給料となる。給料受け取り後はマスに定められた指示(株や保険の購入)を受けることもできる。なお、一部作品では給料日のマスに丁度止まった場合、「給料2倍」「アイテム獲得」といった恩恵を受ける場合もある。
ストップ・結婚
ゲーム中には数か所「ストップマス」があり、このマスに到着した場合はルーレットの出目が余っていても強制的に止まり、指示に従う。多くの作品では最初のストップマスでは「結婚」となっており、ここでは異性の人物ピンを自動車コマに差し、ルーレットで決定したお祝い金を全員から受け取る。一部作品では「『結婚チャンス』として、結婚のする・しないを選べる(B&B)」「『
成田離婚』として相手を降ろす(平成版III)」「ルーレットで偶数が出ると結婚する、奇数が出ると結婚しない(8代目基本モデル)[4][10]」といったマスもある。

メインシリーズではゲーム中に家を購入する。家はゲーム内に5個所あり、金額の差も非常に大きく設定されている。家は1個所につき1人まで(マンションのみ6人全員購入可能)のため早い者勝ちである。ゲーム終了まで家を持っていた場合、購入時の金額に応じた資産価値となって売却される。借金をして購入する事も可能だが、ゲーム中には「家を売却する」「家を失う」「持ち家を交換する」などのマスがあるため、一概に「無理して高い家を購入する事」が得策ではないようになっている。
分かれ道
ストップマスの直後などでは道が二手に分かれており、ルーレットで出た目によって次に進むコースが決まったり、現在の自分の状況に応じて行くコースを決める。コースのバリエーションとして、スタートマスからの分岐である、サラリーマンに非常に高い確率(確実もしくはほぼ100%)で就職できる「ビジネスコース」と、それ以外の職業になれる(ただし、フリーターになる可能性もある)「専門職コース」、「通常コース」と転職・ランクアップが狙える「転職コース」などがある。平成版では所持金の変動が比較的穏やかな「ローリスクコース」と、利益やランクアップがたくさん得られる一方、逆に損失や失職もある「ハイリスクコース」の選択が恒例になっている。
ギャンブル・カジノ
一部のマスでは所持金の一部を賭け金にルーレットを使ったギャンブルができ、当たれば賭け金に応じた配当が得られる。「平成版」などでの「宝くじ」や、給料の代わりに行う「丁半博打」などバリエーションはさまざまである。

ゲーム終盤に3マスほど設定されている橋のオブジェであり、この橋を最初に通過したプレイヤーは、後から来るプレイヤーに対し、通行料として一定の金額をもらえる。通行料以外にもアイテムの獲得や、逆に修繕費として払わなければならないなど、作品によってメリット・デメリットが発生する。
決算日
ゴール前最後のストップマス。到着したプレイヤーは車に乗っている人数によるボーナス・支払いや、退職金の受け取りを行った後、約束手形を利息付きで返済しなければならない。返済出来ない場合は所持している資産を順に売却していき、それでも返済できない場合は「人生最大の賭け」に挑戦することになる。
人生最大の賭け
借金所持者に対するラストチャンス。借金を持っていない人も逆転を賭けて挑める。多くの場合、ルーレットの数字を1つ指定し、ルーレットを回す。指定した目が出れば莫大な賞金を得られる。これで借金を完済できればそのままゴールに進める。ただし、失敗した場合は全財産(一部作品では約束手形や一部アイテムなど残る場合もある)を失い、開拓地行きとなる。
開拓地
人生最大の賭け失敗者が進む終点。ここについたプレイヤーは自分の番が来るたびにルーレットを回し、出た目に応じた支援金や、効果を毎ターン受け、全プレイヤーがゴールするのを待つ。一部作品では支援金で借金を完済した場合、本線に復活できるシステムがある一方、ゴールし清算した段階で借金があった場合は開拓地送りになる場合もある、基本的な名称は「開拓地」[11]だが、作品ごとに名称は違い、「スクラップ置き場(B&B カーレースステージ)」「無人島(RD 宝探しステージ)」などがある。平成版では「田舎暮らし」「難民キャンプ」「強制収容所」とより過酷な名称が設定されていた。
ゴール・億万長者の土地
プレイヤーたちのゴール地点。到着したプレイヤーから着順に応じて賞金が与えられる。また、1着で到着したプレイヤーはルーレットを1回回し、出た目を「ラッキーナンバー」として指定。以降のプレイヤーがコマの進行で同じ目を出した場合、相手から一定額をもらえる。それ以外のプレイヤーも自ターン時にルーレットを回し、指定した目か特定の目を出すことでボーナスを得られる。
ゲーム終了
全員、もしくはビリ以外が億万長者の土地か開拓地に到着した時点でゲーム終了。残るアイテムの換金などを行い、一番多く所持金を得たプレイヤーの勝利となる。
人生ゲームのバリエーション

人生ゲームは、マスにその時代を反映させたものや、企業キャラクタータイアップなど種類が多い。1989年(平成元年)に発売された「平成版」は、シリーズ化されるほどの人気商品となった。歴代のベーシック版については番数を太字表記とする。

番数商品名発売日特徴
THE GAME OF LIFE1960年ミルトン・ブラドレー社より発売
1人生ゲーム(初代)
ニュー人生ゲーム1968年最初期モデルはマス目が全て黒[12]
2NEW人生ゲーム(2代目)1980年米国版変更に合わせリニューアル
3NEW人生ゲーム(3代目)1983年これより日本オリジナルに。マスに「お歳暮を贈る」「先祖代々の土地を売る」などのイベントが登場[4][13]
4人生ゲームロイヤル1985年日本発売20周年記念。豪華版
5ルーレットを回せば、時代が見える。
人生ゲーム平成版1989年ハイターゲット向けに企画
6人生ゲーム(4代目)1990年バブル経済を反映。マスに「パソコン通信を始める」などのイベントが登場[13]
7じぱんぐ人生ゲーム1990年学校の変な校則がテーマ。文化放送タイアップ[14]
イラスト - 蛭子能収
8時代が生んだ究極のゲーム
人生ゲーム平成版II1990年環境保全がテーマ
イラスト - 若林健治
9地球にやさしい世紀末のゲーム
人生ゲーム平成版III1991年エコロジーがテーマ
イラスト - 中川いさみ
10外圧に負けない、身勝手ゲーム
人生ゲーム平成版IV1992年経済摩擦がデーマ
イラスト - 松本大洋
11誰でも見つかる!?最高のパートナー
人生ゲーム平成版V 寿1993年結婚がテーマ
イラスト - 吉田聡
12チェッカード ゲーム オブ ライフ1993年日本発売25周年限定復刻発売


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