京_(スーパーコンピュータ)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

7月22日、文部科学省が次世代スーパーコンピュータの戦略分野を決定した[48]

11月13日行政刷新会議の「事業仕分け」で、当プロジェクトは「予算計上見送りに近い縮減」(事実上の凍結)と判定された[49][50][51]

これに対して計算基礎科学コンソーシアムなどの科学技術関連団体が相次いで緊急声明を発表し[52]11月25日には石井紫郎江崎玲於奈利根川進森重文野依良治小林誠が緊急会見において懸念を表明した[53]

また同日、理化学研究所の野依良治理事長は「先進各国が国家の威信をかけてスーパーコンピュータの開発にしのぎを削っている。一旦凍結すれば他国に追い抜かれる」とし、仕分けの流れを批判した[54]

これに対して川端文部科学大臣11月17日、鳩山内閣の方針は科学技術を重視するものとして予算確保を目指す方針を明らかにし[55]、また11月22日には菅直人副総理兼国家戦略担当大臣も、次世代スーパーコンピューターの開発事業費について「当然、見直すことになる」と述べ、日本国政府は廃止などの判定が相次いだ科学関連予算について、予算復活を認める方針を固めた[56]

12月9日、日本国政府は「必要な改善を行いつつ推進」と評価を見直した[57][58]

12月11日、文部科学省は当初の開発計画を変更し、世界一を目指す立場には固執せず、各地の大学が遠隔地からも研究に参加できるようネットワーク機能の強化を目指す方針を決めた[59]

12月16日の大臣折衝により、文部科学省の他の事業でも約50億円削減するほか、説明会などを開いて国民の理解を得ることを条件に、概算要求から約40億円減の約228億円が計上される見通しとなった[60]



2010年

1月28日、理化学研究所が「次世代スパコンについて知る集い」第1回会合を京都で開催[61]3月2日に第2回会合が仙台、6月12日に第3回会合が東京、10月1日に第4回会合が神戸で開催された[62][63][64]

3月5日、文部科学省主催の「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)フォーラム」が、また3月12日には情報処理学会主催のスパコンフォーラム「計算科学技術と次世代スーパーコンピューティング基盤」が東京で開催された[65][66]

4月12日、理化学研究所が次世代スーパーコンピュータの愛称募集を開始した[67]。1979件の応募をもとに、同年7月5日「京(けい)」と決定された[68]

4月28日、文部科学省がHPCIの構築に向けたグランドデザインに関する意見募集を開始した[69]

5月11日、文部科学省主催のHPCIの構築に向けた意見交換会が大阪で、また5月14日には東京で開催された[70]

5月27日、文部科学省がHPCIの構築を主導するコンソーシアムへの参画機関公募を開始した[71]

7月1日、理化学研究所が計算科学研究機構を設立した[72]

7月27日、理化学研究所は途中撤退したNECに対して、70億円の損害賠償を求める民事調停申立を行った。

7月28日、文部科学省がHPCIの構築を主導するコンソーシアムの構成機関を決定した[73]

9月28日、文部科学省がHPCIの構築に関する意見募集を開始した。締切は2010年10月19日17:00であった[74]
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:200 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef