勲章は青色の五角形状の星を模しており、その間から金色の光芒が伸びている。正章の中央には孫文(孫中山)の肖像が描かれているが、これは孫による中華民国建国の精神を刻むものである。副章の中央には三民主義を表す書物が描かれており、三民主義が国家の根底にあることを示している。綬と副章を繋ぐ紐には国章が配されている。
中山勲章に等級は無く、勲章には副章と大綬が付属する。大綬は右肩から左斜め下に掛ける。大綬の色遣いはタイの国旗に類似しており、中央に青、その両脇に白が配され、両端には赤が走っている。
受章者
鄭照:1944年に建国事業に対する貢献を評価され受章した。鄭は孫文の旧友であり、興中会の創設メンバーでもある。1944年、国民政府は興中会の50周年を記念し、過去の功績を称えて鄭と鍾宇の2人に中山勲章を授与した。1945年春、国民政府は当時ホノルルに駐在していた鄭と鍾のため、ホノルルの領事館で中山勲章の式典を開催している[2]。
鍾宇