京都市
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市の隣接地域の編入と面積の推移[15]年面積編入地域
1889年29.77km2
1902年31.28km2葛野郡の一部
1918年60.43km2葛野郡・愛宕郡紀伊郡の一部
1931年288.65km2伏見市・紀伊郡と葛野郡・宇治郡の一部
1948年325.31km2葛野郡
1949年535.16km2愛宕郡
1950年549.79km2乙訓郡の一部
1957年577.56km2北桑田郡久世郡の一部
1959年606.67km2乙訓郡の一部
2005年827.90km2北桑田郡京北町
2014年827.83km2(地図電子化により面積改訂)

地域名

平安京は、平安中期の漢文学においてしばしば「洛陽」「長安城」「洛城」として現れる。いずれも「平安城」に代わる文学上の雅称と考えられる。のちにが西の長安を首都、東の洛陽副都としたのを意識し、朱雀大路の西(右京)を長安、東(左京)を洛陽と称したとする認識が生まれた[* 4]。その後、低湿地であった右京南部が寂れ、市街地が左京に偏っていっため、洛陽すなわち「洛」が京都の代名詞となっていった。

たとえば、近世に多く描かれた屏風絵に京都の中心部と郊外を表した「洛中洛外図」というものがある。現在でも京都市内の地域名として以下のようなものがある。行政や観光ガイドでもよく使われるが厳密な区分はない。

洛中(らくちゅう)- 上京中京下京の各区の辺りの呼び方

洛外(らくがい)- 洛中の周縁の地域

洛東(らくとう)、東山(ひがしやま)- 左京区銀閣寺辺りから東山区まで(洛東の場合は山科区を包む。東山の場合は含まない)。

洛北(らくほく)、北山(きたやま)- 北区上賀茂から北大路通辺りまで

洛西(らくさい)、西山(にしやま)- 右京区南部から西京区、乙訓辺り。嵐山など。

洛南(らくなん)- JR京都線・琵琶湖線(東海道本線)あるいは九条通以南から伏見辺りまで。宇治まで含むこともある。

上記が大まかな地域名であるのに対して、行政区よりも細かい地域単位として、明治時代に導入された小学校区(学区)による地域名も、生活に密着した地域単位として使われる(詳細は京都の元学区を参照のこと)。

政令指定都市では唯一「住居表示に関する法律[* 5]に基づく住居表示を採用しておらず[16]、市中心部の町では近世からの形と名称が継承されており、周縁部においては京都市への編入前の旧町村名や大字小字が町名に用いられている[17](例:旧田中村字門前→左京区田中門前町)。

詳細はbody:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper{margin-top:0.3em}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ul,body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ol{margin-top:0}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper--small-font{font-size:90%}

京都市北区の町名

京都市上京区の町名

京都市左京区の町名

京都市中京区の町名

京都市東山区の町名

京都市下京区の町名

京都市南区の町名

京都市右京区の町名

京都市伏見区の町名

京都市山科区の町名

京都市西京区の町名

を参照のこと。

また、明治中期の市制施行時から京都市内であった町名を住所(所在地)として示す場合、行政区名と町名の間に通り名と方向表示を入れたものが公的な表記として用いられる[18](例:「中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地」)。近世からの姿を引き継ぐ市内中心部の町には同名の組み合わせが少なくない数あり、古くから用いられるこの通り名と方向表示による住所の表記により識別される。このように町名だけで場所を特定することが困難な市内中心部では町名が地名としては用いられず、交差する通りの名称を組み合わせた名称の交差点名が、周辺一帯の地名としても用いられる(例:「四条河原町」)。(→「#市内の街路」「京都市内の通り」を参照のこと)
行政区

京都市は11の行政区より構成される(地理的位置順)。区名の読みと、設置年は以下の通り(自治体コード順)。京都市設置当初は上京区下京区の2区だったが[* 6]、数度の分区や合併を経て1976年(昭和51年)に現在の11区が揃った。

コード区名読み人口
(人)面積
(km2)人口密度
(人/km2)設立
26102-5上京区かみぎょうく83,0247.0311,809.961879年区制による
26106-8下京区しもぎょうく83,5296.7812,319.911879年区制による
26103-3左京区さきょうく163,169246.77661.221929年上京区から分区
26104-1中京区なかぎょうく110,2947.4114,884.481929年上京区と下京区から分区
26105-0東山区ひがしやまく35,2397.484,711.11929年下京区から分区
26108-4右京区うきょうく198,662292.07680.191931年葛野郡から
26109-2伏見区ふしみく270,49961.684,385.521931年伏見市紀伊郡などから
26101-7北区きたく114,59394.881,207.771955年上京区から分区
26107-6南区みなみく102,04815.786,466.921955年下京区から分区
26110-6山科区やましなく130,99928.704,564.431976年東山区から分区
26111-4西京区にしきょうく144,19159.242,434.011976年右京区から分区

人口

人口の推移[15][* 7]年人口(人)
1889年279,165
1890年288,867
1900年371,600
1910年470,033
1920年591,323
1930年765,142
1940年1,089,726
1950年1,101,854
1960年1,284,818
1970年1,419,165
1980年1,473,065
1990年1,461,103
2000年1,467,785
2010年1,474,015
2020年1,463,723
2021年1,453,956
2022年1,448,964
2023年1,443,486

京都市の人口は、国勢調査では1920年の第1回調査で神戸市に次ぐ全国4位になり、三都の一角、東京市・大阪市に次ぐ全国3位という状況は終焉を迎えた。神戸市とは同程度で推移するものの、名古屋市が台頭したため、戦前を通じて全国4位・5位という状況が続いた。1930年の第3回調査の後、1931年に大規模な市域拡張を実施して名古屋市を抜き返し、1932年に3番目の百万都市となったものの、1934年に4番目の百万都市となった名古屋市に1935年の第4回調査で再び抜き返されるという一幕もあった。

戦災被害が六大都市の中で最少だったことから、1945年11月の人口調査および1947年の第6回調査と1950年の第7回調査で全国3位になったが、それは一時的なものに過ぎず、1955年の第8回調査では名古屋市に次ぐ全国4位、1960年の第9回調査では横浜市に次ぐ全国5位になった。

他の大都市や一部の中小都市にみられるような、戦中・戦後における人口の急減・急増がなかったのが京都市の特徴であった。その後も1970年代から2010年代に至るまで、都市部にもかかわらず人口が147万人程度を推移し続け、人口の大きな増減がなかった。この間、1983年に札幌市、2011年に福岡市、2015年に川崎市に抜かれた。また、戦前は同程度で推移し、戦後は甚大な戦災被害による激減から回復してきた神戸市に1990年の第15回調査で抜かれ(翌1995年の第16回調査では、阪神・淡路大震災の影響もあり一時的に再逆転)、2000年代以降は抜き返せない状況にある。結果、全国9位にまで落ちたが、昼間人口では川崎市・神戸市を上回っている。

2015年の第20回調査から2020年の第21回調査の人口増減を見ると、0.8%減の1,463,723人であり、増減率は府下26市町村中7位。区別では最高が2.0%増の南区、最低が6.3%減の東山区。将来推計人口によれば、今後は減少し2045年に130万人を割り込むと予測されている[19]。2024年4月1日現在の人口は1,436,247人[20]コロナ禍の2020年と2021年は2年連続で1年間に最も人口が減少した市となった[21]


京都市と全国の年齢別人口分布(2005年)京都市の年齢・男女別人口分布(2005年)
■紫色 ― 京都市
■緑色 ― 日本全国■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性
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