世田谷区
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2019年10月の台風19号では、区内南部の多摩川沿岸の広い範囲で浸水の被害が生じ、孤立した一部の住民が自衛隊などに救助された[14][15][16]
歴史
近世以前

縄文時代当時の貝塚が多数存在する。

古墳時代以降、何らかの旧王朝・豪族の存在を疑われつつも、宅地開発が優先され歴史研究はほとんど行われていない。野毛大塚古墳、稲荷塚古墳、第六天塚古墳、玉川台古墳群、浅間神社古墳、亀山古墳、等々力三号横穴、砧大塚古墳などが公園となっている。他に世田谷区役所・国士舘大学の地下や砧中学校周辺、公園、宅地、商業地の地下など、数多の遺跡がある。古来より武蔵国にあり、当区区域は武蔵国多磨郡荏原郡に属していた。

近世

江戸時代末期に両郡内に42の村々が存在し、御府内(江戸の市域・城下町)には含まれていない。
近・現代

明治・大正時代も旧東京市15区に含まれない地域であった。昭和時代の世界恐慌後に荏原郡および北多摩郡から旧東京市に編入され、「東京市世田谷区」となった。

1907年 現区域内初の鉄道として玉川電気鉄道(後の東急玉川線、廃止済)が開通する。

1922年 世田谷警察署が開設。

1936年 1940年東京オリンピック大会招致が決定し、メインスタジアム建設が駒沢に計画される(1938年に開催返上)。

1946年5月12日 米よこせ区民大会開催。大会後、皇居へのデモ行進が行なわれた[17]

1952年 世田谷区教育委員会ができる。

1963年 環状七号線が開通する。

1964年 1964年東京オリンピック大会が開催され、区内の駒沢オリンピック公園馬事公苑で競技が行われる。

1968年 区の鳥・花・木が決定される。

1981年 区歌緑と風と翼」を制定。

1995年 防災行政無線が整備される。

沿革

1871年 廃藩置県により現世田谷区の範囲の内、中部・東部の村々は東京府荏原郡に、西部の村々は神奈川県北多摩郡に属す。
北多摩郡については三多摩および多摩郡を参照

1889年 市町村制施行に伴い現世田谷区の範囲の内、荏原郡の村々は合併して世田ヶ谷村(後の世田ヶ谷町)・駒沢村(後の駒沢町)・松沢村・玉川村に、北多摩郡の村々は合併して砧村・千歳村になる。

1893年 三多摩(北多摩郡砧村・千歳村を含む)が神奈川県より東京府に編入される。

1932年 現世田谷区の範囲の内、荏原郡の町村は東京市に編入されて「東京市世田谷区」になる。発足当時の人口は、松澤村世田ヶ谷町駒澤町玉川村133,249人を基準とする。

1936年 北多摩郡砧村・千歳村が東京市世田谷区に編入される[注釈 4]

1943年 東京都制により7月1日より東京都世田谷区。

1947年 特別区としての世田谷区が従前と同一の区域をもって誕生。新制中学校ができる。

世田谷区内で発生した主な事件・社会問題など

中華青年会館殺人事件 - 1955年8月17日発生。中国人留学生寮「中華青年会館」で発生した強盗殺人・放火事件。被疑者は冤罪となった。

高島忠夫長男殺害事件 - 1964年8月24日発生。高島忠夫寿美花代夫妻宅で夫妻の生後5か月の長男が住み込みの家政婦に殺害された事件。

津川雅彦長女誘拐事件 - 1974年8月15日発生。津川雅彦朝丘雪路夫妻宅で夫妻の生後5か月の長女が誘拐された事件。

三井アルミ社長宅爆破事件 - 1977年6月30日発生。新左翼活動家・加藤三郎による三井アルミ社長宅の爆破事件。

机「9」文字事件 - 1988年2月21日発生。区立砧南中学校で犯人グループが警備員を監禁し、校舎内の机と椅子を「9」の字形になるように運動場に並べた。

警視庁独身寮爆破事件 - 1990年11月1-2日発生。新宿区内の警視庁の独身寮で爆弾が爆発し1人が死亡、7人が負傷。当区内の寮でも爆弾が発見された。未解決事件

隼ちゃん事件 - 1997年11月28日発生。青信号で横断中だった小学2年生(8歳)の男子児童がダンプカーにひかれ死亡した事故。

東名高速飲酒運転事故 - 1999年11月28日発生。東名高速道路東京IC付近で飲酒運転のトラックが乗用車に追突、乗用車に乗っていた幼い姉妹が焼死した。

世田谷一家殺害事件 - 2000年12月30日発生。上祖師谷三丁目の会社員宅で一家4人が殺害された事件。未解決事件

石井紘基刺殺事件 - 2002年10月25日発生。衆議院議員の石井紘基が右翼団体幹部により殺害された事件。

駒沢地区における空き家問題 - 2020年代から問題化。駒沢地区に密集している木造平屋建ての住宅11軒が長期間にわたり空き家となり、野良猫・タヌキ・ハクビシンなどの動物が住み着いており「アニマルハウス」などと呼ばれている[19]

行政
区長

区長:
保坂展人 (4期目)

任期:2023年(令和5年)4月27日から2027年(令和9年)4月26日まで[20]

歴代区長
桜井 敏雄 (
1932年10月 - )

岡野 民徳 (1933年11月 - )

加藤 清七 (1936年10月 - )

高田賢治郎1937年2月 - )

入江操1937年9月 - )

大倉勝馬1938年7月 - )

河野 光星 (1942年9月 - )

富田 繁 (1945年12月 - )

田村 保 (1947年4月 - )

長島 壮行 (1953年9月 - )

佐野保房1959年9月 - )

大場啓二1975年4月 - )

熊本哲之2003年4月 - )

保坂展人2011年4月 - )

区長選挙

2023年4月23日 最終投票率:46.10%

候補者名当政党推薦得票
保坂展人当選無所属186,553
内藤勇耶無所属自民、維新147,361

2019年4月21日 最終投票率:43.02%

候補者名当政党推薦得票
保坂展人当選無所属189,640
三井美穂子無所属自民120,898

2015年4月26日 最終投票率:42.83%

候補者名当政党推薦得票
保坂展人当選無所属196,068
久保田英文無所属自民、公明96,416

2011年4月24日 最終投票率:41.76%

候補者名当政党推薦得票
保坂展人当選無所属社民、国民新、新党日本83,983
花輪智史無所属自民78,444
川上和彦無所属60,340
菅谷康子無所属民主、減税日本40,831
慶野靖幸無所属共産9,963

政策
外国人差別禁止

外国人差別に特化した「苦情処理委員会」を設置。「苦情処理委員会」は、区長の諮問機関。外国人差別に特化した相談を区民から受け付ける。条例には「区長が必要に応じて適切な措置を講ずる」と定められた。苦情は、区の業務として処理される[21]。条例制定後、世田谷区区役所内で「外国人差別を禁止した世田谷区の条例」を学ぶ勉強会が、開かれた。世田谷区の区議が条例の趣旨や制定過程を解説。勉強会には、川崎市をはじめ他自治体の市民や議員らが参加した[22]
教育

かつては教職員の異動区域は区内が2分割されていたが、現在は異動区域は統一されている。


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