三重県
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ケーブルテレビによるブロードバンドネットワークを、日本国内では最も早く県全ての市町村に普及させた[34]

インターネット普及以前にも、1994年4月に開局した県営のパソコン通信「Mieネット」(三重県行政情報提供システム)があり、大手のニフティへも市内料金でゲートウエイのパソコン通信ができたが、2000年問題に伴い廃止された。
交通
交通史

律令時代五畿七道では、三重県のうち伊勢国志摩国伊賀国東海道として、東紀州のある紀伊国南海道として区分された。江戸時代にも、太平洋岸の伊勢国は、東海道伊勢街道の沿線で、日永追分四日市郊外)で東海道と伊勢街道が分岐した。
鉄道

1889年までに建設された東海道本線は、もともと中山道幹線として建設が進められていたものを途中で計画変更したことにより、名古屋・草津間は既に開通していた美濃路・中山道ルートをたどる事になり、本来の東海道が通る三重県内を経由しなかった。県内の交通としては、関西鉄道が東海道に沿う区間に今日の草津線関西本線などを敷設し、上述の東海道本線と激しい旅客獲得競争を繰り広げたこともあったが、国有化後は一地方幹線と扱われ、国土の動脈として扱われることはなかった。

その他、関西鉄道・参宮鉄道国有鉄道が敷設されなかった地域には、伊賀鉄道伊勢鉄道養老鉄道(何れも現在の同名会社とは別)・三岐鉄道などのような私鉄、それに様々な軽便鉄道が敷設された。それら路線の中には大正以降の道路交通・他鉄道との競合、それに第二次世界大戦中の交通統制の中で不要不急線とされたことにより廃止に至ったものも存在するが、三岐鉄道を除く路線は殆どが関西資本の大阪電気軌道・参宮急行電鉄グループによって買収された。同社は関西急行鉄道を経て1944年(昭和19年)以降には近畿日本鉄道(近鉄)となっている。

高速鉄道弾丸列車計画では鈴鹿山脈を貫く案も存在したが、戦後の東海道新幹線計画では名古屋以西は工期の都合で米原経由に変更されたため、新幹線は本県内を経由していない。超電導リニアによる中央新幹線が東海道沿いに計画され、高速道路のジャンクションである亀山市付近に駅ができる予定である。

旧伊勢・志摩・伊賀国内へは明治から大正にかけて国鉄ないし私鉄路線が整備されたが、それに対し旧紀伊国エリアへの鉄道整備は遅れ、紀勢本線として全通を見たのは戦後の1959年である。同線は日本の「本線」という鉄道路線の中でも最後に完成した路線といえる。なお、その紀勢本線を通る本県内から最後の東京への直通列車だった寝台特急「紀伊」は、1984年2月に廃止された。現在は名古屋駅で新幹線に接続する形で特急・快速列車が運行されている。

近鉄が特急運転の頻度が高いのに対し、JRは他県に比べてその頻度が低く、本数の多い特急として一時は全国に普及した「エル特急」も、JR特急の走らない沖縄県奈良県を除くと、三重県だけが今日まで一度も設定されたことがない。一方で、JR東海は近鉄線に対抗すべく快速「みえ」を運行するなど改善も進めている。

平成以降は、上述の近鉄に統合された路線のうち、閑散線については分社化・路線譲渡の動きもある。北勢線は三岐鉄道へ譲渡され、また伊賀鉄道養老鉄道四日市あすなろう鉄道が近鉄からの経営分離によって発足している。また国鉄路線についても、伊勢線に関しては第三セクター鉄道伊勢鉄道へ経営が移管されたが、JR名古屋駅からの特急・快速列車は伊勢鉄道経由でJR津駅以南に運行されている。
道路

国道1号は、江戸時代の東海道に沿ったルートとなっている。一時は旧東海道に対し、新東海道と呼ばれることもあり、現在でも地図上は国道1号が東海道という表記になっていることがある。

国道23号は、東海道の日永の追分より分岐する伊勢街道に沿ったルートとなっている。大正時代には旧道路法に基づく路線認定では、国道1号「東京市より神宮に達する路線」とされていた。1952年の新道路法に基づく路線指定において国道23号に指定される。鈴鹿市の北玉垣町交差点より北は国道1号のバイパスとして整備されたもので名四バイパスと呼ばれていたが、1975年に国道23号へ編入され現在に至っている。

このほか東名阪自動車道と奈良県の西名阪自動車道を結ぶ自動車専用道路名阪国道国道25号)がある。

高速道路は東名阪自動車道伊勢自動車道伊勢湾岸自動車道紀勢自動車道があるほか、新名神高速道路亀山ジャンクション (JCT) から西側と、四日市JCTから新四日市JCTを経て東海環状自動車道東員ICが供用されている。2019年3月17日には新名神高速の新四日市JCTから亀山西JCTまで[35] と、東海環状道の東員ICから大安ICまで供用を開始、12月21日には亀山西JCTの 伊勢⇔名古屋 連絡路が開通しフルジャンクション化された[36]

今後の計画では2024年度に東海環状道の大安ICから北勢ICまで[37]、2026年には北勢ICから岐阜県境を越え、養老ICまで供用開始し名神高速道路へ接続する予定である[38]

亀山市は新名神・東名阪・伊勢道・名阪国道の4路線が有り、三重県における道路交通の要衝となっている。
港湾

国際拠点港湾

四日市港


重要港湾

津松阪港

尾鷲港


地方港湾

鳥羽港


旅客船

伊勢湾フェリーによって鳥羽と伊良湖愛知県田原市)を結ぶカーフェリー航路が運航されているほか、津エアポートラインにより、2005年中部国際空港開業にともない、同空港と津を結ぶ高速船が運航されている。伊勢市または鳥羽市と中部国際空港を結ぶ航路も計画・準備中だったが、現在はその目途が立っていない。

伊勢湾フェリー

津エアポートライン

鳥羽市営定期船

志摩マリンレジャー

空港

本県内に空港はない。近隣の空港は以下の通り。

中部国際空港(愛称セントレア。愛知県常滑市

名古屋空港(通称小牧空港。愛知県豊山町小牧市春日井市名古屋市北区

大阪国際空港(通称伊丹空港。兵庫県伊丹市、大阪府豊中市池田市

関西国際空港(大阪府泉佐野市田尻町泉南市


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