たとえば、日本における広義の交通事故による死傷者統計を、種類ごとに年代を追って比較してみると以下のようになる[1]。
道路交通事故(死傷者):65万3582人(1984)、105万9403人(1999)、91万5029人(2009)、58万4544人(2017)[1]。
鉄軌道交通事故(死傷者):1538人(1984)、689人(1999)、683人(2009)、561人(2017)[1]。
海上交通事故(死者・行方不明者):252人(1984)、146人(1999)、142人(2009)、54人(2017)[1]。
航空交通事故(民間機のみ):46人(1984)、26人(1999)、9人(2009)、28人(2017)[1]。
道路交通事故の類型乗用車が木に正面から衝突した単独事故横転事故を起こしたトラックミキサ警察による交通事故処理の現場(兵庫県西宮市)十字路での比較的軽微な接触事故緊急走行で赤信号を通過中のパトロールカーが徐行せず、乗用車と衝突事故
交通事故には人身事故と物損事故がある[3]。また、事故類型には次のようなものがある(参考「自動車保険データにみる 交通事故の実態」)[3]。
人対車両
車両対車両(車両相互事故)
正面衝突
側面衝突
出会頭衝突
接触事故
追突事故
後退時衝突事故
車両単独事故
道路外逸脱
構造物衝突
車両横転
車両転落
このほかに「車両対動物」の衝突事故も発生している(詳細は轢死#ロードキルを参照)。日本自動車連盟(JAF)は動物と衝突しないための注意や、衝突した場合における警察への届け出と(可能ならば)動物の救護・除去、後続車の通行の妨げになりかねない動物の死骸を発見した時の道路緊急ダイヤルへの通報を勧めている[4]。 交通事故の要因には主体要因、車両要因、環境要因がある[5]。
道路交通事故の要因
主体要因・車両要因・環境要因
人的要因
発見の遅れ
前方不注意
居眠り運転[5]
ながら運転(運転中の携帯電話使用、喫煙など)
オーディオ・ビデオ・テレビ操作・視聴
カーナビゲーション操作・視聴
安全不確認
サンキュー事故 - 右折車が対向直進車に進路を譲られた際、停まっている直進車の死角から現れた直進二輪車と衝突する例が一般的。二輪が譲った際の直進四輪車と右折四輪車の組み合わせより多い。→ 死角が大きいにもかかわらず確認を怠り右折するため。
判断の誤り
動静不注視
予測不適
交通環境
対向車線の逆走
操作上の誤り(ブレーキ操作、ハンドル操作等)[5]
ブレーキとアクセルの踏み間違え事故
フェード現象
ベーパーロック現象
健康状態不良