三浦友和
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引っ越し続きが子どもの教育によくないと考えた父は[2]、甲州市立東雲小学校3年生の3学期のとき、山梨県警察を退職し、一家で東京へ転居を決める[2][4]バス会社国際興業に転職し[2]、一家は新宿区の社員寮に移る[4]。これに伴い新宿区立津久戸小学校に転校した[2]。中学に入る頃立川市に引っ越す[4]忌野清志郎とは東京都立日野高等学校の同級生で毎朝、多摩動物公園行きのバスで一緒になっていたことがきっかけで初期RCサクセションのメンバーたちとも親しい関係にあった。別高校に進学していたRCサクセションメンバーが日野高校に集まって教室でライブを行っているのを初めて見て、アコギベースだけ、マイクなしでこんな迫力あるのかと驚く[5]。この頃、忌野が言った「才能のない奴は大学へ行け!」という言葉に衝撃を受け、自分も音楽で食べていけるんじゃないかと勘違いしてしまい、進学率95%の高校にいるにもかかわらず大学を受験せず、人生が変わってしまったと語っている[5]。「(忌野らが)『音楽の才能がないなら他のことやったら?』ってことで、間接的に今の事務所を紹介してくれて俳優の道に進みました」と述べている[6]。なお、この説については「マネージャーに「お前は音楽の才能はなさそうだから、ほかのことやったら?」と言われる。姉が演技に興味を持っていたことから、何気なく「俳優の養成所とか紹介してもらえますか?」と言ったところ、今の事務所を紹介された」とも別の雑誌の取材では答えている[7]。また元RCサクセションのメンバー破廉ケンチとは福生市で同居生活をしていた。高校卒業後、西蒲田日本電子工学院に進むが一年で中退[2]。デパートの配達員、工場や倉庫の荷物運びなど肉体労働を続ける[2]
芸能界へ

20歳の春、TBSシークレット部隊』で芸能界デビューする[8]。芸名の「友和」は、先輩の宇津井健が同ドラマプロデューサーの野添和子(現・大映テレビ顧問)の名前の「和」の字を取って命名したものである。宇津井健が友を大切にし、友と和を持つという意味で命名した[9]。長髪と汚れた服というイメージの当時の若者とは正反対の「こんな奴はいないだろう」(本人談)というような七三分けの真面目なガードマン役だった。このとき忌野に「七三分け?お前なんかもう友達じゃないよ」と言われるが、それでも忌野はドラマを見て、たった一言だけの三浦のセリフを何度も真似た[5]

1970年代には二枚目の俳優として10代を中心に絶大な人気を誇った。特に1970年代後半、山口百恵と共演した主演映画・ドラマが次々とヒットし、「百恵友和コンビ=ゴールデンコンビ」と呼ばれ、一世を風靡した。山口との共演映画は、すべて東宝配給ながらもホリプロ製作で撮影所、スタッフなどは日活系で固められているが、山口と離れて主演した映画は東宝撮影所でのものがほとんどで、専属契約こそ交わしていないものの、事実上、最後の東宝男優である。

1980年に山口百恵と結婚し[10]、その後は映画・舞台で着実に役柄の幅を広げ、歴代平均視聴率No.1となったNHK大河ドラマ独眼竜政宗』にて、伊達政宗の片腕で武骨な武将・伊達成実を演じたり、アルコール飲料や紳士服店のCMでコミカルな演技を見せるなど、硬軟いずれもこなせる俳優としての位置を確立した。

1984年の東映映画『天国の駅 HEAVEN STATION』では、主役の吉永小百合の運命を狂わせる悪徳警察官を演じ、それまで多かった好青年のイメージから脱却している。

50代になってからは映画での活躍が顕著であり、日本アカデミー賞ブルーリボン賞などの数々の映画賞の助演男優賞を獲得した。

2012年秋の褒章にて紫綬褒章を受章[11]

2023年秋の叙勲に於いて旭日小綬章を受章することとなった[12][13]
人物

若い頃はウイスキーをいつのまにか一本飲み切ってしまう酒豪として知られた[2]
家族・親族

妻は元歌手女優山口百恵1980年11月19日結婚)、長男はシンガーソングライター、俳優の三浦祐太朗。長男の妻(義娘)は声優・歌手・女優・ピアニストの牧野由依。次男は俳優の三浦貴大。姉のひろ子もかつて牧陽子、三浦弘子の芸名で歌手・タレントとして活動しており、夫(義兄)はラリードライバー篠塚建次郎。甥は俳優・タレントの絲木建太。姉の弘子が経営する清里のペンション『LaVERDURA(ラベル デューラ)』の立ち上げに尽力し、現在も、定期的に家族で静養に出かけている。2022年3月、祐太朗夫妻に子ができ、祖父となった[14]
出演
テレビドラマ

シークレット部隊(1972年、TBS

剣道一本!(1972年、フジテレビ

燃える兄弟(1972年-1973年、TBS)

恋人たちへの鎮魂歌(1973年、日本テレビ、日仏合作ドラマ)

刑事くん第2部(1973年-1974年、TBS)- 宗方惇司 役

じゃがいも(1973年、NETナショナルゴールデン劇場・野菜シリーズ)- 三沢雄次 役

事件狩り 第11話「ひと夏の経験」(1974年、TBS)

大岡越前 第4部(1974年 - 75年、TBS)- 相良俊輔 役

日曜劇場「秘密」(1975年3月30日、TBS)- 佐秩B役

赤いシリーズ(山口百恵と共演した一連のドラマシリーズ)

赤い疑惑(1975年-1976年、TBS)- 相良光夫 役

赤い衝撃(1976年-1977年、TBS)- 新田秀夫 役

赤い死線(1980年、TBS)- 北村明夫 役


ひまわりの詩(1975年-1976年、日本テレビ)- 小沢竜彦 役

夜明けの刑事 第73話「ハンサム歌手の赤い殺意!!」(1976年、TBS)

ひまわりの道(1976年-1977年、日本テレビ)- 太田友彦 役

新・二人の事件簿 暁に駆ける(1976年9月7日、第7回、朝日放送

新・夜明けの刑事 第15話「渡り鳥・友和、波止場の決闘」(1977年、TBS)

風が燃えた(1978年3月6日、TBS)- 伊藤利助→伊藤俊輔(伊藤博文の青年期)役

貝がらの街(1978年、日本テレビ)

敵か?味方か?3対3(1978年、テレビ朝日

家族熱(1978年、TBS)- 黒沼杉男 役

あすなろの詩(1978年-1979年、日本テレビ)- 宮坂和也 役


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