五味一男
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以後『投稿!特ホウ王国』、『速報!歌の大辞テン!!』『週刊!ストーリーランド』『エンタの神様』などを企画・演出しいずれも高視聴率の人気番組に育て上げた。こうして次々とヒット番組を産み出すことからテレビ業界では「視聴率男」「生涯打率 NO.1」と呼ばれ注目される存在である。番組放送中のクライマックスシーンの所でCMを挿入する手法(山場CM)を取り入れたり、スーパーを多用したり等の今のテレビ番組では当たり前の様になった手法を最初に取りいれた人物として知られる。その手法は現在のバラエティー番組ドキュメント番組等に多大な影響を与えた。また、フライングスタートを導入したことでも知られる。さらに、番組をコンセプトから創りあげる「五味理論」はテレビ業界を超え「ビジネス界」でも知られている[7]

1992年に総合演出を担当した『24時間テレビ15「愛の歌声は地球を救う」』ではメイン司会にダウンタウンを起用、数々の生チャレンジ企画や、初の24時間マラソンを導入し間寛平を起用。五味が担当する前年の1991年は6.6%だった平均視聴率を17.2%に急伸させた[2]。その後、1997年まで6年にわたり総合演出を担当、2006年から2011年まで監修を務めた。また、『SMAPシークレットX'masパーティー』など局を挙げた大型特番の総合演出を何本も担当。いずれも高視聴率を記録した。この頃、五味は「日テレの天皇」と呼ばれるようになった[5]

『マジカル頭脳パワー!!』のヒットに甘んじない五味は正反対のモノを作ろうと『最強の頭脳 日本一決定戦! 頭脳王』を思いつく。小学校1年生でもわからないとダメな『マジカル頭脳パワー!!』と両極が東大生でも分からないもの。加えて「東大医学部首席」や異次元の人を作り上げることで、“びっくり天才ショー”に仕立て自ら築いたクイズ番組のアンチを思いついた[8][7]

その後、編成部企画部長に就任し、『ごくせん』の企画編成などを現場に指示しヒットにつなげた後、『エンタの神様』で現場復帰し企画・総合演出・プロデュースを担当。青木さやか陣内智則アンジャッシュ波田陽区サンドウィッチマン摩邪小梅太夫桜塚やっくんカンニングスリムクラブ東京03ラバーガールヒライケンジにしおかすみこノンスタイルエド・はるみ、などの芸人を次々と輩出し若手お笑いブームの牽引車的番組にする。

ヒットを生むための「五味理論」はテレビ業界だけにとどまらず、「リクルート」「アサヒビール」「Yahoo!」「バンダイ」「セブン-イレブン」「ソフトバンクモバイル」など一般企業からも求められ、各社の講演の中で語っている[3]。また「大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール」にてメガヒット企画発想講座の講師も担当する[9]

秋元康とは数回トークショーを行っていて、ユニクロ柳井正とともに最も尊敬する人の一人と公言している[10]

数々の番組の成功と国際的にも『マジカル頭脳パワー!!』や『SHOW by ショーバイ!!』などの番組フォーマット権を世界15カ国に販売した実績で2007年6月28日付で、日本テレビ史上最年少で執行役員に就任[11][12]

朝日新聞』『読売新聞』『毎日新聞』『産経新聞』などの新聞や雑誌でコラムやエッセイを連載した経験があり、作家としても定評がある。

週刊少年サンデー』(小学館)では2013年17号から2014年31号まで推理漫画『超推脳KEI 摩訶不思議事件ファイル』の原作も担当している[13]

2008年6月27日付で最年少で上席執行役員企画演出指導育成担当)に就任[14]2012年6月から日テレアックスオン取締役副社長に就任。2017年6月1日付でジェネラルクリエイター執行役員に就任。

親戚に五味廣文(元金融庁長官)、畑中浩一(元パナソニック社長)がいる[15]
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