世界まるごとHOWマッチ
[Wikipedia|▼Menu]

外国人準レギュラー解答者(4枠):チャック・ウィルソン、ケント・ギルバートを主としたローテーション出演

チャック・ウィルソン(クラーク・ハッチ健康管理センター)

ケント・ギルバートカリフォルニア州弁護士

ダニエル・カール

マーティ・キーナート

ジョン・ギャスライト

ユベール・ジョアニアン

デビッド・ジョーンズ

クロード・チアリ

ケント・デリカット

ジェフ・バーグランド

イーデス・ハンソン


男性ゲスト(5枠)たまに女性ゲストになる場合もあった。

最多ゲスト出演は稲川淳二

学者・文化人も主にこの席に座った。

当初は沢田亜矢子もレギュラーで参加していた。

たけしがフライデー襲撃事件により番組出演を休止していた時期、たけしが番組復帰するまでの2枠は、タレントや文化人などのゲスト枠となっていた(一番出演したのは鶴瓶)。ただし、この番組は大量に録り溜めしており、フライデー事件の後も何か月もの間「この番組は○月○日に収録されたものです」というテロップつきでたけしが出演していた。

ケント・ギルバードやチャック・ウィルソンは、日本人解答者より安い金額で解答する傾向にあったため、巨泉はケント・ギルバートを「ネギルバート」(「値切る」と掛けている。名付け親は一視聴者)、チャック・ウィルソンを「ケチャック」(「ケチ」と掛けている)、「けち・やくお」(一視聴者からのネーミングに由来)と呼んでいた。
ナレーター

開始当初は小倉智昭を含めて数名でナレーションを行っていたが、「小倉のナレーションが一番面白い」という制作側の意向で、小倉が一人で担当することになった。番組冒頭のタイトルコールも小倉が行っている他、後番組の『世界まるごと2001年』のナレーションも引き続き担当した。

この番組が小倉の出世作であり、「七色の声を持つナレーター」として有名になった[9]。特に、当時石坂浩二がナレーションを務めたNHKドキュメンタリー番組シルクロード』や、久米明がナレーションを務め、日本テレビ系で放送された『すばらしい世界旅行』などのパロディナレーションは定番であった。

また、番組の性質上、ナレーターとは別に現地の出題者の吹き替え用に多くの声優が起用されたが、その中でも特に人気を博したのが及川ヒロオ。あまりにも独特な吹き替えを連発したため、特番で及川の吹き替えばかりを集めた特集が組まれたこともある。一方で吹き替えられた映像を観た本人から「俺はあんな風に大げさに喋っていないぞ」と苦情が来たこともある。
番組の構成

オープニングテーマ

小倉智昭による「大橋巨泉の、世界まるごとHOWマッチ」のタイトルコール。『クイズまるごと大集合』の際にも同様に「関口宏の・・・」「ビートたけしの・・・」と小倉によるタイトルコールがあった。


巨泉のオープニングトーク、解答者紹介

巨泉が中央のオブジェ奥から登場し、挨拶をした後にジョークを交えたトークが入る。その後、巨泉とのトークを交えながら解答者を順に紹介。


1問目出題

アシスタントが出題先を紹介して問題VTRへ(セットにある世界地図の出題先の箇所のランプが点灯)。

問題VTR(小倉のナレーション、声優による吹き替え。最後に「さて、HOWマッチ?」の字幕が出る)

おおよその為替レートの提示、続いてアシスタントは紙幣の現物をカメラに映す。

巨泉が問題を整理して改めて出題、シンキングタイム(特に音楽などはない)。

巨泉とアシスタントの「せーの、HOWマッチ」の掛け声に合わせてフリップを出す。巨泉が解答者の解答を読み上げ、アシスタントは日本円換算値を付け加える。

正解VTR(吹き替えはなく、字幕通訳)

巨泉が解答者に対してニアピンかロストボール等の判断を行う。


提供クレジット・コマーシャル

2問目出題

コマーシャル

今週のプレゼントクイズ

2問目ないし3問目終了後サイレンが鳴りそれを巨泉が止める。その後コマーシャルを経て本題に入る。

出題は通常問題と同じくVTRで行う。通常とは異なる点は、VTRの最後に番組テーマ曲の1フレーズを流すほか、巨泉が解答者へ口頭で正解を予想させて視聴者へのヒントとする。

プレゼントされる賞品を紹介する。


コマーシャル

3問目出題

コマーシャル

最終問題

エンディング

エンディングトーク、本日の成績、エンドロール


プレゼントクイズ

先々週のプレゼントクイズの正解および当選者を発表。

今週のプレゼントクイズのおさらい、応募方法の紹介。


コマーシャル

次回予告・提供クレジット・エンドカード

TBS系列では1986年10月からジングル音と共にエンドカード画面が回転し、次の番組を告知する
クロスプログラムが全曜日に導入されたが、本番組では次の番組が生放送の「ザ・ベストテン」だった関係上エンドカードに変更はなく、ドラマ枠に移った末期まで維持された。


テーマ音楽

オープニングテーマやBGM関係(出題VTR以外)を手がけたのは前田憲男。テーマ音楽のメロディーはNHK『クイズ面白ゼミナール』、TBS『ギミア・ぶれいく』、テレビ朝日ザ・テレビ演芸』(いずれも前田が作曲)によく似ている。巨泉との交友関係が深く、一度ゲスト解答者として出演もしている。オープニングテーマはCD「ブロードキャスト・トラックス 毎日放送編」に収録されている(小倉のタイトルコールつき)。

このオープニングテーマのファンファーレは、ホールインワン賞獲得時(ただし最初期の音楽は、ニアピン賞の音楽を、リズミカルにしたものだった)、ニアピン賞10本獲得時、ロストボールが10本溜まった場合(最後の一節のみ)にも流れていた。
出題形式・ルール・賞品

各回問題は4問、近似値クイズで構成されている。

全員の解答が出そろったところで、巨泉が「それでは○○さん、おいくらでしょうか?」と振って正解VTRを再生。VTRで現地の出題者が正解金額のフリップ(表面は番組ロゴと巨泉の似顔絵→その後裏返して金額発表)を出す。その後あらためて、キャッシュレジスターの金額表示に倣ったロール字幕で正解金額を改めて表示する。
換算レート

出題時には参考として、現地通貨と日本円のおおよその換算レートが紹介されていたが、経済・政治などの情勢の変化に応じた通貨単位やレートが、番組放送期間中に変化した。とりわけ放送当時の1980年代、中南米諸国の経済危機によるハイパーインフレへの対応から頻繁に通貨が切り上げられ(ボリビアの通貨の換算レートが10,000ボリビアペソ=0.1円ということがあった)、時にはいくつかの現地通貨の呼び名が頻繁に変わった(ブラジルのクルゼイロ→クルザードなど)[注 3]。先進国においても、1985年プラザ合意による急速な円高ドル安が進行したことなども、そうした視聴者の印象を高めたと考えられる。ちなみに、番組開始の時点での米ドルは1ドル約240円[注 4]だった。なお、日本円との交換レートが不明な場合、インターバンクを参考とした事例もある(最終回スペシャルにおけるアルバニアレク)。

解答を日本円ではなく現地通貨で当てる方式のためか、珍解答がしばしば出た。中でもアメリカの豪邸の値段を当てる問題(1987年11月5日放送)で、ゲストの井森美幸が「7千兆(ドル)」(当時のレートで約98京円[注 5])という余りに巨大過ぎる金額の解答に、たけしは「(井森は)飛ばしましょう」と呆れ返り、アシスタントの西村も本来なら金額を円に換算して発表するところを「分かんないですね。天文学的数字です」と苦笑しつつコメント。それでも井森は「訳も有るんです」と理由を説明したが、石坂は大笑いが止まらず、巨泉も吃驚仰天しながら井森に「あなたの書いた値段というのは、アメリカ全体の国家予算よりまだ高いんだよ」と返していた(後日井森が『クイズダービー』(1987年12月19日放送)にゲスト出演した際、巨泉から「恐怖の7千兆ドル、井森美幸ちゃんに来て頂きました!」と紹介されている)。ほか同じく井森の「500億マルク」(当時のレートで約4兆円)等のような巨額の値段を書いた場合、西村が円換算の発表を「計算出来ません…」と拒絶することも多々あった。

また、ハンガリーからの唐辛子に関する問題(1987年1月8日放送)で、ゲストの草笛光子は「700万(フォリント)」と解答した際、西村は「11億2000万円です」と発言後にスタジオは思わず爆笑、巨泉も司会席から立ち上がって駆けだしてしまう程だった。草笛はこの日のエンディングで、あまりのバツの悪さにその場から抜け出そうとした為、巨泉から「30年来の友達じゃないの。そんな逃げないでよ」と宥められたが、「もう生きてるのイヤ!恥ずかしくって…」とこぼしていた。

1988年11月3日放送分の3問目、セネガルからのゴルフのようなものに関する問題で、ゲスト解答者だった松崎しげるが「25CFAフラン」と表示した際、西村は「12円50銭です」と発言した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:191 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef