交響曲第2番_(ブラームス)
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1877年12月30日、ハンス・リヒター指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演された。この初演は大成功で、第3楽章がアンコールされた。翌年9月にブラームスは故郷のハンブルクに招かれ、自身の指揮によって再演を果たしている。

日本初演は1927年(昭和2年)12月17日、東京音楽学校(現・東京芸術大学音楽学部)構内の奏楽堂に於いて開催された同学校の第53回定期演奏会の場中、当時同学校の教員だったチャーレス・ラウトロプの指揮により行われた[1]
楽器編成

フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバティンパニ一対、弦五部

ブラームスの他の交響曲で使われているコントラファゴットが使用されず、第2番だけにチューバが使われているのが特徴的である。
演奏時間

約45分(第1楽章の繰り返しを含む)。
楽曲構成
第1楽章 Allegro non troppo

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ニ長調、3/4拍子。ソナタ形式(提示部反復指定あり)。冒頭に低弦が奏するD?C#?D(ニ?嬰ハ?ニ)の音型が全曲を統一する基本動機となっている。ホルンが牧歌的な第1主題を出し、木管がそれに応える。ヴァイオリンが基本動機に基づく明るい旋律を歌う経過句ののち、チェロが第2主題を奏する。この主題の冒頭は「ブラームスの子守歌」として親しまれている子守歌 op.49-4を嬰ヘ短調にしたものを基にしており、イ長調へ向かう。提示部には反復指定があるが、あまり実行されない。展開部では、主として第1主題を扱い、経過句や基本動機も加わる。第1主題に基づくトロンボーンの響きが次第に高まってクライマックスを築く。緊張が緩んだところで再現部となる。コーダでは、独奏ホルンや弦楽の幻想的な響きが聴かれ、木管が基本動機に基づく旋律を示し、次第に弱くなって結ばれる。「沈みゆく太陽が崇高でしかも真剣な光を投げかける楽しい風景」(クレッチマー)と表現されることもある。
第2楽章 Adagio non troppo - L'istesso tempo,ma grazioso

第2楽章 Adagio non troppo …Musopenより

ロ長調、4/4拍子。自由なソナタ形式。冒頭からポコ・フォルテエスプレッシーヴォでチェロによって第1主題がファゴットの対旋律とともに奏される。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ブラームスはこの主題を「自身の生涯で1番美しい旋律だ」と語ったとされている[要出典]。第2主題は、弦のピッツィカートと共に木管にシンコペーションを伴って提示される。展開部を終えた後の再現部は、第2主題が省略された変則的形式をとる。
第3楽章 Allegretto grazioso (Quasi andantino) - Presto ma non assai - Tempo I

第3楽章 Allegretto grazioso …Musopenより

ト長調、3/4拍子。ABABAの形式。Aはチェロのピチカートに乗ってオーボエが吹く主題。基本動機の反行形である。Bは2/4拍子でテンポが速くなるが、主題自体はAの変奏で弦が奏する。二つめのBは3/8拍子に変えられている。
第4楽章 Allegro con spirito

第4楽章 Allegro con spiritoMusopenより

ニ長調、2/2拍子。ソナタ形式。、ソット・ヴォーチェと指示された弦楽器により第一主題が提示され、そこに木管も加わる。


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