人工衛星
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

地上にコントロールしながら落下させる際には、南太平洋上にある到達不能極ポイント・ネモ)に向けて落下させる[25]。正常に大気圏に再突入させると燃焼して地上に激突することは無いが、燃え残った金属粒子が大気汚染の原因となるため、構造材に木材を利用する実験も行われている[21]

人工衛星の寿命はスラスターの燃料に大きく依存しているため、従来のヒドラジンを利用する推進器より長寿命なイオンエンジンの採用が進んでいる。また宇宙船から燃料補給や修理を行うことで寿命を延長させる計画もある[26]
軌道投入に成功した国・機関詳細は「各国初の軌道投入の年表」を参照

このリストは、自国の打ち上げ機(ローンチ・ヴィークル)で人工衛星を軌道上に到達させることに成功した国のリストである。多くの国は人工衛星を設計・製造する能力を有するが、独自開発の打上げ機で人工衛星を打ち上げることができる少数の国々の機関やその民間企業のみであり、大多数の国々はこれらに打ち上げ業務を依存することになる。
民間団体による打ち上げ能力「民間宇宙飛行」を参照

オービタル・サイエンシズトーラスロケットを用いた打ち上げを行っている。

2008年9月28日、民間航空会社スペースXファルコン1ロケットの軌道への打ち上げに成功した。これは民間が建造した液体燃料ブースターが軌道に到達した初めてのことである[27]。ロケットは長さ1.5mの模型を軌道へ打ち上げた。このRatsatと呼ばれるダミー衛星は5年から10年で大気圏で燃え尽きる[27]。そのほかにも、数は少ないがいくつかの民間会社が弾道飛行可能なロケットを開発している。

アリアンスペース三菱重工業などは宇宙機関から業務移管されて人工衛星の打ち上げを行っている。

2018年、スペースXは自社のファルコン9ロケットによるスターリンクと呼ばれる衛星コンステレーションの打ち上げを開始した。スターリンクの衛星数は2023年6月現在4600機を超えており、他の衛星全てに匹敵する数となっている。

国別の最初の人工衛星「各国初の人工衛星の年表」も参照

他国のロケットによるものを含めた その国初の人工衛星[28]国・機関初の
打ち上げ年最初の人工衛星軌道上にある衛星数[29]
2013年(2011年)時点
 ソビエト連邦
( ロシア)1957年
(1992年)スプートニク1号
コスモス2175号)1,457 (1,446)
 アメリカ1958年エクスプローラー1号1,110 (1,112)
 イギリス1962年アリエル1号0030 (28)
 カナダ1962年アルエット1号0034 (32)
 イタリア1964年サン・マルコ1号0022 (18)
 フランス1965年アステリックス0057 (49)
 オーストラリア1967年WRESAT0013 (12)
 ドイツ1969年アズール0042 (41)
 日本1970年おおすみ0134 (126)
 中国1970年東方紅1号0140 (117)
 オランダ1974年ANS0013 (12)
 スペイン1974年INTASAT0009 (9)
 インド1975年アリヤバータ0054 (49)
 インドネシア1976年パラパA10012 (11)
 チェコスロバキア1978年マギオン10005
欧州宇宙機関1979年CAT-1(英語版)0000不明 (49)
 ブルガリア1981年ブルガリア13000001 (1)
 サウジアラビア1985年アラブサット1A(英語版)0012
 ブラジル1985年ブラジルサットA10013 (12)
 メキシコ1985年モレロス1(英語版)0007 (8)
 スウェーデン1986年バイキング0011 (13)
 イスラエル1988年オフェク10011 (10)
 ルクセンブルク1988年アストラ1A(英語版)0005 (19)
 アルゼンチン1990年ルーサット0009 (9)
 香港1990年AsiaSat 1(英語版)0009
 パキスタン1990年バダ-1(英語版)0003 (3)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:104 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef