二代目はクリスチャン
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シスター今日子と黒岩会へ殴り込んだときに、「二代目!」と叫んだ。
吾助
演 - 清水昭博天竜組の組員。
森田
演 - 堀弘一天竜組の組員。
沼川
演 - 成瀬正黒岩会の組員。
久保田
演 - 関時男黒岩会の組員。
袴田
演 - 藤岡重慶黒岩会の組員。
マザー・ゴルガン
演 - 月丘夢路教会のマザーであるが、敬虔(けいけん)な修道女というほどではなく、「抱かれた男は5本の指じゃ足りない」などと言っており、奔放な性格。実の娘のように育ててきた今日子の結婚について気にかけている。
中津川勇吉
演 - 山村聡今日子の実父のことをよく知る人物。中津川によると「今日子の実父は、戦後の神戸に中国人の暴力団組織が作られ、機関銃で好き放題していたのをドス一本持って殴りこみ、神戸を守った男だった」と語った。
英二
演 - 北大路欣也(特別出演)「火の玉の英二」の異名を持つ1匹狼のヤクザで、ツボ振リが得意。嵐の夜に殺人を犯して、偶然今日子がいる教会に逃げてきた。直後に来た刑事から今日子がかくまってくれたことに恩義を感じる。
その他
演 - 三谷昇中島葵梅津栄朝比奈順子國村隼
スタッフ

監督:
井筒和幸

原作・脚本:つかこうへい

製作:角川春樹

音楽:甲斐正人

二代目はクリスチャン オリジナル・サウンドトラック

二代目はクリスチャンのテーマ

プロデューサー:佐藤雅夫、斎藤一重、豊島泉、菅原比呂志

撮影:北坂清

美術:佐野義和

録音:平井清重

照明:安藤清人

編集:玉木濬夫

助監督:長岡鉦司、森本浩史、阪本順治、苫米地祥宏

技斗:菅原俊夫

刺青:毛利清二

現像:東洋現像所

製作協力:東映京都撮影所

製作

1982年東映京都撮影所で『蒲田行進曲』が撮影された際、同撮影所の佐藤雅夫プロデューサーとつかこうへいの間で企画されたのが最初[3]。このため当初は東映で配給される予定だった[3]

井筒和幸監督は『(金)(ビ)の金魂巻』と平行して製作準備にかかったが、脚本に問題があった[4]。つかの脚本は、ト書きがなくシュールで舞台向きだったので、映画には使えないものだった[4]。映画向きに修正された脚本に怒ったつかは、クレジットから自分の名前を外してくれと不満を露わにした[4]

前年1984年8月に山口組一和会の抗争(山一抗争)が関西で発生し[5][6]、1985年5月7日に大阪の住宅密集地で1日2件の事件があり[6]、犯人が住宅地商店街を逃げ回り、住民を震え上がらせる等[6]、製作当時の関西では暴力団抗争が継続していた[4]。このため葬儀シーンなどを予定していた兵庫県神戸市ロケ兵庫県警が難色を示し[7][8]、1985年5月23日からの神戸市ロケクランクインを予定していたが、ロケ地に同市灘区山口組本家近くの住宅街を含んでいたため[8]、兵庫県警から許可が降りず、製作の東映は兵庫県警と3度に渡り話し合いを持ち[8]、「任侠映画ではない」等と説明を繰り返し、灘区のロケを中止して、改めて許可を取り付け、予定より5日間遅れて、1985年5月28日に東映京都撮影所でクランクインした[8][9]。結局、神戸ロケは大幅に縮小されたが[7]、東映は故三代目組長宅の近くでロケを強行しようとし[7]市民団体自治会連合会[7]「あまりにも無神経」と激怒し[7]、当映画に対しヤクザ映画製作反対の運動が起きた[4]。「街にヤクザ映画ロケはお断り」の横断幕まで作ってデモをして、それが新聞の社会面に載ったが[5]、東映は神戸ロケを強行した[5]井筒和幸監督は「さすが、天下の東映」と褒めた[5]。1985年5月28日から7月後半までほとんど東映京都撮影所で撮影された[9]。本作は東映製作と書かれた文献もある[8]

角川映画は、この映画の前売り券を日本生命に押し付けていた[4]。日本生命が前売り券を配布したファミリー層の観客のために、角川春樹から井筒監督にストリップショーのシーンのカットを依頼した[4]。井筒監督は「ストリップショーのシーンのカットは残念だったが、それ以外は自由に楽しく撮影した」と発言している[4]
エピソード

この映画の企画には、「志穂美悦子を主演として起用すること」もその前提に含まれていた
[10]

この映画は「緋牡丹博徒シリーズ」のオマージュである。なお、学生時代のつかは『緋牡丹博徒シリーズ』の大ファンだった[10]


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