急 - 緩 - 急の構成。各楽章はそれぞれ副題を持つ。
第1楽章 カプリッチョ(Capriccio) Allegro( = 138)
ファゴットの規則正しい伴奏の上に軽妙な主題がクラリネットで現れる。この主題は楽器を変えながら展開を重ねていく。シンコペーションを用いた別主題も登場するが、低音のリズムはずっと反復されたままである。最後はさりげなく終わる。
第2楽章 ニンネレッラ(子守歌 Ninnerella) Andante( = 76)
三部形式。ファゴットで情感豊かなメロディが奏される。師の伊福部昭の影響を受けた中間部のメロディはオーボエで奏される。
第3楽章 フィナーレ(Finale) Allegro vivace( = 160)
全合奏による導入の後、ABACABAというロンド形式に近い展開を見せ、最後は熱狂的に終わる。
脚注^ 放送初演日は完成直後の1948年9月26日とする資料もある(CD Naxos8.555975J解説 片山杜秀 執筆)。
参考文献
ミニチュアスコア(全音楽譜出版社)ISBN 4-11-893603-8
各種CD解説