三菱電機
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新ロゴマークへの変更に伴い、通信用乾電池は2014年4月に(品番をFM-3H/5HからFM-3J/5Jに変更)、そのほかの乾電池は2015年2月にそれぞれモデルチェンジ[注釈 21]され、特に、アルカリ乾電池とマンガン乾電池はデザインも刷新された(+極付近をアルカリ乾電池は金、マンガン乾電池は銀で区別し、さらにアルカリ乾電池は「アルカリG」は赤、「アルカリEX」は青に変更してデザインを差別化)。なお、アルカリ乾電池の「アルカリEX」は日本製である(FDKのOEM)。周辺機器やネットワーク機器メーカー「エレコム」が販売している2.4GHz ワイヤレスマウスキーボードとその2台をセットにした商品に付属している動作テスト用の乾電池は当社製で電池本体は金色でスリーダイヤと三菱電機のロゴとALKALINE(アルカリ)と書かれている。[55]

洗濯機:日本製(一部機種を除く)であることを全面に打ち出し、洗濯乾燥機は行程に応じて角度が変わる「ムービングドラム(MVW-VD1)」の愛称で展開していたが、2008年9月に洗濯機事業を終息することを発表[56]。その翌月に7kg - 9kgの大容量モデル(MAW-N*YP/HV*YP)が、12月に5.5kgと6.2kgの中容量モデル(MAW-55Y/62Y)が順次生産を終了したことで一旦は市場から撤退した。

その後、2012年12月から、日立アプライアンス(白物家電の製造・販売を行う日立製作所の子会社。合併に伴い、2019年4月以降は日立グローバルライフソリューションズ)へ委託を行い、系列店「三菱電機ストアー 」向けモデルのみながら、完全撤退から4年ぶりに洗濯機の販売を再開。現行モデルは日立製全自動洗濯機「白い約束」NW-70CのOEM モデルであるMAW-70BP。機能や操作パネルは「白い約束」と同じだが、デザインの変更に加え、商標権の関係で表現を変更している違いがあり(「お湯取」→「ふろ水」、「エアジェット乾燥」→「風乾燥」、「手造り」→「メモリー」)、「スタート/一時停止」ボタンの上に「これっきりボタン」の表記もない(機能そのものは「これっきりボタン」に準じている)。自社製造の時よりも洗濯コースの種類が少なくなり、残り時間などのデジタル表示がなくなったものの、自社製造のときにはなかった好みの組み合わせのコース(洗い・脱水時間/すすぎ回数)を1つ登録できる「メモリー」コースや洗濯槽を洗浄する「槽洗浄」を追加した。お湯取ホースや糸くずフィルターなどのオプションパーツは日立純正品と共通である。


空調機器

エア・コンディショナー:静岡製作所にて製造、「霧ヶ峰」[注釈 22]の愛称で知られる。毎年パナソニックダイキン工業とトップシェア争いを展開している。萩本欽一小泉今日子西田ひかる藤原紀香などの有名なタレントがCM出演していたことから知名度が上がり、さらに「ムーブアイ」などが搭載されCMには宮里藍が出演したことで一層知名度が上がった。霧ヶ峰は長野県実在する地名であるが、知らない人も多く、広告に一役買ったということで、長野県諏訪市からは、同社に感謝状が送られた。

三菱電機のルームエアコン第1号機は1954年に発売を開始したが、「霧ヶ峰」という愛称が付いたのは1967年からで、当時は壁掛けセパレート形エアコンのみを指す名称だった。床置形は「志賀」「上高地」、窓用が「軽井沢」という愛称が付いていた[注釈 23]。ラインフローファンや上吸い込み下吹き出し方式など他社製品にも採用されている技術のうち、三菱電機が初めて採用したものも少なくない。なお、床置形に関しては後に「霧ヶ峰」のラインナップに移行して復活しており、住宅設備用のKシリーズと「ズバ暖霧ヶ峰」HKシリーズの2種類がある。

1988年からの「霧ヶ峰」に代わるエアコンの愛称として「エオリア」を検討していたが、既に松下電器(現在:パナソニック)によって商標登録されていたため使用できなかった[注釈 24][58]。他の愛称への変更も検討されたが費用対効果の問題があると判断し、そのまま「霧ヶ峰」を採用し続けている[58]

「霧ヶ峰」は一般用のほかに、住宅設備用もラインナップしているほか、寒冷地向けに暖房能力を強化した「ズバ暖霧ヶ峰」もラインナップする(ズバ暖霧ヶ峰は壁掛形・床置形・住宅設備用1方向天井カセット形の3形状があり、全部で6シリーズがある)特に、ZシリーズはLDKやワイドリビングなどの広い部屋や高天井・西向き窓・ハイサッシ・最上階など実際の畳数以上の能力が必要な部屋に対応できるように大容量サイズを強化しており、2013年モデルでは他社に先駆けて冷房能力8.0kWタイプ(26畳用)を新設し、2014年モデルでは家庭用ルームエアコンで初の冷房能力9.0kWタイプ(29畳用、MSZ-ZW904S/ZXV904S)を新設した(なお、大容量化することで、室外機が1台で済み、ブレーカー容量を抑えられるメリットもある)。

2015年度モデルでは、一般用Lシリーズ(Wシリーズ後継)と住宅設備用BXVシリーズにおいて、天井面とのスペースが狭い場合でも効率よく空気を吸い込み、カーテンレールの奥行寸法も考慮されたフラップ位置によって風路設計を最適化したことで、幅寸法799mm・高さ寸法250mmを実現し、最上位シリーズのZシリーズと同一デザインとしたコンパクトサイズの室内機を開発した。

2016年度モデルは新シリーズを立ち上げ、2015年10月には「霧ヶ峰ADVANCE」FZシリーズ、2016年3月には「霧ヶ峰Style」FLシリーズを順次発売した。「霧ヶ峰ADVANCE」FZシリーズはファンを半世紀ぶりに一新し、高効率プロペラファンに静翼部を組み合わせたファンを左右2ヶ所に配置することで左右独立駆動を可能にした、家庭用エアコン室内機では世界初の「パーソナルツインフロー」を搭載し、熱交換器もW字型に配置することで搭載量をアップしたLDK向け新世代モデル。「霧ヶ峰Style」FLシリーズは上下に二分割された横長の正面形状と奥行の対比を強調し、透明パネルの裏面から塗装してヘアライン加工を施した室外機を採用し、カラーは白系のパウダースノウに加え、エアコンでは珍しい赤系のボルドーレッドの2色展開とし、リモコンも室内機と同色のヘアライン柄「スタイリッシュリモコン」を採用。最上位モデルのZシリーズ同様に「匠フラップ」や「ムーヴアイ極(きわみ)」を搭載するが、「匠フラップ」は正面から吹出し口が見えない格納式フラップ構造を、「ムーヴアイ極」は運転停止時に本体ボディへ格納する構造を採用。「はずせるボディ」も運転停止中にリモコン操作でフラップが自動で開く「お掃除アシスト」を追加し、デザインと機能・性能を両立したスタイリッシュモデルである。

ルームエアコンは2015年度モデルから新ロゴマークとなっている。


換気扇:中津川製作所にて製造、日本国内最大シェア。小口径パイプファンから大規模施設用までをラインアップしている。

衣類乾燥除湿機:三菱電機ホーム機器:「霧ヶ峰」のセンサー技術を応用し、洗濯物の位置と量を見分ける独自の「部屋干し3Dムーブアイ」搭載モデル(MJ-100LX/120LX)と家庭用除湿機でトップクラスの約18L/日(60Hz時)を実現したハイパワータイプ(MJ-180LX)の3機種をラインナップしている。衣類乾燥除湿機は2014年モデルのJX品番から新ロゴマークに変更。全機種国内生産である。

住宅設備機器

家庭用
電気温水器エコキュート)で日本国内シェア3割超(群馬製作所が製造)、電磁調理器(IHクッキングヒータ)の日本国内シェアは2位(三菱電機ホーム機器が製造)となっている。
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