当初は本名で活動していたが、妻の勧めで姓名判断で芸名を「中尾隆聖」に改名[6]。
ドラマティック・カンパニーでの舞台に多数出演。また同公演での演出も多数担当し、ミュージカルを中心とした舞台活動を行なっている。2015年時点では声の仕事が中心だが、「役者でいる限りは並行して舞台にも出演していきたい」と語っていたが[26]、同劇団は中尾の高齢を理由にメンバーとも相談した結果、2022年をもって解散した[27]。その他にもラジオ番組のパーソナリティのほかレコードも数多くリリース。 シャープで甲高い独特の声質の持ち主で、「一度聞けばその声は忘れられない」と評される[31]。様々な作品で悪役を演じており、ラスボスというと声をかけてくれるようにもなったという[23]。その一方でマスコットキャラクターを演じる機会も多くあり、演技力の幅は広い[31]。また、中尾自身は自分にとっての役作りになる、欠点の多い人間を演じるのが好きであると話している[32]。 演じる時に気をつけているのは、キャラクターがどんな呼吸をするかということである[26]。洋画の吹き替えでは、ブレス合わせで画面の中の役者が息を吐いている時に息を吸っていたところ、いつまでも演技が合わず、画面の役者を見て息を合わせ、呼吸がはまると、演技が生きてくるという[26]。アニメ作品ではブレス合わせが難しいが、どんなキャラクターでも呼吸をしており、ゆっくり大きく息をする人物と、その逆で早く細かく息をする人物では、喋り方も変わってくるため、それもキャラ作りのひとつという[26]。キャラクターの見た目から、知っているものにイメージを置き換え、呼吸や喋り方を想像するということも実践しているという[26]。 趣味は乗馬、スキー、スケート、ダイビング[2]、ギター、作曲[11]。 役者仲間からは本名を元にした「トモちゃん」の愛称で呼ばれている[6]。 中学時代はバスケット部、高校時代はアイスホッケー部に所属していた[22]。 1980年代初期に神谷明、内田直哉、福沢良一(福沢良)らとユニット「フォーインワン」を組んでいた。 子役時代を経て、声優としての仕事が安定するようになるまでの間、中尾は俳優として鳴かず飛ばずの時期が長く続き、マスコミの仕事の激減をはじめ、精神的にかなり堪えた時期が続いたという。その間、舞台出演が多くなり、野沢那智の劇団などへの客演の機会を数多く経験し、役者としての自信を取り戻していったという。「声優として今も仕事を続けていられるのは野沢さんのおかげ」と中尾は回想している。 日本テレビ系アニメ『それいけ!アンパンマン』でのばいきんまんが喜びを表す時に使う「ハ?ヒフ?ヘホ?!」やアンパンマンを皮肉る時に発する「出たな、お邪魔虫!」などの台詞は中尾のアドリブという噂があったが、これは実際に台本に書かれた台詞で、本人が著書で否定している[33][34]。 ばいきんまんの絵を初めて見たとき、『トッポ・ジージョ』のトッポ・ジージョや『にこにこぷん』のぽろり・カジリアッチIII世などのねずみのキャラクターを演じていたため、「また、ねずみかと思った」と感想を述べている。
受賞歴
2016年 - 第25回日本映画批評家大賞・アニメ部門最優秀声優賞(『ドラゴンボールZ 復活の「F」』)[28]
2017年 - 第11回声優アワード・富山敬賞[29]
2017年1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第8位に選ばれる[30]。
人物
エピソード
ばいきんまん役