その後、1969年議決の第九次全国代表大会改正の党規約では、中国共産党中央委員会総書記(中央書記処総書記)についての条文は再び消滅している[3]。
三たび中国共産党中央委員会総書記の役職が登場するのは、1982年議決の第十二次全国代表大会改正の党規約第21条においてである。選出方法、職務権限も同条で明確に規定された。内容は現在の第十八次全国代表大会改正の党規約第22条と同じであり[3]、総書記が同年に廃止された党主席の地位を引き継ぐことになった。
中国共産党中央の役職の名称、選出方法および職務権限を規定する党規約は、1921年の中国共産党成立以来何度も書き換えられてきた。それを受けて各役職間の慣習的なヒエラルキーについても変化してきた。
江沢民の世代から、党中央委員会総書記は国家主席および中央軍事委員会主席と兼務することが慣例となっている。
中央委員会総書記(建国前)
初代:陳独秀(1927年)
第2代:向忠発(1928年 - 1931年)
第3代:博古(1932年 - 1935年)
※瞿秋白、王明、張聞天は代行党首担当。
中央委員会総書記(建国後)
初代:胡耀邦(1982年9月12日 - 1987年1月16日)
代行:趙紫陽(1987年1月16日 - 1987年11月2日)
第2代:趙紫陽(1987年11月2日 - 1989年6月23日)
第3代:江沢民(1989年6月24日 - 2002年11月15日)
第4代:胡錦濤(2002年11月15日 - 2012年11月15日)
第5代:習近平(2012年11月15日 - )
※太字は「最高指導者」となった人物。
なお、中国共産党指導部は党序列最高位の人物に「を主要な代表とする中国の共産主義者」という語を用い、「党中央の核心」呼称は習近平にしか与えられない。
党中央委員会総書記に就いた胡耀邦、趙紫陽など歴代の人物を見てもわかるように、必ずしも党序列最高位の人物がこの役職に就いていたわけではない。党中央委員会総書記に就く人物が党序列最高位になるのではなく、党序列最高位の人物が党中央委員会総書記に就いているに過ぎない。従って、将来において党序列最高位ではない人物が党中央委員会総書記に就く可能性もゼロではない。
現在の中央委員会総書記詳細は「中華人民共和国の最高指導者一覧」を参照
現在
代期中国の最高指導者 2022年11月30日に江沢民元総書記が逝去したことで、存命中の党総書記経験者は胡錦濤のみとなった。 氏名在任期間生年月日現所属政党現在の政治活動 記録の名称記録保持者氏名記録の内容
中国共産党総書記生年月日政権内閣在任期間日数
0710習近平1953年6月15日
(70歳)習政権李克強内閣2012年11月15日-2017年10月25日7000400000000000000?4年 + 344日
112017年10月25日-2022年10月23日7000400000000000000?4年 + 363日
12李強内閣2022年10月23日-現職7000100000000000000?1年 + 215日
全体中央政治局常務委員を含めた習政権の通算在任日数7001110000000000000?11年 + 192日
存命中の中央委員会総書記経験者
胡錦濤2002年?2012年 (1942-12-11) 1942年12月11日(81歳)中国共産党2022年の第20回党大会に出席
記録
総書記の在職記録
最長在職期間記録江沢民13年4か月
最短在職期間記録趙紫陽1年7か月
最年長在任記録江沢民76歳
最年少就任および在任記録習近平59歳
最年長就任記録趙紫陽69歳
最多回数当選記録習近平3回
1回目:2012年11月15日
2回目:2017年10月25日
3回目:2022年10月23日
人民代表大会制
単一国家
中国共産党
全国代表大会
中央委員会
総書記:習近平
中央政治局
常務委員会
中央書記処
常務書記:蔡奇
中央政法委員会
書記:郭声?
中央規律検査委員会
書記:李希
中央軍事委員会
主席:習近平
中央国家安全委員会
主席:習近平
歴代の最高指導者一覧
毛沢東
華国鋒
ケ小平
江沢民
胡錦濤
習近平
歴代の政権一覧
毛氏政権
元老政権
江・李・朱政権
胡温政権
習李政権
習氏政権
最高指導部
総書記:
習近平
政治局常務委員:
習近平
李強
趙楽際
王滬寧
蔡奇
丁薛祥
李希
イデオロギー
毛沢東:毛沢東思想
ケ小平:ケ小平理論
江沢民:三つの代表
胡錦濤:科学的発展観
習近平:習近平思想
人民(主権者)
全国人民代表大会