交響曲第3番_(メンデルスゾーン)
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主部は、歌謡的な第1主題が第1ヴァイオリンで、それに応えるように葬送行進曲風の第2主題がクラリネット、ファゴット、ホルンで厳かに提示され、クライマックスを築く。再び穏やかな小結尾の後に、短い展開部に入るが、ここでは序奏と第2主題が取り扱われる。その後、ほぼ型通りの再現部の後、長めのコーダに入る。
第4楽章 アレグロ・ヴィヴァチッシモ - アレグロ・マエストーソ・アッサイこの音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。

第4楽章 アレグロ・ヴィヴァチッシモ - アレグロ・マエストーソ・アッサイイ短調 - イ長調、2分の2拍子(アラ・ブレーヴェ) - 8分の6拍子、ソナタ形式に後奏がつく低弦が激しくリズムを刻み、ヴァイオリンが広い音域を上下する第1主題を示す。ホ短調の第2主題は木管楽器で出されるが、弦楽器によるハ長調の勇壮な対句を伴っている。この主題も第1楽章の序奏主題と関連がある。展開部では、第1主題と経過句の動機が主に扱われる。再現部は短縮され、コーダに入ると、第1主題に基づいて激しく高まるが、波が引くように静まって、第2主題が寂しげに奏され、いったん全休止となる。テンポを落として8分の6拍子になり、低弦が新しい旋律をイ長調で大きく歌う。これも第1楽章の序奏主題の動機が組み込まれている。この新しい主題によって壮大に高まり、全曲を明るく結ぶ。

クレンペラー版

指揮者オットー・クレンペラーは、第4楽章のコーダについて批判的な意見を持っていた。クレンペラーが本作を指揮した録音では、1960年フィルハーモニア管弦楽団とのスタジオ録音(EMI)が一般に知られているが、これは通常の演奏である。しかし、同レーベルで1966年にバイエルン放送交響楽団を指揮したライヴ録音では、第4楽章のコーダの後半95小節分をカットし、第4楽章の第2主題に基づく独自のコーダを演奏したものが残されている。この演奏では、イ長調の新たな旋律は現れず、音楽は短調のまま、静かに閉じられる。
外部リンクウィキメディア・コモンズには、交響曲第3番 (メンデルスゾーン)に関連するカテゴリがあります。

交響曲第3番 イ短調 作品56, MWV N 18『スコットランド』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト

Symphony no.3 'Scottish', Op.56 - 『Musopen』より

Sinfonia in La minore op.56 n.3 'Scozzese'(イタリア語) - 『Magazzini Sonori』より《2013年10月にボローニャで収録された演奏音源を掲載》











フェリックス・メンデルスゾーン交響曲

第1番 ハ短調 - 第2番 変ロ長調『賛歌』 - 第3番 イ短調『スコットランド』 - 第4番 イ長調『イタリア』 - 第5番 ニ短調『宗教改革』 - 弦楽のための12曲のシンフォニア

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