中道(ちゅうどう)は、右派や左派(あるいは保守や革新[1])のどちらにも偏らず[2]に中正の政策を行う政治[3]。 政治における「中道」は仏教用語の中道とは意味を違え、左翼・右翼の政治的スペクトルの視点で、右派(保守)や左派(革新)のいずれにも偏らないことをいい、中道はそれに立脚した思想、運動、集団を指す。 類似の概念との比較では、「中間派」は単にある時点での左右両派の中間派を指し、「中立」はどちらにも味方しないことを指すが、「中道」は通常、急進主義または反動ではなく穏健で、イデオロギー中心ではなく現実主義的で、議会制民主主義や少数意見の尊重など公正な思想・姿勢を指す場合が多い。 ただし現実には中道や中道思想の明確な定義は無いため、その時代や場所に応じて「右派」や「左派」の思想や主張が変わるに応じて、中道の思想や主張も変化する場合が多い。しかし左右両派に失望が広がった場合などに勢力を拡張する場合や、二大政党制でも左右勢力が均衡している場合には第三極としてキャスティング・ボートを握る場合もある。 マルクス主義的な政治運動の文脈において中道主義とは、革命主義と社会改良主義との中間に位置するイデオロギーを帯びた立場を表す。例えば1893年にイギリスで結成された独立労働党 (ILP) は、社会改良を通じて社会主義政権を樹立するか、または革命の遂行を通じて政権を執るかで揺れ動いていたため「中道主義」と見なされる。 また、民主社会主義的な第二インターナショナルにも共産主義的な第三インターナショナル(コミンテルン)にも入れなかった、いわゆる第二半インターナショナルや第三半インターナショナル
概要
中道の例
マルクス主義運動