二子玉川
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駅名は当時同地にあった二子塚古墳にちなみ、大井町線(現:東急大井町線)開業時に目黒蒲田電鉄が名付けた[4]
東地区再開発

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再開発の背景再開発前の二子玉川駅西口(2006年9月)再開発後の二子玉川駅西口(2011年11月)二子玉川ライズ二子玉川公園

かつて二子玉川駅東口周辺は、西口側の繁栄に比べると人通りも少なかった。1982(昭和57)年に東地区の地元有志が集まって「再開発を考える会」を発足。それを契機に再開発の機運が高まる一方で、世田谷区が二子玉川を広域生活拠点に位置づけたことにより、地域と行政が一体となって災害に強く活気あるまちづくりを行うことが強く期待されるようになった。[5]その後、経済停滞に伴う計画の見直しや、景観保存のための反対運動[6]などを経たが、2000(平成12)年には都市計画決定、2005年3月に東京都より第1期事業施行地区の事業認可を得た。名称は「二子玉川東地区第一種市街地再開発事業」で、東急不動産などが主体となり「二子玉川東地区市街地再開発組合」が発足した。

再開発のテーマは「国分寺崖線の豊かな緑を基とした自然と都市の調和」。計画面積は11.2ha(うち第1期は8.1ha)で、民間再開発としては都内最大規模である。対象区域は駅周辺から南東方向に多摩川に平行する形状で、東西の長さは約1kmとなっている。総事業費は約1,500億円[7]

再開発計画では、駅ビルおよび駅ビルに隣接する3つの商業棟と1つのオフィス棟の合計4棟を軸としたI街区、超高層の商業棟とホテルを軸としたII街区、3棟の超高層マンション(最高150m)を軸としたIII街区とに分けられ、さらに南東側に区立公園の整備が計画された。
周辺道路の整理

駅東口側ロータリーを含むこの一帯は、駅前から二子玉川園跡地までは歩道がほとんどない狭小道路にもかかわらず駅前商店街となっており、人通りや東急バス小田急バスなどの路線バスを含めた自動車交通量が多かった。

再開発を見越して銭湯「玉川湯」は2003年7月に廃業し、東横学園二子幼稚園2004年に移転。計画が認可されてからは、東急ストア東急ハンズ二子玉川店が@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}2006年6月に[要出典]閉店し、一帯の街区整理に入ると商店の一部は一時的に退去した。また、この再開発による世田谷区から要請で、東急自動車学校2009年12月多摩市へ移転した[8]

玉川税務署の北側まで来ていた駒沢通りを拡幅の上延伸させるとともに、税務署の南側の道路も拡幅し、これを玉川島屋前の玉川通りに直結させた。そしてこの道路に面したI街区とII街区の間にバスターミナルを中心とした新たな駅前交通広場が整備された。公道変更に伴って東急バスの玉11系統は路線を変更、「玉川高校前」「東急自動車学校前」の停留所を廃して「ライズ・プラザモール前」を新設した。かつて玉川4丁目の玉電砧線跡の緑道に面した位置にあった二子玉川郵便局は、2012年にロータリー前の大井町線高架下付近に移転した。
二子玉川ライズの建設工事

工事は2期に分かれて行われた。

第1期工事は、まず2007年には立ち退きに同意した建物の解体工事が行われ、駅入口付近などに立ち退いた商店の仮設店舗が開業した。同年末にはI-b街区の予定地にあった建物はほとんど解体され、翌年1月にIII街区の基礎工事が開始された。

同年6月ごろまでにはIII街区の基礎工事はほぼ完了し仮設バスターミナルや周辺道路の整理を行い、I-b街区の基礎工事を開始した。その後2009年7月にIII街区の高層棟が上棟。2010年5月にIII街区の高層棟の引渡しを開始、同年7月に低層棟も引渡された。2011年3月には、Ia街区、Ib街区の竣工を迎え、第1期工事を完了し[9]、東側再開発の対象地域全体は、「二子玉川ライズ」と命名された。

第2期工事は、まず2010年4月にはIIb街区が「二子玉川ライズ・バーズモール」として、およびIb街区の北棟が「二子玉川ライズ・オークモール」として先行オープンした。続く5月からはIII街区が「二子玉川ライズタワー&レジデンス」としてオープンし順次入居が開始された。そして2011年3月には、Ia街区が「ドッグウッドプラザ」として、およびIb街区が「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」「二子玉川ライズ・オフィス」として、Ia街区とIb街区の間にあり二子玉川駅改札口の前の高架下に当たる場所の鉄道街区が「二子玉川ライズ・ステーションモール」としてオープンした。2015年3月にも、最後に残るIIa街区が完成し、「二子玉川ライズ・テラスマーケット」、109シネマズ二子玉川、二子玉川エクセルホテル東急がグランドオープンした。

建設中の再開発区域のようす。

二子玉川ライズ・ショッピングセンターを南側より望む。

再開発により誕生した高層マンション「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」。

二子玉川公園の新設

III街区のさらに南東側は、かつて東急自動車学校(自動車教習所)や東急ゴルフガーデン(ゴルフ練習場)、東急スポーツガーデン(テニスコートなど)があった場所である。これらも相次いで移転もしくは営業を中止、隣接していた都立玉川高校2008年3月で閉校し(建物は現在東京都公文書館が仮入居中)、これらの中央を横切っていた公道を撤去。南側を多摩川の堤防部分と一体化させ、多摩堤通りをトンネル化(2011年10月完成)した。

これらの跡地には、地域住民の憩いを目的とした6.3haの規模を持つ東京都市計画公園事業の「二子玉川公園」として2013年に一部完成(拡張部は2014年に完成)、2015年3月の「二子玉川ライズ・テラスマーケット」の完成により、I街区からIII街区の先である二子玉川公園まで1本の陸橋「リボンストリート」で結ばれた。
年表

この節の加筆が望まれています。
主に: 第1期再開発事業 (2021年4月)


2011年(平成23年)

3月8日 - 二子玉川ライズ内ガレリアで、第1期事業竣工披露会を開催[10]

5月12日・5月15日 - 第2期事業について、各種条例に基づく説明会を開催[10]

7月28日 - 第2期事業について、建築基準法第48条による公聴会を東京都で開催[10]

9月30日 - 第2期事業について、東京都から建築基準法第48条第5項のただし書きに基づく許可を受ける[10]

10月3日 - 第1期事業で建設された「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」が、2011年度グッドデザイン賞住宅部門を受賞[10]

12月8日 - 第2期事業再開発組合インフォメーションプラザを開設[10]

12月20日 - 第2期事業について、建築工事説明会を開催[10]


2012年(平成24年)

1月12日 - 二子玉川東第二地区第一種市街地再開発事業(第2期事業)が着工[10]

1月13日 - 二子玉川東第二地区第一種市街地再開発事業(第2期事業)着工式を開催[10]

6月28日 - 第1期事業再開発事業差止請求訴訟について、最高裁判所上告棄却を決定、事業差止請求訴訟が結審[10]

10月31日 - 二子玉川東地区市街地再開発組合(第1期事業組合)が東京都から組合解散認可を受ける[10]

12月10日 - 第2期事業の工期が短縮され、竣工予定が2015年(平成27年)6月から4月に繰り上げられる[10]


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