また、初代林家三平の弟子や孫弟子などといった、『(初代)三平一門』の流れを汲む落語家・お笑い芸人、萩本欽一のいわゆる『欽ちゃんファミリー』に属するタレントなど、関東の芸能タレントには現在でも一門の不文律などという形で下ネタをタブーとしている者が珍しくない。これについてはそれぞれ師匠格のお笑い芸人の芸の好みによるものであったかもしれないが、テレビへの出演が芸能文化の事実上の頂点となっている現代にあっては、一門のタレントたちの芸について、安易な下ネタに依存させないことで鍛え上げ、芸の幅を広げる結果に繋がっているとも言える。その一方で、このような事情で下ネタができないタレントは特定のお笑いタレントとの組み合わせが難しいなどの支障が見られることもあり、テレビ局にとっては番組制作上の難題になることも珍しくない。 古代ギリシャのギリシャ喜劇では下ネタが極めてあからさまである。しかし、やはりそれなりに下らないものとの判断があったらしい。例えば、アリストパネスの『蛙』の冒頭は、奴隷が「荷物が重くてウンコが漏れる、とか言っていいか?」から始まり、それに対して主人公が「そういうのは聞き飽きたからやめろ」と返している。では、アリストパネスはそういうのは使わないかと言えば、実は結構よく使っており、この作品中でも主人公がびびって服のまま脱糞をするシーンがちゃんと出てくる。 また、当時の喜劇では役者やコロス(合唱隊)が股間に陰茎の作り物をぶら下げて登場するのが普通であり、上記作家の作品『女の平和』はそう言ったエロネタにあふれており、この飾りがたいそう活躍したものと思われる。しかし、他方で同作家の『鳥』では合唱隊が「そのようなものをつけずに出てくることが出来て」という下りがあり、これもそれなりにレベルの低いものと見なされていたことが想像される。
演劇
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 同じ日本テレビ系で放送されていた番組対抗特番『スーパークイズスペシャル』では、世界のアナウンサー早押しクイズで『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』チームとして出ていた山城新伍は下ネタを含んだ回答を言って、当時の司会者でもある逸見政孝に突っ込まれることがあった。
関連項目
表現の自由
放送禁止用語
汚言症 - ネタにしているわけではないが、周囲に下ネタと思われることも多い。
猥談
宴会芸
モザイク処理 - 日本ではアダルトビデオの登場とともに普及したことから、画像処理自体に下ネタを連想する人が多い。
お色気番組
深夜番組
セクハラ
日本PTA全国協議会
放送倫理・番組向上機構(BPO)
西安留学生寸劇事件 - 中国西安市の西北大学のイベントでの日本人留学生の出し物が「下ネタ」とされ、反日運動に発展した事件。