五大洋
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北:カナダラブラドール地方 -(デービス海峡南限)- グリーンランド -(グリーンランド海およびノルウェー海南西限)- シェトランド諸島

東:(北海北西限およびスコットランド海(英語版)北限と西限)-(アイリッシュ海南限)-(ブリストル海峡西限)-(イギリス海峡西限)-(ビスケー湾西限)-(地中海西限)

南:ブラジル沿岸 -(赤道)- (ギニア湾南西限)

南大西洋

国際水路機関 (IHO) の定義は以下の通りである[22]

南西:ティエラ・デル・フエゴ -(チリホーン岬に沿う子午線 (67°16'W))- 南極大陸マゼラン海峡の入り口に当たるティエラ・デル・フエゴのヴァージネス岬(英語版)からエスピリトゥサント岬(英語版)

西:ラプラタ川河口

北:北大西洋南限

北東:ギニア湾境界

南東:アガラス岬 -(東経20度線)- 南極大陸

南:南極大陸

2000年、IHOは大西洋の南限を南緯60度線とし、これより南の海域を南極海とする大洋の再定義を行った。ただしこの新定義はオーストラリアの留保提言などにより、未だ批准されていない[24]IHO(黒線)とCIA 『ザ・ワールド・ファクトブック』(濃青)[25]基準によるインド洋の領域。
インド洋

国際水路機関 (IHO) の定義は以下の通りである[22]

北:アラビア海ラッカディブ海南限 - ベンガル湾南限 - 東インド諸島南限 - グレートオーストラリア湾

西:アガラス岬 -(東経20度線)- 南極大陸

東:タスマニア島のサウスイースト岬(英語版) -(東経146度55分線)- 南極大陸

南:南極大陸

インド洋についても、IHOは2000年にその南限を南緯60度線とし、これより南の海域を南極海とする大洋の再定義を行った。しかしこれも批准には至っていない[24]IHO(黒線)とCIA 『ザ・ワールド・ファクトブック』(濃青)[26]基準による太平洋の領域。
北太平洋

国際水路機関 (IHO) の定義は以下の通りである[22]

南西:赤道 ? 東南アジア諸島北東 - ルソン島

西から北西:フィリピン海および日本海東限 - オホーツク海南東限

北:ベーリング海アラスカ湾南限

東:アラスカブリティッシュコロンビア州沿岸諸島の水域西限 - カリフォルニア湾南限

南:ギルバート諸島ガラパゴス諸島を除く赤道

南太平洋

国際水路機関 (IHO) の定義は以下の通りである[22]

西:タスマニア島のサウスイースト岬 -(東経146度55分線)- 南極大陸

南西および北西:タスマン海の南・東・北西限 -珊瑚海の南東・北東限 - ソロモン海ビスマルク海の東・北限 - 東南アジア諸島からニューギニア島を経て赤道まで

北:ギルバート諸島ガラパゴス諸島を除く赤道

東:ティエラ・デル・フエゴ -(ホーン岬に沿う子午線 (67°16'W))- 南極大陸、マゼラン海峡入り口に当たるヴァージネス岬からエスピリトゥサント岬

南:南極大陸

南太平洋についても、IHOは2000年にその南限を南緯60度線とし、これより南の海域を南極海とする大洋の再定義を行った。しかしこれも批准には至っていない[24]CIA『ザ・ワールド・ファクトブック』基準による南氷洋の領域[27]
南極海

南極海は南極大陸を取り囲む水域であり、それは太平洋・大西洋およびインド洋を拡張させた領域と受け取られる場合もある[22]。1937年のIHO『Limits of Oceans and Seas』第2版では「南極大陸周囲の海域」と定義されていたが、1953年の第3版では「(南極海の)北限は季節的な影響もあり、境界を設定しがたい」と述べられて定義の一覧から外され、代わりに南太平洋・南大西洋・インド洋の南限を南極大陸まで広げた[22]

2000年にIHOはこの問題に関し、海洋調査の結果について聞き取りを行った。これに対し、加盟68か国中28か国から回答があり、海流を重視する海洋学者の意見が反映され、アルゼンチン以外は新しい大洋の定義設定に合意した。名称の選出では、「Southern Ocean」(南氷洋・南大洋)が18票を得て、「Antarctic Ocean」(南極海)を上回った。境界線については、投票の結果陸地で分断されない南緯60度線に半分が賛同し、他の14票のうち南緯50度線が次点、最も北側に設定された南緯35度線も若干の賛同を得た。しかし、『Limits of Oceans and Seas』第4版はオーストラリアが批准を拒否し、公表は見合わされた[24]。このような経緯に関わらず、事実上第4版の結論は多くの組織、学者らや国家に加えIHOさえ用いている[28]

しかし、国によっては独自の南氷洋の定義を用いている。例えばイギリス南緯55度線を採用している[22]。オーストラリアの地図製作当局は、南氷洋に自国とニュージーランド南岸までを含む解釈を施している[29]。だがニュージーランドはこの解釈に賛同していない[30]
区分帯主な大洋の区分

大洋は、物理学的および生物学的な諸条件に応じて区分される[31]。大洋のすべての部分である漂泳区分帯 (pelagic zone) は、水深や光の到達度合いによって分割される。有光層 (Photic zone) または表層[32]とは生物が太陽光を感知できる限界までの層を指し[33]、深度100-200mまでの層を指す[34]。ただし、水深100-200mの部分は薄光層 (Dysphotic/Disphotic zone) とも呼ばれ、到達する太陽光は5%未満に過ぎず充分な光合成が難しい[34]。ここよりも深い水深200m以上の無光層 (Aphotic zone) 部分[34]では一部の例外を除き光合成生物が生存できない[35]

遠洋の有光層は表海水層 (epipelagic) とも呼ばれ、無光層は垂直方向に複数の層へ区分される。中深層(英語版) (mesopelagic) はその中でも上部に位置する領域で、水深1000mまでが該当する。次の漸深層 (bathypelagic) は、水深2000-3000m[32]程度までに当たる。深海平原の上部から水深約6000m前後までは深海層 (abyssalpelagic) と呼ばれる。その下は海溝を含む最も深い領域である超深海層 (hadalpelagic) がある[34][36]海岸線からの距離による海の区分と、そこに生きる海洋生物の例。

漂泳区分帯は、無光層部分の水体の底辺(英語版)形状によっても区分される。これは、深海の3つの形状に対応する。漸深層 (bathyal zone) は大陸棚が4000mまで落ち込んでゆく領域を示し、深海域 (abyssal zone) は海底が4000-6000m、超深海帯 (Hadal zone) は超深海帯に対応する最下層に当たる[34][36]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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