東京出身[1]。1948年、慶應義塾大学文学部哲学科卒業[1]。雄鶏社の『雄鶏通信』で延原謙のもとで編集部員として勤めるかたわら、アルバイトで外国映画の名作を翻訳・出版[1]。
のち独立して翻訳家に。エド・マクベインの警察小説「87分署」シリーズや、イアン・フレミングのスパイ小説「007」シリーズ、『アンジェリク』、SFなど多数の作品を翻訳した。『キングの身代金』は黒澤明監督映画『天国と地獄』の原作となった。
翻訳
『黒薔薇』(T・B・コスティン、雲井書店) 1952
『ジェニーの肖像』(ロバート・ネーサン、早川書房) 1954 のち文庫
『毒』(Strong Poison、ドロシイ・セイヤース、早川書房、世界探偵小説全集) 1955
『血まみれの鋏』(The Bleeding Scissors、ブルーノ・フィッシャー、東京創元社、現代推理小説全集) 1957
『死は囁く』(Death Has a Small Voice、F&R・ロックリッジ、池田薫共訳、東京創元社、現代推理小説全集) 1957
『囁く死体』(But Death Runs Faster、ウイリアム・P・マッギヴァーン、早川書房) 1957
『すばらしき罠』(The Beautiful Frame、ウイリアム・ピアスン、早川書房、世界探偵小説全集) 1957
『臆病な共犯者』(The Case of the Nervous Accomplice、E・S・ガードナー、早川書房) 1957 のち文庫
『馬鹿者は金曜日に死ぬ』(Fools Die on Friday、A・A・フェア、早川書房、世界探偵小説全集) 1957
『宇宙人フライデイ』(No Man Friday、レックス・ゴードン、早川書房) 1958
『ギデオンの一日』(Gideon's Day、J・J・マリック、早川書房) 1958 のち文庫
『動く標的』(The Moving Target、ロス・マクドナルド、東京創元社) 1958 のち文庫
『魔のプール』(The Drowning Pool、ロス・マクドナルド、東京創元社) 1958 のち文庫
『ディクスン・カー作品集 第1 夜歩く』(It Walks by Night、ディクスン・カー、東京創元社) 1959 のち文庫
『ディクスン・カー作品集 第2 絞首台の謎』(The Lost Gallows、ディクスン・カー、東京創元社) 1959 のち文庫
『ディクスン・カー作品集 第9 連続殺人事件』(The Case of The Constant Suicides、ディクスン・カー、東京創元社) 1959 のち文庫
『ディクスン・カー作品集 第10 皇帝のかぎ煙草入れ』(ディクスン・カー、東京創元社) 1958 のち文庫
『怪傑ゾロ』(ジョンストン・マッカレー、東京創元社、世界大ロマン全集) 1959 のち文庫
『緊急深夜版』(Night Extra、ウイリアム・P・マッギヴァーン、早川書房) 1959 のち文庫
『暗殺計画』(Intent to Kill、マイケル・ブライアン