不良少女とよばれて
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哲也の逝去後には改心して麻里に懺悔するなど元の優しい心を取り戻す。
葉山恭子
演 - 岡田奈々哲也の婚約者。大御所楽人の父を持ち、自身も舞楽の名士。女子大の国文科卒[8]で、学生時代に保育士の免許を取得している。男谷からは「芯のしっかりした聡明な女性」と評されている。哲也と結婚するはずだったが、彼が笙子に恋を寄せるようになってから、ショックで睡眠薬自殺を図ろうとするも一命を取り留める。哲也の「笙子さんを立ち直らせるまで結婚を待ってほしい」との言葉を信じて耐え忍ぶが、その後哲也を忘れるために葉山家を出る。保育士の資格を生かして保育所で仕事を始めるが酒井の手下・くろいわ夫妻の子供が預かり中に急病で亡くなってからは凋落の一途を辿る。
主要人物の親たち
曽我聖一郎
演 -
山本學特別出演)笙子の父。相模水分神社[9]の神主。個人で舞楽の舞を嗜んでおり、笙子にも幼い頃から不良になるまで舞を教えてきた。ちなみに幻の名器と言われる自身の大切な笙は、学園に入ることになった笙子の心の支えになるよう託される。笙子には不良になってからも気にかけるなど基本的には温厚な性格だが、神主の仕事や舞に関しては神聖なものとして思うあまり頑固で融通が利かない所があり、過去には美也子と仕事を巡って感情を露わにしたこともある。
曽我美也子
演 - 小林哲子笙子の母。4人の子持ちで笙子の下に中学生の長男・けんじ、小学生の次女・すずこと三女・まいがいる。南足柄郡で家族と暮らす[3]。若い頃に聖一郎から“資産や蓄えは充分にある”との話を信じて結婚してしまったことに不満を持っている。笙子が中学生の頃に聖一郎と余裕のない生活のことで夫婦で大揉めし、娘に言った「お前を産まなければ、私はもっと幸せになれた」との言葉が笙子を非行の道に走らせる原因となった。現在はこの発言を心から悔いており、笙子からは「正直で隠し事ができない人」と評されている。
久樹路泰(みちやす)
演 - 高橋昌也哲也の父。大学教授で中国文学を研究している。家族で逗子に住んでいる[3]。冷静沈着な性格だが父親としてはややドライな感じで哲也にも一歩引いたような淡白な接し方をしている。行方知れずとなった葉子のことを気にかけ、非行に走らせたのは自身と妻のせいと後悔してきた。恭子と哲也の復縁を願う葉山の言葉に賛同し、2人の結婚を後押ししようとする。趣味はクラリネットを吹くことで、過去に自宅で哲也のピアノ、葉子のヴァイオリンと共にセッションしていた。
久樹信子
演 - 岩本多代哲也の母。過去に葉子が非行に走って家庭がゴタゴタしたことから不良を嫌っており、哲也が笙子と会うようになった後、彼女に面と向かって「不良少女のあなたは今後息子と会わないで」などと言うこともある。上品に見えて結構ズバズバ物を言うタイプ。湘南婦人友の会会員。路泰に比べて家柄や世間体を気にするタイプで、夫婦間で親子や子育てというものについて考えに差がある。ちなみに父親は、結婚当時路泰の恩師である大学教授をしていた。
葉山威弘(たけひろ)
演 - 中条静夫恭子の父で哲也の舞楽の師匠。名門舞楽一家「葉山家」の二十七代目当主。家族で鎌倉市で暮らしている。哲也が総務府の楽人になれたのは自身の推薦によるもの[10]で、彼にとって舞楽界の恩人。自身はあと1年で退官を控えており、才能ある哲也に恭子の婿となり二十八代目を継いでもらうことを望んでいる。葉山家の家紋や格式を何よりも重んじ、「舞楽の舞は、踊りとは違う」という細かな動作に至るまで厳しい目を持つ。プライベートでは堅物で無愛想な所もあるが、基本的には娘想いな性格。
葉山多賀子
演 - 三ツ矢歌子恭子の母。舞楽界で由緒ある名家の妻として威弘を支えている。一人娘の恭子が幸せになることを第一に考え、哲也が親しくなった不良少女の笙子を敵視し始める。ほどなくして哲也から婚約延期を告げられた恭子を不憫に思い、2人の結婚を成就させるため葉山家と久樹家の親同士で話し合うなど色々とはたらきかける。“湘南婦人友の会”会長を務めており、恵まれない人への慈善活動をしており後日学園に訪れる。
主要人物と関わる主な人たち
西村朝男
演 -
松村雄基不良組織「東京流星会」会長。第16話の時点で19歳。悪竜会とは敵対関係にあったが笙子の経歴を調査して知ってから惹かれていく。幼少時代に実母を不慮の事故で亡くし、一周忌を待たずに実父は再婚するが継母が気に入らず登校拒否を続けて家庭内暴力を起こし、小学5年の頃に実父の所有するライフル銃で実父に大けがを負わせ5年間を教護院で過ごした。笙子を自分の女にする為に麻理を愛育学園へ送り込むなど度々行動を起こしていたが、流星会壊滅前に警察から指名手配されると手下などの仲間を引き連れて自ら学園に潜入して笙子を奪還するが、追って来た哲也と対決の末に自首し留置所から少年鑑別所へ送られる。時として恐ろしいまでの非道ぶりを見せたり、自身に恋い焦がれる相手(麻里)に対して非情なまでの扱いをするなど、東京流星会会長の名に相応しいワルだが、悪党ではなく、基本的には筋の通った男気溢れる人物である。更生後はやり手の実業家に変貌した。笙子が仮退院後には彼女を想いつつも親身になって笙子の力になるなど見守っている。
山吹麻里
演 - 比企理恵東京流星会副会長。横浜出身。父親を幼少時に労災で亡くし母親の再婚後に継父とうまくいかず不良になった。朝男に好意を寄せており、個人的に敵対関係でもある悪竜会の女会長として更に恋敵として笙子を憎んでいたが、後に笙子を朝男の元へ出向かせるよう脱走計画実行の命令を受けて自ら出頭して学園へ収容される。笙子を焚きつけて脱走の手助け後に自身も恋い焦がれていた朝男に逢いたいが為に脱走するが、白百合組に袋叩きにあったことを知った朝男から流星会を除名されて後ろ盾がなくなる。学園に戻った後葉子の命令で白百合組から酷いいじめを受けるようになると、誰からも相手にされず再び脱走を考えたり投げやりになっていたところを敵対する笙子に助けられてやがて友情が芽生える。その後は以前のように喧嘩っ早く勝気な性格を取り戻す。笙子と決着を付けようとする葉子が、白百合組に強奪させた哲也が自分の命よりも大切なを少年院の倉庫内で燃やそうとした際、果たし状を受け取った笙子を追い出して代わりに自身が葉子と決闘するが、その最中に葉子が理科室から盗み出し倉庫内に保管していたカリウムに引火してその火災により大火傷を負いながら笙を取り戻した直後に笙子に看取られて亡くなる。
丹波秀介
演 - 名古屋章相模愛育女子学園園長、通称「丹波の山猿」。若い頃は「ゴリラ」と呼ばれて恐れられていた元不良だが、温厚な人柄で収容された少女たちの更生に気を配っている。座右の銘は、「人生やり直しができる」と「ネバー・ギブアップ」(あきらめるな)。学園での様々な場面において院生たちに過去の犯罪の反省を促したり、これからの人生にとってプラスになる考え方や、周りの人との向き合い方などを言葉で伝える。基本的には院生たちにとって第二の父親のような大きな愛で見守っているが、必要と感じた時は烈火のごとく激怒することもある。上記のとおり、かつては恐れられた元不良で、朝男が率いる東京流星会が笙子を強奪するために園になだれ込んできたときは、流星会の不良たちをバッタバッタとなぎ倒し、さらには朝男をも赤子の手をひねるがごとくねじ伏せるなど、その腕っぷしは健在である。その風貌と腕力に反して、優しい心と寛大な心を持ち、事あるごとに深みのある言葉と口調で院生たちを諭す。さらには機転も利く。園長に相応しい、深みをたたえた魅力的な人物である。なお名古屋は『ポニーテールはふり向かない』でも当作と同じ役職・役名で登場する。
男谷俊介(おたに)
演 - 宮崎達也哲也の幼馴染で弁護士。哲也とは小学校から大学まで同じ親友。実直で正義感が強い性格。恭子が哲也と破談後には密かに心惹かれていくが、彼女の幸せを第一に考え自分の気持ちを抑えたまま哲也との仲を取り持とうとする。このため笙子と哲也の交流を辞めさせようとする存在となり、2人から少々お節介に思われている様子。その後酒井の魔の手から恭子を度々1人で救出しようとする。
代々木晶子
演 - 山田邦子横浜伊勢佐木町のスナック「ジョーズ」のママ(経営者)。通称「ジョーズのオアキ」と呼ばれた座間の元スケバン少年鑑別所へ収容された経歴がある。姉御肌で面倒見がよくユニークな性格の持ち主で、笙子や悪竜会メンバーたち不良少年少女の一番のよき理解者でもあり店内は悪竜会の溜まり場にもなっている。子供の頃は小さなバーを経営する母の手で育てられたが店内で覚醒剤を使用しながら違法ポーカーに手を染めて借金を作り、暴力団組員などが頻繁に出入りするなど周りの環境の悪さから不良になり、その後座間へ流れてきた不良時代の葉子と出会い親しくなった。多大な恩義を持っている葉子が少年刑務所を出所後には良夫と一時期別離して身元引受人となり行動を共にしながら、朝男の力添えで彼女と花屋を開く。
酒井晴彦
演 - 重田尚彦表向きはロイヤル貿易というアクセサリーなどを扱う会社を経営しているが、裏では覚せい剤の売買を行っている悪徳な実業家。殺人以外の悪行は全て行ない高等少年院へ8年収容されたが更生できなかった根っからの悪党で、過去にも恭子以外に資産家令嬢たちを薬物中毒にして証拠を残さず結婚詐欺や恐喝などで全財産を奪うなどの知能犯を得意としている。恭子を薬物中毒にして逃げられないようにしてからは秘書として自分の会社で働かせ、最後は恭子と保険金殺人目的で偽装結婚して恭子を殺してから一目惚れした真琴と海外へ逃亡しようしたが、笙子や真琴たちによって恭子との偽装結婚は阻止された。しかし恭子を救出しようとした哲也をダイナマイト爆破で殺害する。
悪竜会の主なメンバー
辻村晴子
演 -
かとうゆかり幹部で笙子の親友の一人。笙子達からは『お晴』と呼ばれている。以前は、伊勢佐木町の不良グループのリーダーで笙子の決闘相手だったが笙子に敗れてから合流して相模悪竜会を結成した。更生後は歌手となってライブ活動をするが、芸能事務所スタッフから話題作りに元不良という肩書きを利用されそうになり自分の意志を貫こうとする。
大沢善子
演 - 坂上亜樹幹部で笙子の親友の一人で彼女の右腕。仲間からは『ヨッコ』と呼ばれている。悪竜会結成前は、晴子の不良グループ仲間で当初は笙子の抗争相手だった。普段はおとなしく我慢強い性格だが激怒すると歯止めが利かない暴れん坊で、少女ながら素手で何人もの抗争相手の骨を折った程の怪力の持ち主でもある。更生後の夏頃に勤務していた美容室で客の宝石紛失時に濡れ衣を着せられて客の罵声に我慢できずに遂にキレてしまい、八千代と一緒に暴行して大怪我を負わせる。その後、八千代とともに学園へ収容されるが、麻里が「笙子の為なら二人とも命を投げ出せる」と真琴や白百合組に警告すると、悪竜会時代の2人の存在を知る白百合組の幹部が動揺するなど警戒され始める。
二宮八千代
演 - 諏佐理恵子悪竜会の構成員で普段から善子と行動を共にしている。笙子の妹分の一人で彼女のことを“姉貴”と呼び慕っている。真琴のように手に剃刀を持ち暴れて『カミソリ八千』と呼ばれている勝気な跳ねっ返り娘。更生後に、サボっていた高校に真面目に通い出す。父は倉庫会社社長にのし上がった元不良で、八千代は「売春と殺人をやらない」ことを条件に不良になることを許されている。善子と傷害事件を起こして学園に入った後は、収容前の鑑別所で白百合組の噂を聞きつけて笙子の警告を無視して先頭に立って喧嘩を売ると真琴が激怒して白百合組と対立し始める。
松岡玉子
演 - 玉岡加奈子悪竜会メンバーで笙子の妹分。周りから『お玉』と呼ばれている。更生後は、栄養士を目指して勉強を始める。両親の離婚後に再び荒れて悪竜会を再結成しようとするが笙子に諭される。珠算2級の免状を持っており、その後民間舞楽『笙の会』で会計作業の手伝いをする。
堂本剛(たけし)
演 - 荒川亮悪竜会親衛隊長で笙子の片腕。善子とは中学の同級生で、他の悪竜会の男メンバーとは違いいつも彼女たちと行動を共にしている。不良だが男気がありまっすぐな性格で根は悪くなく、内心笙子が真っ当な道を歩むことを願っている。
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