不眠
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実際に、続く精神障害の表れであることがある[2]。うつ病の残遺症状として不眠症状が残る場合が少なくない[35]

DSMによる物質誘発性睡眠障害には、薬物依存薬物乱用薬物中毒、そして離脱が原因となることが指摘されている[36]。不眠の原因として多いのは、物質の使用あるいは離脱によるもので、原因として最も多いのはカフェインであり、娯楽薬や処方薬も原因となりうる[16]カフェインでは量に比例して(用量依存的に)睡眠時間が短くなる[36]バルビツール酸系ベンゾジアゼピン系鎮静催眠剤からの離脱中に薬物誘発性不眠症が生じることがあり、薬の中止から1か月後までに発症し、数ヶ月間、強度を減じながら持続する可能性がある[36]。特に、バルビツール酸系や非バルビツール酸系では、慢性使用により作用に耐性を生じ不眠症に陥ることがあるが、薬剤を増量すると今度は日中に物質誘発性過眠症を生じうる[36]

過眠症は睡眠が十分であっても日中に眠気がある状態である[16]。入眠に問題があるが、正常な睡眠規則がある場合には、概日リズム睡眠障害の可能性がある[16]
原因と併存疾患不眠症の合併症[37]

以下は不眠症の症状の原因となり、また併存することもある。

痛み[38]の原因となるけがや病気は、それぞれ入眠時に快適な姿勢を見つけることや、覚醒の原因となり睡眠を妨げる。

概日リズムの乱れは、このようなシフト勤務時差ぼけは、ある時間帯に眠れないとか、他の時間帯に過剰に眠いといったことの原因になる。慢性の概日リズム睡眠障害は、同様の特徴がある[39]

睡眠衛生が悪く、たとえば騒音による健康への影響(英語版)や過剰なカフェインの消費がある[39]

身体活動による、運動誘発性不眠症は入眠潜時が長くなる形で運動選手においてよくある[10][40]

精神生理性不眠症

持続性の精神生理性不眠症(psycopsyiologic insomnia)は、異常行動のひとつとされる[10]。患者は眠れないことに先入観、恐怖感、不安感をもっており、これが更に覚醒をまねき不眠を悪化させる[10]。睡眠恐怖症(insomnia phobia)とも[10]

対応は行動療法であり、睡眠衛生の改善、入眠前の睡眠を妨げる行動の矯正を行う[10]。ベッドに入っても20分以上覚醒する場合は、入眠不安解消のため、読書やリラックスなどを行う[10]。入眠前の瞑想ストレッチも検討する[10]。「行動療法」も参照
適応障害性不眠症「適応障害」も参照

人生の大きな出来事、生活上の重大な変化、前後に発生する[10]。たとえば旅先のベッド、転職、離婚、死別、試験前夜、恐怖ストレス不安、感情や精神の緊張、仕事の問題、金銭的なストレス、子供の誕生、死別といったもの[41][10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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