三菱UFJフィナンシャル・グループ
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2015年3月期決算では、国内銀行グループにおいて初の純利益が1兆円を超えた[9][10]。また同6月25日付で委員会設置会社に移行した[11]

コーポレートカラーは「MUFGレッド」。グループスローガンは「世界が進むチカラになる。」である。
発足の経緯

三菱東京フィナンシャル・グループ(以下「MTFG」)とUFJホールディングス(以下「UFJHD」)が合併およびグループ経営統合に至った背景は、UFJ側、特にUFJ銀行の不良債権が膨張し、健全な経営姿勢が困難になったことが挙げられる。そこでUFJHDは、傘下のUFJ信託銀行株式会社を一旦2004年6月に住友信託銀行株式会社(以下「住信」)に売却する方針を発表したが、2004年7月にUFJHDは一転してMTFGとの経営統合の方針を明らかにした。これに対し、住信は東京地方裁判所にMTFGとUFJHDの統合を禁止する仮処分の申請を行った。2004年7月27日、東京地方裁判所は住信の申請を認めたものの(UFJHDが申し立てた異議も8月4日却下)、8月11日、東京高等裁判所はUFJHDの抗告を認め住信の申請を退けた。これにより翌12日、経営統合に関する基本合意を発表した。住信は8月11日に特別抗告を行ったが8月30日最高裁判所は東京高等裁判所の決定は妥当としてこの申請を退ける決定がなされた。住信はUFJHDへの損害賠償請求に切り替えて控訴したが、2006年11月21日に東京高等裁判所の提案による住信に対して25億円の和解金を支払うことで和解が成立した。

2005年2月18日に正式に2005年10月1日付での合併が決定し、グループの名称を「三菱UFJフィナンシャル・グループ」とすること、合併に際しUFJHD1株に対しMTFG0.62株を割り当てることが発表された。グループ企業も、一部を除いて旧MTFG側を吸収合併存続会社とし持株会社と同一期日に合併する方針が採られたが、普通銀行の東京三菱銀行とUFJ銀行については合併に伴う大規模なシステム障害を懸念する金融庁の勧告を受けて、ネット証券のMeネット証券カブドットコム証券の合併についてはカブドットコム証券が株式を上場したばかりで対処が遅れたため、共に2006年1月1日に変更された。リースとカード・信販はそれぞれ2007年4月1日に合併し[注釈 4]消費者金融であるモビットの改編も進められた[12]
歴代社長

代氏名在任期間出身校
1
畔柳信雄2005年10月 - 2010年4月東京大学経済学部
2永易克典2010年4月 - 2013年4月東京大学法学部
慶應義塾大学大学院経営管理研究科
3平野信行2013年4月 - 2019年4月京都大学法学部
4三毛兼承2019年4月 - 2020年4月慶應義塾大学経済学部
ペンシルベニア大学ウォートン校
5亀澤宏規2020年4月 - 現職東京大学大学院理学系研究科

主なグループ企業
普通銀行

三菱UFJ銀行

三菱UFJ信託銀行

アユタヤ銀行タイ王国の銀行で当行の完全子会社。当行の現地支店を統合し、当行の在タイ法人としても機能している。)

ハッタ銀行(カンボジアの元マイクロファイナンス)

セキュリティバンクフィリピンの準大手銀行。現在は、持分法適用会社

大新銀行(英語版)(香港の中堅銀行)

ベトナム産業貿易銀行(英語版)(ベトナムの大手銀行)

ダナモン銀行インドネシアの準大手行。当行の現地支店を統合し、連結子会社化)

auじぶん銀行(ネット専業銀行)
その他にも、グループではないものの三菱UFJ銀行が筆頭株主となっている(なっていた)銀行がある。三菱UFJ銀行#関係が親密な地方銀行参照
証券

三菱UFJ証券ホールディングス(MUSHD。初代三菱UFJ証券を中間持株会社化したもの)

三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS。リテールをメインとする、MUSHDとモルガン・スタンレーの合弁会社。初代三菱UFJ証券(現・三菱UFJ証券HD)の受け皿だった、2代目三菱UFJ証券より改称)

モルガン・スタンレーMUFG証券(MSMS。ホールセール専業証券である、MUFGとモルガン・スタンレーの合弁会社)

auカブコム証券(ネット専業証券。MUSHDの子会社であり、BTMUも第2位株主。かつてはBTMUが4割超を保有する筆頭株主、MUSHDが1割程度を保有する第2位株主であったが2015年4月に資本異動が行われた[13]。)


モルガン・スタンレー(ニューヨーク証券取引所に上場する米国金融大手[14][15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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