三宅裕司のいかすバンド天国
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新聞報道や番組内の説明ではあくまでも年内休止、かつ充電期間で、TBSの番組宣伝部は「充電期間を置いて、バンドのパワーやブームが回復するのを待ちたい」として1991年以降も出演バンドの募集は続け、1991年からはビデオ版で再開とされていた[5][6][7]

三宅の所属するアミューズが番組制作に携わった[8]
イカ天キング戦

イカ天キングとチャレンジャー賞バンドとの対決で、7人の審査員の多数決で決まる(スタート当初は審査員は5人)。丸(金色)のキングの札(イカ審棒と呼ばれた)が4人以上なら勝ち抜き、四角(焼肉の網を模した形)のチャレンジャーの札が4人以上なら新キング誕生(キングには1週勝ち抜くごとに賞金10万円とローランド社製の楽器(リニアデジタルシンセサイザー・D-20、ギターアンプ・JC-120、デジタルギターサウンドシステム・GS-6、ギターシンセサイザー・GR-50とドライバー・GK-2のセット、ヒューマンリズムコンポーザー・R-8、MIDIパッド・オクタパッドU、以上6アイテムの中からいずれか1つ)がプレゼントされた)。キングとなった週を含め、5週勝ち抜きでグランドイカ天キングとなる。ちなみに1989年7月頃までの札は赤丸(キング)と青丸(チャレンジャー)で色分けされ、中にイカのロゴマークが入っていたものであった。この当時の審査員席は焼肉を焼くホットプレートのような卓の周りを5人が囲んで座るといった体裁であった。

なおキングのグランドキング挑戦の週には強力なチャレンジャーがぶつけられることがセオリーとなっており、FLYING KIDSをあわやというところまで追い詰めたKUSU KUSU(人気投票連続11週1位)、たまマルコシアス・バンプの対決、BEGINNORMA JEANのグランドキングを阻止した際のラッシャー木村の「耐えて燃えろ!」などの名言を生んでいる。
仮イカ天キングとルール

グランドキング誕生の次週はキング不在となる。従ってそのままキング不在で番組は進行、その週のチャレンジャー賞バンドがキングになる。

しかし、初代グランドイカ天キング(FLYING KIDS)が誕生した翌週のパニック・イン・ザ・ズゥは、「キングの実力かどうかの判断が出来ない」ということから、「仮イカ天キング」という措置がとられた。この仮キングの週は勝ち抜き週数にカウントされず賞金もない。次週で勝てば正キングとなり、負ければ仮のままで終わるというもの。

2代目グランドキング(BEGIN)が誕生した翌週のカブキロックスも、「仮イカ天キング」であった。また、3代目グランドキング(たま)誕生の週は、チャレンジャー賞のマルコシアス・バンプを落とすのはあまりにも惜しいということから、審査委員長の萩原健太が「そのまま仮イカ天キングにして残すのはどうか」と提案。三宅はもちろんほかの審査員も異存はなく、満場一致で番組中に決定した。

このほか、番組末期に仮キングとなったGLUは、「仮にするか本当のキングにするか迷いました」と言われており、もう少し評価が高ければキングとの対決を経ずして正キングになった唯一の例となるところであった。イカ天のルールは、この番組らしく臨機応変に変更されていった。
主な賞など

チャレンジャー賞

イカ天キングへの挑戦権獲得、賞品は「焼肉屋ご招待」だった。ただし出場者が総崩れの場合出なかったこともある。1990年
11月17日放送ではチャレンジャー賞が“該当者無し”となり、当時のイカ天キングGLUの信任投票という形となった。


ベストボーカル賞

ベストプレイヤー賞

ベストキャラクター賞

主としてギャグキャラに贈られる。


ベストコンセプト賞

ベストスピリッツ賞

特別審査員賞(ゲスト審査員が選ぶ、同人の名前を冠することが多い)

在宅審査員賞(音楽業界関係者等がFAX等で投票、票数が最も多かったバンドに贈られる)

チャレンジャー賞と他の賞を同時に受賞したバンド、複数の賞を受賞した出場者もいる。
「完奏」と「ワイプ」

審査員席には、赤と青の2つのランプがあり、「もう見たくない」と思った時には赤ランプのスイッチを押す。赤ランプが2つ点灯すると「ワイプ」となり、演奏中の画面が小さくなる(演奏時間の記録も赤ランプが2つ点灯した瞬間までのものとなる。7つ全部赤ランプが点灯すると演奏画面が消える。第2回放送時までは赤ランプ3つで一気に画面が小さくなっていたが、第3回放送からは段階的に縮小する形に変わった)。

3分間ワイプを受けずにいられたら「完奏」(この完奏のイカマークが画面に登場したのは1989年3月4日から)。ただ、ワイプになってももう少し見たいと思った時には青ランプのスイッチを押す。すると演奏中の画面が再びいっぱいに戻るが、完奏扱いにはならなかった(番組初期の頃には審査員の赤ランプよりも権限が強かったという、三宅用の青ランプが存在した。但しこれで復活できるのは5秒だけだった)。

最速ワイプ記録は、九州ASHの14秒[注 4]。登場時にふざけすぎて審査員の反感を買い、演奏前に赤ランプがついてしまったケースもある。またワイプをかわすため、わざと短い曲を作って挑むチャレンジャー(1989年6月17日に1分30秒で完奏したバンド「近親憎悪」)も存在した[9]。ちなみにキングはワイプの対象にならない。
イカ天内のコーナー

ロックロックこんにちは(ロックやイカ天出身バンドを中心とした最新の音楽情報など)

バンドストッククラブ(『アマチュアバンドベスト10』や、アマチュアバンドのライブ情報など。元
ジューシィ・フルーツのイリア(奥野敦子)が一時期レギュラー出演)

プロバンドベスト20(アマチュアバンドベスト10と同様に、視聴者からの投票で決定していた。しかし番組に登場したバンドたちがデビューするや、その順位ほとんどをそれらバンドが占めてしまった)

FAX TIME(在宅審査員から送られたFAXを紹介。FAX審査員には「吉田建さん、注文していたロンドンブーツ手に入りましたよ!」 と私信を送ったことで有名な雑誌編集者メタルウサギ、林真理子などがいた)

ゆうじ君のおたく(オープニングのコーナー。「おでバカだから…」というような口調で三宅がおたくの役を演じていた。北尾光司がゲストに来た時には「こうじ君のおたく」としてコーナーを乗っ取られたこともあった)

全国バンド人生相談会 (番組後期の企画。全国のバンドから寄せられた相談を当日の出場バンド全員に「YES」「NO」の札を挙げてもらいどちらにするか決めてもらうコーナー)

番組セット

バンドが登場する入口は
障子(ナレーターがバンド紹介をしている間はスタジオが暗くなって障子の後ろから照明が当たり、障子越しにシルエットが映るようになる)、障子の上には『平成』と書かれた額が掛かり、その両側と上は太陽(障子の周りが太陽の円)から光が放たれるようなイメージの絵柄となっていた。当初は太陽と光が赤、その他の部分が金色であったが後にこの配色が逆になっていた。なお、番組が始まって数回の間は入口の上は額ではなく大きなVHSテープの絵が掲げられ、光のような絵柄も違っていた。

障子の右側が審査員席、さらにその右側が今野多久郎ら『バンドストッククラブ』コーナー出演者が座る席でその後ろには在宅審査員の氏名・団体名・レコード会社名の札が掛かって視聴者からのはがきと鹿の頭が飾られていた。

壁にはほかにその週出場のバンドの名前が貼られたホワイトボードが掲げられており、完奏するとバンド名の後ろに「完」のシールが貼られた。

TVカメラの後ろ側には雛壇状に出場バンドの席が並び、さらにその後ろには週ごとに替わるスローガンを書いた横長の垂れ幕が掲げられていた。イカ天キングが座る席は雛壇の席よりも前に置かれ、赤い布を掛けた丸い卓に横長の椅子という茶店のような感じのもので、お茶とどら焼きなどのお菓子が「おもてなしメニュー」として振る舞われていた。すき焼き(1990年11月17日)などの本格的な料理が出たこともある。一般の出場者にも季節に応じ、冷たい茶などが振舞われた。また大塚製薬がTBSでのスポンサーだった関係で審査員にはポカリスエット、ジャワティーなど大塚製薬の飲み物が振る舞われた[10]

ちなみに垂れ幕のスローガンの内容は季節の話、年中行事にロッカーの生き様などを引っ掛けて作ったような文言が多く、中には1989年7月23日に行われた第15回参議院議員通常選挙(「サン・ギィ???ン」でギターをチョーキング)[11]。や当時の宇野宗佑首相の女性スキャンダルをネタにしたものもあった[12](以下#歴代スローガンの節も参照)。スローガンの内容が実現したかのような、あるいはスローガンと反対の皮肉な出来事が起こることも多々あった。

その週のイカ天キングが決定した瞬間、天井からキングに選ばれた側のくす玉が割れ、紙テープ紙吹雪の舞う中で、新キングであれば「新イカ天キング誕生」(途中から「○代目イカ天KING誕生!!」)、キング防衛であれば「おめでとう イカ天KING○週制覇!!」、グランドキングになった場合「おめでとう Grand Ikaten KING誕生!!」という字幕が表示された。グランドキング達成時、くす玉には垂れ幕「祝 イカ天キング五周制覇」(5週とは書かれていなかった)が紙テープと一緒に舞っていた。

歴代スローガン
1989年

※1989年放送分については、#参考文献の『イカ天年鑑 平成元年編』の各回各ページの上部に全て掲載されている。

回数放送日スローガン備考
12月11日若い才能は芽のあるうちに摘め!!
22月18日甦った勝ち抜きBAND合戦。業界ソーゼン!!
32月25日若きBAND MANたちのおたけびも高らかに
43月4日爆発寸前のエネルギーをぶつけ合う
53月11日ゲコクジョー! 参勤交代が現代に復活!!
63月18日現代に甦った勝ち抜きバンド合戦
73月25日キミはチャンネルを変える勇気はあるか
84月8日何かが起こりそうなとんでもない夜
94月15日イカス・イカ、スイカ…スイカ!! 1個¥14,000のすいか


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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