世界都市
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ニューヨークとともに世界最高峰に位置づけられる都市[19][27][28][26]。世界における金融・文化・交通・教育・メディア・娯楽・観光などの中心的都市の一つである。世界最高の金融センターとされ[10]外国為替市場の取引額はイギリスが世界一であり[29]、その中心は首都ロンドンである。世界でもっとも外国人の訪れる都市の一つであり、ロンドン・ヒースロー空港は世界最大級のハブ空港である。ロンドンで2番目に大きいロンドン・ガトウィック空港も国際線の年間利用者数でニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港を上回る[12]。外国出身者の人口は2011年時点で約300万人であり[30]、多種多様な民族が混在して暮らしている。ロンドン塔ウェストミンスター宮殿など数々の世界遺産を有し、大英博物館など著名な文化施設も多い。特に文化的な交流の面で強く、王立国際問題研究所は世界的なシンクタンクであり、メディア大手のタイムズBBC英語が事実上の世界共通語であることからも国際的な影響力を有する。2016年の調査では、個人資産が3,000万ドル以上の超富裕層が世界でもっとも重要とする都市である[31]。一方で、2020年にイギリスがEUを離脱したことにより、世界都市としての地位の低下も懸念されている[32]
東京「東京」も参照

アジアを代表する世界都市の一つ[33]。経済的な評価は相対的に低下傾向にあるものの[34][28]、政治や文化を含めた総合的な評価はアジアで最高位に位置づけられる[19][27][35]日本の政治や経済の本部機能が一極集積しており、ニューヨークを上回る世界最大の経済規模の都市圏を形成している[8]。アメリカの大手旅行誌に2年連続で「世界でもっとも魅力のある都市」に選出されるなど、観光面でも高い評価を得ている[36]。また、世界主要60都市の中で「もっとも安全な都市」との評価も受けている[37]。また東京は、北京に次いで大企業の本社が多い都市とされる[38]。東京は1980年代末から長らくニューヨーク、ロンドンと共に「三大金融センター」と位置付けられてきたが[39]、2023年の評価では世界20位にまで順位を落としている[40]。また、日本の森記念財団は、「女性の社会進出の不足」「少ない外国人居住者数」「歴史・伝統への接触機会の限界」に加え、航空機の国際線の便数や五つ星ホテルの客室数で見劣りする点が東京の課題との分析を示している[41]
パリ「パリ」も参照

ロンドンと共に欧州地域を代表する世界都市。国連安保理常任理事国G7に加盟している国の首都であり、経済・芸術・文化・交通・メディア・娯楽・観光の中心地である。OECDユネスコなど国際機関の本部が多数集積しており、フランス通信社BNPパリバなどはグローバルな影響力を有する。A.T.カーニーの調査では情報交換の分野において世界最高の評価を受けている[19]パリ=シャルル・ド・ゴール空港は世界屈指のハブ空港であり、地下鉄のメトロなど交通・アクセス部門も充実している。ルーブル美術館フランス料理に代表される文化に恵まれた世界屈指の観光都市であり、エッフェル塔凱旋門など都市を象徴する世界的認知度の高いランドマークが多い。2024年にはオリンピックパラリンピックが開催される予定となっている。
香港「香港」も参照

アジアを代表する世界都市の一つ[19][27][28][26]。経済面での評価においてはすでに世界トップクラスといえる[35][42][43]アジア太平洋地域における金融・交通・教育・メディアなどの中心的な役割を持つ。ロンドン、ニューヨークに次ぐ世界3位の金融センターとの評価を受けており[10]ゴールドマン・サックスモルガン・スタンレーなど多くの世界的金融機関がアジア太平洋地域における統括拠点としている。香港国際空港は世界屈指のハブ空港である。23年連続で世界でもっとも経済や貿易の自由度が高い都市との評価を受けており[44]2016年の調査では、個人資産が10億ドル以上の大富豪がニューヨークに次いで、世界で2番目に多い都市である[16]。一方、2019年の中国共産党の自由弾圧により、香港には政治リスクがあり、投資の減少や資産の流出によりその地位が危ぶまれている[45]
シンガポール「シンガポール」も参照

アジアを代表する世界都市の一つ[19][27][28][26]。外国為替市場の取引額で日本を上回るなど[29]、世界的な金融センターに成長している[10]富裕層人口が多く、中央値の世帯収入も高水準である[46]シンガポール国立大学南洋理工大学はアジア最高水準の大学との評価を受けるなど[47]、高水準の高等教育機関が所在する。シンガポール・チャンギ国際空港は2017年に世界最高の空港に選出されている[48]。世界有数のデスティネーションであり、マーライオンマリーナベイ・サンズは代表的なランドマークである。高等教育を受けた人材や英語話者が比較的多く、税制の効率性やビジネスのしやすさなどが高いことから[49]、多くの多国籍企業はアジア太平洋の地域統轄拠点としている。
研究調査

世界都市に関してもランキング指標が作成されている[50]

埴淵 (2018)では、代表的なランキング指標としてGaWC研究、グローバル都市指標、世界の都市総合力ランキングが挙げられている[50]


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