「丸ノ内サディスティック」
椎名林檎の楽曲
収録アルバム『無罪モラトリアム』
リリース1999年2月24日
ジャンルJ-POP
レーベル東芝EMI/イーストワールド
作詞者椎名林檎
作曲者椎名林檎
その他収録アルバム
『三文ゴシップ』(2009年)
『ニュートンの林檎 ?初めてのベスト盤?』(2019年)
ゴールド認定
プラチナ(シングルトラック、日本レコード協会)[1]
『無罪モラトリアム』 収録曲
正しい街
歌舞伎町の女王
丸ノ内サディスティック
幸福論(悦楽編)
茜さす 帰路照らされど・・・
シドと白昼夢
積木遊び
ここでキスして。
同じ夜
警告
モルヒネ
「丸ノ内サディスティック」(まるのうちサディスティック)は、日本のシンガーソングライター・椎名林檎による楽曲。「丸の内サディスティック」や「?」(マルサ)と表記される場合もある。 シングルカットはされていないが、活動初期からコンサートやテレビの音楽番組などでアレンジを変えながら演奏され続ける椎名の代表曲の1つ[2][3][4][5][6]。のちに椎名が結成したバンド・東京事変でも頻繁に演奏されていた[7]。またアルバム曲ながらトリビュート・アルバムに選曲されたりチャート上位に入ったりするなど世間の認知度も高く、他のアーティストにカバーされることも多い[8][9][10][11][12][13][14][15][16][17]。 正式に収録されたのは1作目のスタジオ・アルバム『無罪モラトリアム』だが、アルバムに先行して発売されていた2枚目のシングル「歌舞伎町の女王」のカップリング曲で弾き語りのメドレーの一部として披露されていた。4作目のアルバム『三文ゴシップ』には、歌詞の大部分を英語に改めてリアレンジされたものがボーナス・トラックとして収録されている。 「Just the Two of Us[注 1]進行」[注 2]と呼ばれる有名なコード進行を使った楽曲で、オリジナルバージョンは椎名自身が演奏するピアノと鍵盤ハーモニカの音とバンドのグルーヴが印象的なポップチューンとなっている[18][19]。 オリジナルバージョンのミュージック・ビデオは制作されていないが、ライブ音源を使用した東京事変名義の映像作品が「幕ノ内サディスティック」というタイトルで制作され、ライブ映像集『珍プレー好プレー』に収録されている。また同バンドのYouTube公式チャンネルにおいても公開されている。 タイトルの「丸ノ内」とは、当時の営団地下鉄(現在の東京メトロ)丸ノ内線のことであり、「銀座」や「後楽園」などの主要駅が歌詞に登場する。またこの「丸ノ内?」の表記は、「丸の内?」と表記されることも多く、初出であるシングル「歌舞伎町の女王」のブックレット、正式に収録された『無罪モラトリアム』の帯や収録曲一覧では後者の表記だが、歌詞が掲載されているページでは前者の表記になっているなど、かなりの表記ゆれがある。しかし近年の活動では「丸ノ内?」と表記する場合が多く、椎名の公式ホームページ『 ⇒SR 猫柳本線』などでは全面的に「丸ノ内?」と表記されている。また椎名によれば、この曲と「歌舞伎町の女王」の原点は幼い頃に聞いていたザ・ピーナッツの「東京の女」[注 3]のようなご当地ソングにあるという[20][21]。 歌詞には地名以外にも「マーシャル」(アンプ)、「リッケン(バッカー)620」(ギター)や「RAT」(エフェクター)、椎名が敬愛する浅井健一の愛称「ベンジー」と彼の愛用するギターの名称「グレッチ」などの音楽関連用語が登場するほか、浅井の所属していたバンド・BLANKEY JET CITYの楽曲「ピンクの若いブタ」より「ピザ屋の彼女」という詞が引用されている[22]。 この楽曲はデビュー前、椎名がイギリスにホームステイしていた際にミュージックシーケンサーの打ち込みで作られたもので、仮歌詞の段階では全て英語であったが、発表するにあたって仮歌詞の語感を活かした日本語に変更している。そのため、もともとは「So I am looking for?」だった部分が「将来僧に?」というフレーズに置き換えられるなどしている。
概要
タイトルと歌詞
楽曲情報
「丸の内サディスティック」(『無罪モラトリアム』(1999年2月24日)収録)