両界曼荼羅
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注釈^ 「だいまんだら」と呼称する。
^ 「ほうまんだら」と呼称する。
^ 「さまやまんだら」と呼称する。
^ 「地曼荼羅」ともいう場合がある。日本では曼荼羅を絵画として描き、掛軸状に装丁したものを台座の上に載せて灌頂の儀式の際に用いるもので、それを「敷曼荼羅」(しきまんだら)と呼ぶ。
^ 「かつままんだら」と呼称する。
^ 大日如来の四方を囲む菩薩、および各如来の四方を囲む四親近菩薩は以下の通りである。(東方=下、南方=左、西方=上、北方=右)(各菩薩には異称が多々存在する)
大日如来(中央)の輪の中
金剛波羅蜜菩薩(東方)
宝波羅蜜菩薩(南方)
法波羅蜜菩薩(西方)
羯磨波羅蜜菩薩(北方)
阿?如来(東方)の輪の中
金剛薩?(西方)
金剛王菩薩(北方)
金剛愛菩薩(南方)
金剛喜菩薩(東方)
宝生如来(南方)の輪の中
金剛宝菩薩(北方)
金剛光菩薩(東方)
金剛幢菩薩(西方)
金剛笑菩薩(南方)
阿弥陀如来(西方)の輪の中
金剛法菩薩(東方)
金剛利菩薩(南方)
金剛因菩薩(北方)
金剛語菩薩(西方)
不空成就如来(北方)の輪の中
金剛業菩薩(南方)
金剛護菩薩(西方)
金剛牙菩薩(東方)
金剛拳菩薩(北方)
出典^ 『岩波 仏教辞典』 第1刷 (岩波書店)「胎蔵(界)(670頁)」。
^ なお、通常日本に取り入れられた曼荼羅の呼称について胎蔵界曼荼羅・胎蔵曼荼羅の2つが併用されているが、密教学者・頼富本宏は『曼荼羅の美術 東寺の曼荼羅を中心として』において「曼荼羅の典拠となった『大日経』と『金剛頂経』のいわゆる両部の大経を意識したものであり、空海もこの用語(注:両部曼荼羅)のみを用いている」「即ち『金剛頂経』には、明確に金剛界曼荼羅を説くのに対して、『大日経』では大悲胎蔵曼荼羅もしくは胎蔵生曼荼羅を説くのにかかわらず、胎蔵界曼荼羅と言う表現は見られないからである」と書いている。また頼富本宏は、円仁・円珍・安然など天台密教(台密)が興隆すると、修法のテキストにあたる次第類の中に「胎蔵界」と言う表現が用いられるようになり、両界曼荼羅・胎蔵界曼荼羅の語が使われるようになったとする。
^ 田中,1987,p.93
参考文献
石田尚豊『曼荼羅の研究』全2巻、東京美術、1975年。
田中公明『曼荼羅イコノロジー』平河出版社、1987年。ISBN 4-89203-122-4
表
話
編
歴
密教 (金剛乗仏教)
時代・地域
初期 - 中期 - 後期 - インド - チベット - 中国 - 日本
日本の主な宗派
(※は真言宗各山会
加入団体)
東密
(古義真言宗系)
東寺真言宗※ - 高野山真言宗※ - 真言宗善通寺派※ - 真言宗醍醐派※ - 真言宗御室派※ - 真言宗大覚寺派※ - 真言宗泉涌寺派※ - 真言宗山階派※ - 信貴山真言宗※ - 真言宗中山寺派※ - 真言三宝宗※ - 真言宗須磨寺派※ - 真言宗東寺派
東密
(新義真言宗系)
新義真言宗※ - 真言宗智山派※ - 真言宗豊山派※ - 真言宗室生寺派
真言律
真言律宗※
台密
(日本)天台宗
信仰対象
如来 - 菩薩 - 明王 - 天
思想・基本教義
即身成仏 三密 入我我入 曼荼羅 護摩
東密(古義 - 広沢流 小野流)・新義
仏典
『大日経』・『金剛頂経』・『蘇悉地経』・『理趣経』
関連人物
東密(金剛薩? 龍樹 龍智 金剛智 不空 恵果 空海)
真言律(叡尊 忍性 信空 文観)
台密(最澄 順暁 円仁 円珍)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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