三井財閥
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また、政界にも多くの幹部を送り込み、立憲政友会は三井財閥が、立憲民政党三菱財閥が資金をまかなっていた[8]

池田の引退後、三井総両家当主・三井高公と、筆頭常務理事となった南条金雄は1940年(昭和15年)に三井物産が三井合名会社を吸収合併し物産から旧・三井合名会社が分離独立する形で株式会社三井本社を設立。かくして三井財閥は第二次世界大戦を迎えることとなる。
年譜

1867年慶応3年) - 金穀出納所御用

1868年(明治元年) - 会計局為替方御用

1869年(明治2年)

東京会計官為替方御用

伊豆七島御用


1870年(明治3年)

大蔵省より神戸為替両替御用

宮内省より為替方御用

北海道開拓御用達

京都府の命により神戸にて京都商社創立


1871年(明治4年) - 大蔵省証券発行委託

人の三井

岩崎家の同族主義が強かった三菱財閥に対し、三井は西郷隆盛から「大番頭」と呼ばれた井上馨をはじめ有能な人材を多く輩出したことから「組織の三菱、人の三井」と言われた。また三菱が「独裁政治」、後世の住友が「結集の住友」と呼ばれた[9]のに対し、三井は「番頭政治」と呼ばれる。これは三菱・住友の連帯と結束の強さに対し、グループ内各企業が自由に動きやすい三井の特色を表したもので、三井系トップ・マネジメントには個性の強い人物が多いことを言い表したものでもある。

主な人物

三井高陽岩下清周藤山雷太和田豊治山本条太郎鈴木梅四郎森恪日比翁助武藤山治藤原銀次郎馬越恭平万代順四郎石田礼助萩原吉太郎佐藤喜一郎水上達三江戸英雄小山五郎小林一三矢田績、柳荘太郎、児玉一造佐藤喜一郎早川千吉郎飯田義一林健


三井合名会社歴代理事長・理事・参事

代氏名出身校肩書
1
三井八郎右衛門高棟京都三井合名会社初代社長
三井総領家第10代当主
2三野村利左衛門庄内藩三井組番頭
三井銀行設立者
3中井三平(中井三郎兵衛(3代)京都三井家大元方
4中上川彦次郎慶應義塾
(現・慶應義塾大学)三井合名会社理事長
山陽鉄道社長
5益田孝ヘボン塾
(現・明治学院大学)三井合名会社理事長
初代三井物産社長
6朝吹英二慶應義塾
(現・慶應義塾大学)三井合名会社理事長
王子製紙会長
7波多野承五郎慶應義塾
(現・慶應義塾大学)三井合名会社参事
朝野新聞社長兼主筆
8有賀長文帝国大学法科大学
(現・東京大学)三井合名会社参事(理事兼任)
農商務省工務局長
9小室三吉東京商法講習所
(現・一橋大学)三井合名会社参事
三井物産ロンドン支店長
10團琢磨マサチューセッツ工科大学三井合名会社理事長
三池炭礦社事務長
11大島雅太郎慶應義塾
(現・慶應義塾大学)三井合名会社理事

台湾拓殖製茶会社取締役
12福井菊三郎商法講習所
(現・一橋大学)三井合名会社常務理事
東神倉庫社長
13池田成彬慶應義塾大学理財科三井合名会社理事長
三井銀行筆頭常務
14金子堅次郎山口高等商業学校
(現・山口大学)三井合名会社理事
三井銀行本店営業部長
15三井八郎右衛門高公京都帝国大学法学部三井合名会社社長
三井総領家第11代当主
16米山梅吉東京英和学校
(現・青山学院大学)三井合名会社理事
三井信託銀行設立者
17牧田環東京帝国大学工科大学三井合名会社理事
三井鉱山会長
18安川雄之助大阪商業学校
(現・大阪市立大学)三井合名会社理事
東洋レーヨン設立者
19南条金雄高等商業学校
(現・一橋大学)三井合名会社常務理事
三井物産会長
20島田勝之助東京外国語学校仏語科
(現・東京外国語大学)三井合名会社常務理事
三井物産ロンドン支店長
21井上治兵衛京都市立商業学校
(現・京都市立西京高等学校)三井合名会社参与理事
三井物産会長
22向井忠晴東京高等商業学校本科
(現・一橋大学)三井合名会社常務理事
三井物産会長
23福島喜三次東京高等商業学校
(現・一橋大学)三井合名会社理事
三井物産上海支店長
24小池正彪東京帝国大学法科大学政治科三井合名会社常務理事
三井銀行常務
25住井辰男旧制小学校卒業
(現・中学校卒業)三井合名会社常務理事
三井物産会長
26阪井徳太郎立教大学


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