乱数表
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乱数表に使う乱数は、できれば擬似乱数でない真の乱数のほうが望ましいが[注 1]、それよりも実際の安全性に影響が大きいのは、その運用法である。次節で述べるワンタイムパッドとして運用できれば良いが、そのためには通信に使うだけの量の乱数列をあらかじめ送信者と受信者の間で共有しておく、という大きなコストが掛かる。一方で、同じ乱数列の再利用を続ければ、敵にその内容を悟られる危険は高い。
ワンタイムパッドと乱数詳細は「ワンタイムパッド」を参照

真の乱数を使い一度使った乱数列は2度と使わない(ワンタイムパッド)、という運用が正しくなされた乱数による暗号について暗号理論では、情報理論的安全性がある、と言う。理論上「最も強い」ということだが(どのように解読したとしても、どのような解読も「同様にもっともらしい」ということになるので、解読が不可能)、システムとしての暗号の強さは、その運用の難易度などといったことも含めて評価されねばならず、ワンタイムパッドには、その正しい運用はコストが極めて高い、という弱点がある(正しくない運用は、暗号自体の理論的な強度を台無しにする弱点に、容易になり得る)。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 質の高い擬似乱数生成系が無かった過去では真の乱数の必要性は高かったかもしれないが、近年は暗号論的擬似乱数生成器なども提案されており(ただし、適切な運用は必須)、ここでの真の乱数の必要性は下がっている。

出典^ 『ながた暗号塾入門』( ISBN 4-02-255931-4 ) p. 123

典拠管理データベース: 国立図書館

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