両界曼荼羅
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出典^ 『岩波 仏教辞典』 第1刷 (岩波書店)「胎蔵(界)(670頁)」。
^ なお、通常日本に取り入れられた曼荼羅の呼称について胎蔵界曼荼羅・胎蔵曼荼羅の2つが併用されているが、密教学者・頼富本宏は『曼荼羅の美術 東寺の曼荼羅を中心として』において「曼荼羅の典拠となった『大日経』と『金剛頂経』のいわゆる両部の大経を意識したものであり、空海もこの用語(注:両部曼荼羅)のみを用いている」「即ち『金剛頂経』には、明確に金剛界曼荼羅を説くのに対して、『大日経』では大悲胎蔵曼荼羅もしくは胎蔵生曼荼羅を説くのにかかわらず、胎蔵界曼荼羅と言う表現は見られないからである」と書いている。また頼富本宏は、円仁・円珍・安然など天台密教(台密)が興隆すると、修法のテキストにあたる次第類の中に「胎蔵界」と言う表現が用いられるようになり、両界曼荼羅・胎蔵界曼荼羅の語が使われるようになったとする。
^ 田中,1987,p.93
参考文献
石田尚豊『曼荼羅の研究』全2巻、東京美術、1975年。
田中公明『曼荼羅イコノロジー』平河出版社、1987年。ISBN 4-89203-122-4
表
話
編
歴
密教 (金剛乗仏教)
時代・地域
初期 - 中期 - 後期 - インド - チベット - 中国 - 日本
日本の主な宗派
(※は真言宗各山会
加入団体)
東密
(古義真言宗系)
東寺真言宗※ - 高野山真言宗※ - 真言宗善通寺派※ - 真言宗醍醐派※ - 真言宗御室派※ - 真言宗大覚寺派※ - 真言宗泉涌寺派※ - 真言宗山階派※ - 信貴山真言宗※ - 真言宗中山寺派※ - 真言三宝宗※ - 真言宗須磨寺派※ - 真言宗東寺派
東密
(新義真言宗系)
新義真言宗※ - 真言宗智山派※ - 真言宗豊山派※ - 真言宗室生寺派
真言律
真言律宗※
台密
(日本)天台宗
信仰対象
如来 - 菩薩 - 明王 - 天
思想・基本教義
即身成仏 三密 入我我入 曼荼羅 護摩
東密(古義 - 広沢流 小野流)・新義
仏典
『大日経』・『金剛頂経』・『蘇悉地経』・『理趣経』
関連人物
東密(金剛薩? 龍樹 龍智 金剛智 不空 恵果 空海)
真言律(叡尊 忍性 信空 文観)
台密(最澄 順暁 円仁 円珍)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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