中国朝鮮関係史
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

1966年8月 北朝鮮が中国批判[4]

1970年4月 周恩来首相が12年ぶりに北朝鮮訪問[4]

1975年4月 金日成が中国を訪問[4]

1983年6月 後継者に内定した金正日が中国を訪問し、帰国後にケ小平改革開放を批判[29]

1987年11月29日 大韓航空機爆破事件発生。北朝鮮の国家ぐるみで実施したテロ行為だった、これはソ連や中国といった旧“東側諸国”の有力国家(大国)のコントロールを離れて行ったものであり、その上で「朝鮮半島有事には中ソの支援を要求する」という身勝手ぶりに、ソ連と中国は北朝鮮との距離をとるようになる。中国はソウルオリンピック参加を正式決定。当初ボイコットをほのめかしていたソウルオリンピックに北朝鮮以外の東側国家が参加を表明したのも、この一連の流れが原因である。


1990年 中国政府の提案[30][31]で構想されたUNDPの図們江開発計画が頓挫。

1991年 金日成が生涯最後の外遊で中国を訪問し、ケ小平の説得で羅津・先鋒経済貿易地帯を設置[32]

1992年 中韓国交正常化。瀬島龍三伊藤忠商事会長は戦後に経済協力を通じて東洋の平和を実現するという考えを抱いていため、1986年に中国のケ小平ラインの人物を紹介していた。それが当時韓国大統領であった盧泰愚とケ小平を結び、国交正常化の決定的な役割をした[33]。韓国は台湾と断交して中国と国交を樹立し、盧泰愚が韓国の大統領で初めて訪中、中国は銭其?が訪朝して金日成と意見調整[34]

1997年 理論面で北朝鮮の体制を支えてきた黄長Yが北京の韓国大使館から亡命

2000年5月 金正日が初外遊で中国を訪問し、江沢民南北首脳会談前の意見調整[35]

2001年1月 金正日が中国を再び訪れて上海を視察して改革開放に意欲を示す[36]

2002年11月 新義州特別行政区行政長官だった中国人の楊斌が中国で逮捕。

2003年8月 第1回6カ国協議が北京で開催。

2008年12月 第1回日中韓首脳会談福岡で開催。

2010年10月 周永康が訪朝し、金正日の隣で軍事パレードを観閲。

2013年2月 右派の朴槿恵が、左派の文在寅を破って、韓国大統領に就任。

2013年7月 李源潮が訪朝し、金正恩の隣で軍事パレードを観閲。

2013年12月 金正恩の後見人であり、親中派で中国との経済交流を取り仕切っていた張成沢が処刑。

2014年7月 習近平が韓国を訪問。

2015年12月 中国と韓国の自由貿易協定(中韓FTA)が発効[37]

国交樹立以後の経済交流拡大で中国は韓国最大の貿易相手国となり、韓国国債の最大保有国にもなるも[38]、一方で蘇岩礁(離於島)の領土問題がある。

また、前出の張成沢粛清後を境に中朝関係が停滞しており、北朝鮮の貿易の9割超[39][40]を占めてきた対中貿易への依存は続くも中朝貿易は減少傾向にあり、民間でも度重なる核実験や朝鮮人民軍の脱北兵士による越境犯罪で中朝国境で北朝鮮に対する住民感情や中国世論は厳しくなっており[41][42][43]、中国各地では反北朝鮮デモも起きている[44][45]。習近平総書記はより中韓関係を強化した南北等距離外交を行っており、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典では韓国の朴槿恵は習近平の隣に座り、北朝鮮が派遣した崔竜海は端に座らされ、金日成の所属した東北抗日連軍の模範部隊を参観した[46][47]。さらに朴槿恵は中国政府が費用全額負担で改修した大韓民国上海臨時政府庁舎の再開館式にも出席した[48]。その後の劉雲山訪朝で中朝は再接近したが、牡丹峰楽団公演の中止にはじまり核実験で再び冷え込み、軍事パレードを金正恩の隣で閲兵した劉雲山の姿が北朝鮮の記録映画から削除された。金正恩が2018年3月25日に訪中して習近平との初めての首脳会談を行って以降、中朝関係は徐々に改善に向かいつつある。

2016年7月8日韓国国防省在韓米軍THAADミサイルを在韓米軍に配備することを最終的に決定したと発表したことに対し[49]中国政府は「強烈な不満と断固とした反対」を示し[50]中国限韓令と呼ばれる反韓政策が勃発し、韓中関係が急速に冷え込んだ[51]2017年10月韓国政府は事態を鎮静化させるため、「アメリカミサイル防衛(MD)システムに参加しない」「THAADミサイルを追加配備しない」「韓米同盟を韓米日三国同盟にしない」といういわゆる「三不(3つのノー)」を中国政府に誓約した[52]。これに対して『朝鮮日報』は、「国の主権はもちろん、将来の軍事主権の侵害まで認めた国家的な恥さらし」「中国安全保障主権を差し出す衝撃的な譲歩」「自国の安全保障政策まで縛られるという異常な状態」「自らの手足をで縛るような合意に応じる国は世界のどこにもない」「なぜ自分たちを守る武器の追加配備はしないなどと第三国と約束するのか。米国のMD参加や他国との軍事同盟もわれわれ自ら決めることであり、中国の許可を受けるべきいわれなどない」「この主権放棄だけは必ず撤回しなければならない」「中国から経済報復を受けることを恐れて極度に顔色をうかがっているのだ。中国が経済報復をすれば中国国内でも必ず損害が発生する。経済報復を恐れて主権を譲り渡してしまえば、次は屈従段階に入る」と猛反発している[52][53][54]

中国が高圧的態度でこのような措置を取るのは、「大国(中国)は小国(韓国)をのぞき見してもかまわないが、小国は大国をのぞき見してはならない」という中華思想の発露という指摘があり、2017年中国は、THAADの慶尚北道星州郡配備に先立ち、韓国に対して「小国大国に対抗してもよいのか? 配備されれば断交水準の苦痛を覚悟すべきだろう」と韓国を脅している[55]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:182 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef