20歳の春、TBS『シークレット部隊』で芸能界デビューする[8]。芸名の「友和」は、先輩の宇津井健が同ドラマプロデューサーの野添和子(現・大映テレビ顧問)の名前の「和」の字を取って命名したものである。宇津井健が友を大切にし、友と和を持つという意味で命名した[9]。長髪と汚れた服というイメージの当時の若者とは正反対の「こんな奴はいないだろう」(本人談)というような七三分けの真面目なガードマン役だった。このとき忌野に「七三分け?お前なんかもう友達じゃないよ」と言われるが、それでも忌野はドラマを見て、たった一言だけの三浦のセリフを何度も真似た[5]。
1970年代には二枚目の俳優として10代を中心に絶大な人気を誇った。特に1970年代後半、山口百恵と共演した主演映画・ドラマが次々とヒットし、「百恵友和コンビ=ゴールデンコンビ」と呼ばれ、一世を風靡した。山口との共演映画は、すべて東宝配給ながらもホリプロ製作で撮影所、スタッフなどは日活系で固められているが、山口と離れて主演した映画は東宝撮影所でのものがほとんどで、専属契約こそ交わしていないものの、事実上、最後の東宝男優である。
1980年に山口百恵と結婚し[10]、その後は映画・舞台で着実に役柄の幅を広げ、歴代平均視聴率No.1となったNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』にて、伊達政宗の片腕で武骨な武将・伊達成実を演じたり、アルコール飲料や紳士服店のCMでコミカルな演技を見せるなど、硬軟いずれもこなせる俳優としての位置を確立した。
1984年の東映映画『天国の駅 HEAVEN STATION』では、主役の吉永小百合の運命を狂わせる悪徳警察官を演じ、それまで多かった好青年のイメージから脱却している。
50代になってからは映画での活躍が顕著であり、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞などの数々の映画賞の助演男優賞を獲得した。
2023年秋の叙勲に於いて旭日小綬章を受章することとなった[12][13]。 若い頃はウイスキーをいつのまにか一本飲み切ってしまう酒豪として知られた[2]。 妻は元歌手、女優の山口百恵(1980年11月19日結婚)、長男はシンガーソングライター、俳優の三浦祐太朗。長男の妻(義娘)は声優・歌手・女優・ピアニストの牧野由依。次男は俳優の三浦貴大。姉のひろ子もかつて牧陽子、三浦弘子
人物
家族・親族
出演
テレビドラマ
シークレット部隊(1972年、TBS)
剣道一本!(1972年、フジテレビ)
燃える兄弟(1972年-1973年、TBS)
恋人たちへの鎮魂歌(1973年、日本テレビ、日仏合作ドラマ)
刑事くん第2部(1973年-1974年、TBS)- 宗方惇司 役
じゃがいも(1973年、NET・ナショナルゴールデン劇場・野菜シリーズ)- 三沢雄次 役
事件狩り 第11話「ひと夏の経験」(1974年、TBS)
大岡越前 第4部(1974年 - 75年、TBS)- 相良俊輔 役
日曜劇場「秘密」(1975年3月30日、TBS)- 佐秩B役
赤いシリーズ(山口百恵と共演した一連のドラマシリーズ)
赤い疑惑(1975年-1976年、TBS)- 相良光夫 役
赤い衝撃(1976年-1977年、TBS)- 新田秀夫 役
赤い死線(1980年、TBS)- 北村明夫 役
ひまわりの詩(1975年-1976年、日本テレビ)- 小沢竜彦 役
夜明けの刑事 第73話「ハンサム歌手の赤い殺意!!」(1976年、TBS)
ひまわりの道(1976年-1977年、日本テレビ)- 太田友彦 役
新・二人の事件簿 暁に駆ける(1976年9月7日、第7回、朝日放送)
新・夜明けの刑事 第15話「渡り鳥・友和、波止場の決闘」(1977年、TBS)
風が燃えた(1978年3月6日、TBS)- 伊藤利助→伊藤俊輔(伊藤博文の青年期)役
貝がらの街(1978年、日本テレビ)
敵か?味方か?3対3(1978年、テレビ朝日)
家族熱(1978年、TBS)- 黒沼杉男 役
あすなろの詩(1978年-1979年、日本テレビ)- 宮坂和也 役