本作は当初、押井が脚本・絵コンテまで手掛け、若手スタッフが演出を行う全6巻ほどのOVAシリーズになる予定だった[13]。沖浦もその演出候補の1人だったが、演出自体に興味がなく、原作漫画を読んでも藤原カムイの作画はともかく押井のやりたい世界が全く心の琴線に触れなかったので拒否していた[4][14][15]。その内に企画が劇場作品に発展し、押井から監督するように言われた。そこで沖浦は、漫画のような群像劇ではなくキャラクターを立てて主人公を1人にしたい、ヒロインを出して男と女の話にして欲しいなどの要望を出したところ、押井がそれを丸呑みした脚本を書いてきたため[注 1]、引き受けざるを得なくなった[4]。