しばらくたち、教師の道をえらび、母校に勤務しているかつての教え子・早苗の呼びかけで、12人のうち消息のわかるミサ子、小ツル、マスノ、磯吉、松江、吉次の6人は大石と早苗と会合をもつ。貧しさから波乱の人生を余儀なくされた松江、家が没落し消息を絶った富士子、誰にも看取られることなく病死したコトエ、遠い海の向こうで戦死し2度と帰ってこない仁太・正・竹一、戦場で負傷し失明した磯吉、一人一人に思いを馳せながら兵隊塚の墓参をした後、会合では、時代の傷を背負って大人になった教え子は、大石を囲んで小学1年生のあの日皆で一緒に撮った写真を見る。
ビールを飲みながらマスノが、すさんだ時代の中、海千山千になるしか生き残れなかったことを嘆き、「荒城の月」を歌う中、失明した磯吉が一人一人名前を呼びながら写真の顔を指さすが、少しずつずれていた。大石が「そう、そうだわ、そうだ」とほほえみながら肩を抱いて、歌を聞きながら涙がほほを伝うと、皆しんとし、早苗がマスノにしがみついて、むせび泣くのであった。 以下は、本作を原作もしくは、本作を参考としたものである。 1954年に公開された木下惠介監督・脚本、高峰秀子主演の映画化作品。「二十四の瞳 (映画)」を参照 1987年に公開された木下惠介脚本、朝間義隆監督、田中裕子主演による1954年版のリメイク作品。「二十四の瞳 (映画)#1987年版」を参照 1964年4月17日 - 7月10日に、開局して間もない東京12チャンネル(現・テレビ東京)において放送された。放送時間は金曜19時30分 - 20時 (JST)。 東京12チャンネル 金曜19時台後半枠 1967年10月19日 - 1968年3月28日に日本教育テレビ(現・テレビ朝日)系列において「大丸名作劇場」(木曜21時 - 21時30分)枠で放送された。 毎日放送制作・NET系列 木曜21時台前半枠 1974年11月11日 - 20日にNHKにおいて「少年ドラマシリーズ」枠で放送された。本作を収録したマスターテープは他の番組制作に使い回されたために映像は残っていない。
登場人物
大石久子
加部小ツル
片桐コトエ
香川マスノ
川本松江
木下富士子
西口ミサ子
山石早苗
相沢仁太
岡田磯吉
森岡正
竹下竹一
徳田吉次
書誌情報が望まれています。
二十四の瞳(1952年12月、光文社)
二十四の瞳(1954年、光文社カッパ・ブックス)
二十四の瞳(1957年9月9日、2005年4月1日〈改版〉、新潮文庫、ISBN 978-4-10-110201-6)
二十四の瞳(1961年9月30日、角川文庫、ISBN 978-4-04-111308-0)
二十四の瞳(2007年6月23日〈改版〉、角川文庫、ISBN 978-4-04-111311-0)
フィルモグラフィ
劇場用映画詳細は「二十四の瞳 (映画)」を参照
1954年版
1987年版
テレビドラマ
1964年版
スタッフ
演出 - 木下恭三
脚本 - 田井洋子
音楽 - 林光
前番組番組名次番組
(開局前)二十四の瞳
(1964年版)こども裁判
1967年版
スタッフ
監督 - 久松静児
脚本 - 西沢裕子
制作 - 宝塚映画(現・宝塚映像)、宝塚、毎日放送
【『大丸名作劇場』再開】
前番組番組名次番組
ダークです・
うたいます・うたの心を二十四の瞳
(1967年版)若草物語
1974年版
スタッフ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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