中澤祥次郎
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いのくまは、終始機嫌よくカメラを回し続けたという[9]

『侍戦隊シンケンジャー』の血祭ドウコク役の声に西凛太朗を、プロデューサーの宇都宮孝明に強く推薦している[10]。中澤はキャスト顔合わせのとき、西に「僕、監督になりました」と報告したという。中澤の現場デビューである『五星戦隊ダイレンジャー』に西は出演しており、実に15年ぶりに戦隊の現場での再会となった。西は中澤を「また呼んでくれて光栄。非常に指示が的確な監督」であると評している。

『シンケンジャー』のオープニング映像では、これまで一定の時間を割いていた戦隊メンバー個々のキャスト紹介(各戦士ごとの個別紹介画像映像と共に各戦士のキャスト紹介のテロップ文字が画面に現れるというパターン)を廃している。これは、オープニング演出を担当した中澤の意向によるものである。中澤はこの演出について、『タイムレンジャー』で諸田敏の手掛けたオープニング演出を意識したとも語っている[11]

天装戦隊ゴセイジャー』に出演したさとう里香によると「中澤さんは、台本にないセリフをいつもおもしろく付け足してくれる」という。また、中澤の顔が小さいことについて、「長石監督も顔小さいけど、中澤さんも負けてない」などと、ブログで評している[12]

東映プロデューサーの宇都宮孝明からは「すばらしい感性を持っていて、もっとも信頼できる方だからメイン監督をお願いしたということですね。今一番いい画が撮れる監督ですから」と『海賊戦隊ゴーカイジャー』で評している[13]宇都宮がチーフで手掛ける『トッキュウジャー』までの4シリーズにおいてすべてパイロット監督として携わっており[14]、信頼を置かれている。ただし、『動物戦隊ジュウオウジャー』では、前作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の最終回演出や、『仮面ライダーエグゼイド』でメイン監督を務めた関係で、第5話から第20話までの参加となった。

『ゴーカイジャー』でメインライターを務めた荒川稔久からは「監督のクールさが宇宙海賊という素材にマッチしてる気がしましたし、そんな中でも熱いところはきちんと見せてくれました。」と評されている。また一方で「監督は私の書くくだらない小ネタに意外と乗ってくれるのでうれしいです。打ち合わせで『これはなくてもいいんじゃないの?』と周りから言われた部分も『いや、あっていいんじゃないでしょうか』って援護してくれたりして(笑)」ともコメントされている[15]

アクション監督福沢博文によれば、『特命戦隊ゴーバスターズ』で自身が初のアクション監督をすることになったきっかけは、当初『ゴーバスターズ』のパイロット監督を務める予定だった中澤が推薦したスタッフの一人だったと明かしている[16]

スーパー戦隊シリーズで助監督を務めた荒川史絵は、中澤はロケ地や小道具などについて「フワッとした要求」を述べるが、しっかりとしたこだわりを持っているため、助監督側からの提案が咬み合わない時は苦労したという[17]。一方で、周囲の意見を聞いて提案を飲む間口の広い一面もあったという[17]

歴史や城、電車などが好きで、それらをメインモチーフとした作品にも参加している[18]。また競馬も好きで[19]大和屋暁が脚本を担当した『烈車戦隊トッキュウジャー』第37話では大和屋が馬主を務めるジャスタウェイに絡めたネタもあったことから、撮影中は同馬が出走する凱旋門賞の結果が気になっていたという[14]

『烈車戦隊トッキュウジャー』でカグラ役を演じた森高愛は、第38話(第38駅)での映画監督の「なりきり」では挨拶の仕方など中澤を参考にしたという[5]

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の出演者らは、中澤のこだわりの強さを特徴に挙げている[20]

プロデューサーでは日笠淳塚田英明武部直美、宇都宮孝明、大森敬仁と組むことが多い。

作品
監督

太字はパイロット作品。
テレビドラマ

スーパー戦隊シリーズ(東映・テレビ朝日)

未来戦隊タイムレンジャー(2000年 - 2001年)[注釈 4]

百獣戦隊ガオレンジャー(2001年 - 2002年)[注釈 6]

忍風戦隊ハリケンジャー(2002年 - 2003年)[注釈 7]

爆竜戦隊アバレンジャー(2003年 - 2004年)

特捜戦隊デカレンジャー(2004年 - 2005年)

魔法戦隊マジレンジャー(2005年 - 2006年)

轟轟戦隊ボウケンジャー(2006年 - 2007年)

獣拳戦隊ゲキレンジャー(2007年 - 2008年)

炎神戦隊ゴーオンジャー(2008年 - 2009年)

侍戦隊シンケンジャー(2009年 - 2010年)

天装戦隊ゴセイジャー(2010年 - 2011年)

海賊戦隊ゴーカイジャー(2011年 - 2012年)

特命戦隊ゴーバスターズ(2012年 - 2013年)

烈車戦隊トッキュウジャー(2014年 - 2015年)

手裏剣戦隊ニンニンジャー(2015年 - 2016年)

動物戦隊ジュウオウジャー(2016年 - 2017年)

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー(2018年- 2019年)

騎士竜戦隊リュウソウジャー(2019年 - 2020年)

機界戦隊ゼンカイジャー(2021年 - 2022年)[21]

暴太郎戦隊ドンブラザーズ(2022年)

王様戦隊キングオージャー(2023年)[22]

爆上戦隊ブンブンジャー(2024年)[23]


仮面ライダーシリーズ(東映・テレビ朝日)

仮面ライダーキバ(2008年 - 2009年)

仮面ライダーウィザード(2012年 - 2013年)

仮面ライダー鎧武/ガイム(2013年 - 2014年)

仮面ライダーエグゼイド(2016年 - 2017年)

仮面ライダービルド(2017年 - 2018年)

仮面ライダージオウ(2018年 - 2019年)

仮面ライダーゼロワン(2019年 - 2020年)


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