中道政治
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1993年非自民・非共産連立政権により与党となったが、新進党への合流・解散を経て、綱領で「人間主義=中道主義」を掲げる公明党[7]民主中道を掲げる民主党へと受け継がれた。しかし、1990年代後半以降は小選挙区制の導入に伴って、二大政党の政策が接近し、自民党と民主党では大きな相違は減少した。このため、公明党が中道主義を標榜し続けたのに対し、2000年代以降の民主党は「中道」の語をほとんど使用していなかったが、2012年、保守色を強める自民党や日本維新の会などに対抗して再び「中道」を掲げる方向に舵を切った[8]。だが、当時民主党代表野田佳彦は保守を自認し、方針転換に難色を示した[9]。民主党の流れを汲む国民民主党は改革中道を掲げている[10]。同じく民主党の流れを汲む立憲民主党泉健太が党代表に就任してから中道を標榜している。結成当初から第49回衆議院議員総選挙までは「リベラル色」が強かったが、泉は立憲民主党が共有する価値観について2022年の党大会で「リベラルな価値でありますが、同時に日本が古来から大切にしてきた「和」「調和」「包摂」の価値でもあるのです。」と述べている[11]

一方、沖縄県では様相が異なる。保守・革新の政治勢力が未だに拮抗しているため、沖縄タイムス琉球新報は民主党や国民新党(現存せず)、政党そうぞうなどを「中道」[12]または「中立」[13]と呼んで区別している。

この他、地方政治では消費者運動を基盤とした東京・生活者ネットワークや、環境保護運動を基盤とした「虹と緑」、「市民オンブズマン」を基盤とした政党(行革110番など)などが結成され、議席を獲得している。みどりの未来緑の党グリーンズジャパンなど、新左翼から一部保守本流的潮流を取り込み中道主義的路線に移行したグループもある。
主な中道政党

中道政治の基準は国ごとに少しずつ違うため一般化することは難しいが、多くの場合、中道主義政党は自由主義社会自由主義保守自由主義性向を帯びる。

カナダ

カナダ自由党


イギリス

自由民主党


 スウェーデン

中央党


オランダ

キリスト教民主アピール[14][15]

民主66


フランス

再生 (政党)

共和国前進

民主運動

急進運動


ドイツ

自由民主党[16][17]


スペイン

シウダダノス[18][19][20]


韓国

共に民主党[21][22][23][24][25]

国民の党

民生党


日本

公明党[26][27][28]

国民民主党 (日本 2020)[29]

立憲民主党 (日本 2020)[30][31][32]


中華民国台湾

台湾民衆党[33]


イスラエル

青と白


「中道」とされる主なマスコミ

日本 - 日本経済新聞[34]毎日新聞[35]

韓国 - 韓国日報京郷新聞[36]

フランス - ル・パリジャン

イギリス - エコノミスト[37]ロイター[38]Sky News[39]インデペンデント[40]

アメリカ合衆国 - USAトゥデイ

脚注[脚注の使い方]
出典^ 大辞泉 第三版 コトバンク. 2018年8月29日閲覧。
^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 コトバンク. 2018年8月29日閲覧。


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